2020年度 出前授業 私の行き方発見プログラム⑧~ 大阪府 関西大学北陽中学校 ~
「私の行き方発見プログラム」は、当社が企業市民活動として学校に提供している教育支援プログラムで、多種多様な役割を持って働くことを学び、自分らしい"行き方"を考える内容です。2012年度から中学校を対象に教材を授業で活用していただいており、さらに2017年度からは、当社社員が講師として学校に出向く「出前授業」を行っています。
今年度は当初予定では5月から関東・関西を中心に全国の中学校に社員講師がお伺いをさせていただく予定でしたがコロナウイルスの影響で実施を見合わせておりました。8月から初めての取り組みとして、オンラインでの授業を開始いたしましたので、その内容をお伝えいたします。
【‟行き方"とは、松下幸之助創業者が「よりよい人生を生きるための心構えや考え方」といった意味を込めて使用した言葉。】
第8回目は大阪府 関西大学北陽中学校からのオンライン授業のレポートです。
日 時 :2020年11月11日(水)13:10~14:00
学 校 :関西大学北陽中学校
生 徒 数:110名(3年生)
社員講師:パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 伊藤 潤一 さん
職 種 :設計開発
パソコンのカメラを通じて生徒に語り掛ける伊藤さん
パナソニックの伊藤です。パナソニックでノートパソコンの設計開発の仕事をしています。
出前授業の準備を進めるにあたり、まず意識しなければいけないと思ったのは、人によって粒度の差はあったとしても自分の将来を具体的に考えてもらう授業にするということでした。そのため、学校での勉強・活動が仕事に役立った事例の紹介など、中学時代の経験が今の仕事にどう影響しているかをお話しすることで、将来の自分を身近な存在と思ってもらえるように心がけました。
また、働くことの意義・目的や仕事で最も大切にしていることなど、私自身の仕事への向き合い方を、どのような仕事でも共通して言える内容にまとめてお話しすることで、将来自分が取り組む「仕事」というものを具体的にイメージしてもらうように努めました。
授業で使用された自己紹介スライドの写真
社会人になってからも学生時代から好きだったサッカーの試合観戦や職場の人とのフットサルを楽しみ、
仕事とプライベートを両立しながら過ごしていることを紹介
実際の授業の中で感じたことは、関西大学北陽中学校の皆さんは非常に「自分のよいところ」、「自分らしさ」というものを自分自身で理解されているということです。
授業の中で行った個人ワークの発表では、自己PRとして「臆することなく人の前に立って話すことができる」、「人に物事を教えるのが得意」といったことを挙げられ、15年後のなりたい自分として、それぞれがその強みを活かした仕事に就きたいと発表いただき、明確な目標を持てていることにとても驚かされました。
Q&Aでは、「学生時代にやっておけばよかったことはありますか?」という質問をしてくださる生徒さんもいて、今のうちから将来に向けてできることに取り組もうという姿勢も感じることができました。その質問に対しては、私個人の意見として「もっと海外の方とスムーズにコミュニケーションを取りながらグローバルに活躍できる人材になるために、英会話を積極的にするようにしておけばよかった」と回答させていただきましたが、今取り組んでいる学校での勉強や活動はすべて何かしらの形で将来の仕事に役立ってくるので、「今」を大切に毎日を過ごしていただきたいと思っています。
最後に皆さんにお伝えしたいのは、授業でもお話しした通り、「困っている人がいるからこそ、それを助けることが仕事になる」という考え方を自分の中に落とし込み、「どんなことで困っている人をどうやって助けたいか」という観点で将来のことを考えていただければと思います。
これからの未来を背負って立つ皆さんが様々な分野で活躍されることを心より祈っております。
【生徒から社員講師へのメッセージ】
・とても楽しい素敵な授業でした。ありがとうございました。
・将来のことをちゃんと考えようと思いました。
・出前授業を受けて自分の視野が広くなった気がしました。
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・私の行き方発見プログラム
・中学校向けキャリア教育プログラム パワーアップ情報ファイル