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2020年度 出前授業 私の行き方発見プログラム③ ~ 北海道 札幌市立中央中学校 ~

私の行き方発見プログラムロゴ.png

「私の行き方発見プログラム」は、当社が企業市民活動として学校に提供している教育支援プログラムで、多種多様な役割を持って働くことを学び、自分らしい"行き方"を考える内容です。2012年度から中学校を対象に教材を授業で活用していただいており、さらに2017年度からは、当社社員が講師として学校に出向く「出前授業」を行っています。

今年度は当初予定では5月から関東・関西を中心に全国の中学校に社員講師がお伺いをさせていただく予定でしたがコロナウイルスの影響で実施を見合わせておりました。8月から訪問に加えオンラインでの授業も開始しています。今回は今年度最初となる訪問授業の内容をお伝えいたします。

【‟行き方"とは、松下幸之助創業者が「よりよい人生を生きるための心構えや考え方」といった意味を込めて使用した言葉。】

第3回目は 北海道 札幌市立中央中学校 からの訪問授業のレポートです。

日  時 :2020924日(木)14:4515:35
学  校 :札幌中央中学校
生 徒 数: 157名(3年生)
社員講師:パナソニック株式会社 インダストリアルソリューションズ社
       デバイスソリューション事業部 (DS事業部)
       サーマル・ノイズソリューションBU 北海道工場 生産技術課
       藤岡 文里 さん
職  種 :生産技術

学校の体育館で授業をする藤岡さん.png

パナソニックの藤岡です。

パナソニックで電子部品を作る生産技術の仕事をしています。

初めて講師をさせて頂くこととなり、まず思いをめぐらしたことが「中学生ってどんな時期だったかな?」ということです。改めて私自身の中学校卒業から10年程を振り返り、授業の準備を進めさせていただきました。

学校からいただいた生徒からの事前質問を拝見し、私も当時のことを思い出しました。「どんな高校へ行こうか」「将来どんな仕事をしたいのか」等を考えていたように思いますが、あの頃はまだ漠然としすぎて何も考えられなかったのではないだろうか、と思いました。

今回、折角頂いたチャンスですので、生徒の皆さんにどのようなことをお伝えしたら良いか、素敵な将来に繋がるきっかけになっていただければと思い、準備をさせて頂きました。

授業の中で私自身の経験として、中学校を卒業して高専へ進学しロボコンに熱中、全国大会で準優勝をしたこと、社会人になってモノづくりに携わる仕事に就いたこと等をお話させていただきました。思い返すと、それこそ保育園の頃からモノづくりが好きだったと思います。高専でロボットをつくり、現在はパナソニックでモノづくりを仕事とし、「幼い頃からの夢を仕事にするつながり」を伝えさせて頂きたいと考えました。

生徒の皆さんに、今の素直な自分の気持ちや、長所をどう伸ばすか、好きなことを大切にしてほしいと、いうことをお伝えしたいと思い、授業に臨みました。

中学卒業後、高専へ入学しロボコンで全国大会準優勝.png
社会人になってもモノづくりに携る仕事に就く.png

生徒の皆さんは学校の体育館で間隔をあけて着席し授業開始となりました。
短い時間でしたが授業中はメモを取り、真剣に話を聞いている様子が伺え、「しっかりしているなぁ」と思いました。
グー・チョキ・パークイズやワークタイムも、積極的に取り組んで頂き嬉しく思いました。
時間に限りがあり全ての質問に答えることができなかったことが残念です。Q&Aタイムはもっとたくさん答えてあげたかったです。

実際の授業で特に質問が多かったのが、高専という学校についてでした。受験を控えているので興味があったようです。

Q.高専に行って良かったことは何ですか?
A.やりたかったロボコンが出来たこと、親元を離れて寮暮らしで仲間と過ごせたことです。
  余談ですが、逆に今でも残念に思っていることは女性が極端に少なかったことです。(笑)

Q.高専へ行く人は理数系が得意と聞いたことがありますが、文系の人は厳しいでしょうか?
  また、文系の大学に編入学は出来るのでしょか?
A.確かに理数系が好きな人が多く、文系の人は少なかったかもしれません。
  もちろん文系の人もいましたし、文系の大学へ行きたいという強い意志があれば編入学も可能だと思います。1人だけでしたが私の同期にも、どうしても文系の大学に行きたくて編入学した人はいました。

授業の最後に生徒の皆さんへ私が心掛けていることをお伝えしました。

-誠実で素直な心構え-
-感謝と楽しむ気持ち-
-笑顔とあいさつの行動-

中学、高専、部活動、社会人と振り返って、先輩や後輩に対し、誠実に素直な心で話に耳を傾け学ぶことで、自然と感謝の気持ちや皆で楽しむ気持ちが芽生えたこと、そこには必ず笑顔とあいさつがあったことをお話させて頂きました。

これから色々な人とお話しして、たくさん学び、良い経験を積んで、自分自身の「行き方」を見つけて、それに向かって頑張って頂ければ嬉しく思います。

グー・チョキ・パークイズの様子.png

授業の最後に代表生徒からの御礼メッセージとして、「新型冷蔵庫がお客様のところまで届く流れの説明の中で、一つ一つの歯車が噛み合わなければ、どこか一つでも欠けてしまったら、お客様の元へ商品が届かないことが分かりました。
将来、自分もしっかりと社会貢献の出来る、社会の中で自立して動ける大人になるよう、自分の今を大切にすることを心掛けて頑張っていこうと思います。」と頂きました。

力強い言葉を聞けて将来のご活躍がとても楽しみになりました。頑張って下さい!!

【生徒から社員講師へのメッセージ】

・とても聞き取りやすい発表でした。学校でやってることは意味がないと思ってましたが、授業を聞き、将来に必要なんだと思いました。
・すごく明るい雰囲気の授業で楽しかったです。すごく先生の性格の良さがにじみ出ていて、どうしたらこんないい人になれるんだろう?とずっと考えていました。一緒に仕事をしている人や周りの人はその明るさに助けられていると思います。私もそんな大人になりたいです。
・講師の方の実体験をもとにしたお話でおもしろかったです。
SDGsや社員アンケート、仕事に対する姿勢など、参考になることがたくさんありました。
・先生や両親以外の大人の人の話をきくことはあまりないのでとてもおもしろかったです。知ってはいたけどあまり身近に感じられなかったSDGsの話をきき、もっと考えてみたいと思いました。
・「今できること」の話がとても参考になりました
・企業のSDGsの取り組みの話を聞いて、「学ぶ場」と「働く場」の違いがわかりました。
・自分の好きなことを仕事にすることは簡単そうにみえて難しいことなんだなと思いました。仕事をしていくうちに人それぞれ「やりがい」を見つけていくことが大事なんだと思いました。パナソニックという言葉は聞いたことがありましたが、どういう仕事をしているのか知らなかったので、今回の授業で知ることができました。
・「自分の今を大切にすることが将来につながる」というキーワードが刺さりました。

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私の行き方発見プログラム
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