「FACE」 ~従業員による社会貢献活動を紹介~ (CNS社)
社会貢献活動に参加する従業員の方々を紹介するシリーズ「FACE」。
今回は、コネクティッドソリューションズ社メディアエンターテインメント事業部 岡山工場の石原啓司さんです。
石原さんは、岡山県の「平島サッカースポーツ少年団」で2002年から指導者として地元の小学生たちにサッカーを教えてこられました。現在は監督から代表の立場となり、「平島サッカースポーツ少年団」の全体運営や子どもたちの育成に尽力されています。
<プロフィール>
コネクティッドソリューションズ社 岡山工場でプロ用ビデオカメラ、リモートカメラなどプロAV関係の仕事に従事。
他のボランティア活動として岡山県東交通警察協助員なども兼任。
趣味は家のDIY、キャンプ
★サッカーを通じて、地元に社会貢献活動できることが嬉しい!
Q 「平島サッカースポーツ少年団」の指導者になったきっかけは何だったのですか?
石原さん:岡山工場のサッカー部に所属していたこともあり、少年団の先輩指導者から手伝ってほしいと言われたからですが、ちょうどその時自分の息子が小学生になって「平島サッカースポーツ少年団」に入ったことが重なりました。
Q 活動に参加して自分自身が変わったと思うことはありましたか?
石原さん:少年団のサッカーは、子ども、保護者、指導者の3者が一体となって成り立っています。おかれている立場や価値観が全く異なる子どもや保護者とサッカーを通じて関わっていくうちに、普段の生活や仕事の場面でも自然と人の立場などが考えられるようになり、人との接し方に柔軟性が養われたのではないかと思います。
Q 活動に対して周囲の反応はどうですか?
石原さん:周りの人からは「『平島サッカースポーツ少年団』の活動に、毎週、自分の時間をそんなによく使えるね」と言われます(笑)。確かに水曜と金曜は終業後に2時間の練習をし、土曜日も練習、日曜は試合です。試合後はスタッフ会議があり、帰りも遅くなることが多いですね。週末が雨でも屋内練習場で練習を行うのですが、その確保が大変で、手配も私の仕事なんです。このように仕事以外の時間は、ほとんどサッカー関連で費やされてしまいますね。試合で遠征があるときは会社を休まなくてはならないこともあります。事前に上司、同僚などに休みの予定を伝え、仕事に支障がないようにしています。何かあればメールや電話などでフォローするようにもしています。少年団を指導していることは職場の皆さんには理解してもらっていますので、快く行かせてもらっています。職場の皆さんには感謝しています。
Q 活動で苦労していることは何ですか?
石原さん:試合に出る選手を選ぶときは本当に悩みます(笑)。保護者の方からもどうして自分の子どもが選手に選ばれないのかと電話があったりします。その時は丁寧に理由を説明し、納得してもらうよう努めます。また保護者からは、子どもが他の選手とうまくコミュニケーションが取れないというような悩み相談の電話もあります。子どもの悩みも一つ一つ本人から話を聞きながら、その子にあった助言や指導をするように心がけています。
Q コロナで自粛期間中、サッカーの活動はどうされていたのですか?
石原さん:対外試合は5月末まで中止。子どもたちにはLINEで、家庭で出来る練習メニューを配信していました。7月から岡山市内限定で小さな大会も始まりましたが、コロナ対策をとりながら熱中症にも配慮して、ゲーム感覚を取り戻すよう徐々に活動を始めています。
Q 大変な活動ですが、18年間も続けてこられたのはなぜですか?
石原さん:私自身サッカーが大好きで、子どもたちにサッカーの良さを伝えたいと思う気持ちが一番の理由です。試合で勝てなかったチームが1勝を上げたときの子どもたちの満足げな顔を見ると、それまでの苦労が報われた思いで嬉しいものです。それに子どもたちが成長して高校生や大学生となり、町でばったり会って向こうから声をかけてくれた時、サッカーを通じて「人に挨拶をきちんとする」よう教えてきたことを覚えてくれていたんだと、サッカーの指導者を続けてきてよかったとしみじみ思います。
また、「平島サッカースポーツ少年団」のメンバーが通う平島小学校の児童が、毎年岡山工場の見学に来ます。18年間サッカーを通じて地元に根ざした活動ができているからこそ、小学校の方も岡山工場に来やすいのではないかと、少しでも地元に社会貢献ができているのではないかと感じています。見学後にいただいたお礼のメッセージは、工場の通路に飾っているんですよ。
【編集後記】コロナの影響で訪問取材ができず、この度オンラインでの取材になりました。このチームからJリーガーになった選手が輩出されているとお聞きし、石原さんのように地元の人たちの支えがあってこそ選手が育つのだと感じました。(小倉)