■コロナ禍での災害ボランティア育成講座(初級編)をオンラインで開催
CSR・社会文化部では、 「災害ボランティア育成講座」を2019年度から開始しました。
この講座は、近年頻発している自然災害を受け、災害発生時にボランティアとして活躍いただく人材を育成しようという目的で開催しています。より実践的で分かりやすい内容にするために企業や社会福祉協議会、NPO等が協働するネットワーク組織である災害ボランティア活動支援プロジェクト会議(支援P)」と共催し、災害支援の場で経験豊富な方を毎回講師としてお招きしています。」昨年は福岡、品川、春日井、横浜の4拠点で開催しました。
本年度は、新型コロナ禍という状況を考えオンラインによる開催といたしました。
日時 : 2020年9月3日(木) 18:30~19:45
形式 : Teamsを利用したオンラインイベント
参加者 : 172名
講師 : 認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター 事務局長 吉田 建治氏
: 特定非営利活動法人にいがた災害ボランティアネットワーク 理事長 李 仁鉄氏
今回の講座は日本NPOセンターの吉田さんが司会進行し、所々でにいがた災害ボランティアネットワークの李さんが解説する対談形式で行われましした。
吉田さんからは、災害が起こった場合に、被災地に「災害ボランティアセンター」が立ち上げられ、被災者とボランティアの調整を行う。など、初めての人でも分かりやすく説明頂きました。
李さんからは ボランティアというと片付け、撤去、掃除といった「物理的な被害」への支援を想像しがちだが、被災者の心配を和らげるための「心理的な被害」への支援も重要で、様々な形態のボランティアがあることをお話ししました。
また、コロナ禍でボランティアに行く場合の注意としてスコップ、一輪車や土嚢などの道具は災害ボランティアセンターで用意しているがヘルメット、手袋などは自分で用意する事が前提となっているそうです。現在、感染予防の点から越県してのボランティアはできないですが、再開した場合でも、支援に行く際には、2週間の検温記録、接触記録、活動記録など感染対策をしているという「記録」の提出が必要になるかもしれないと、今後の参加条件について説明いただきました。
最後に、講師2人から「ボランティアが被災した方々の復興支援を(してあげる)ではなく、被災した方々とボランティアが一緒になって(復興)という共通の目的に進むという意識が必要」 「被災した人を勇気づけたり、安心してもらう事もボランティアの大事な役割という事を覚えておいてほしい」というメッセージがあり講座を締めくくりました。