復興支援プログラム「きっと わらえる 2021」 岩手・宮城・福島の3県で映像タイムカプセル開封&上映会を開催
2020年成人式。当社が推進する復興支援プログラム「きっと わらえる 2021」で制作した映像タイムカプセルを開封し上映会を4会場で開催しました。
福島県いわき市で開催された熊町小学校・大野小学校の上映会
当社は東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県を中心に、映像を通じて笑顔と元気を取り戻してもらう復興支援プログラム「きっと わらえる 2021」を2011年9月に立ち上げ、今までに 23校 約4000人の子ども達が参加しました。
映像制作に取り組む当時6年生の子ども達
プログラムでは「今、つたえたいこと」と10年後の自分へ向けた「未来へのメッセージ」をプロの指導を受けながら子ども達が制作します。撮影した「今、つたえたいこと」は当日、先生や保護者も招き上映会を実施、「未来へのメッセージ」は映像タイムカプセルとして学校へ進呈してきました。
9年ぶりに開封する映像タイムカプセル
2011年から2012年にこのプログラムに参加した子ども達が、2020年に成人を迎えるため、地元に集まる成人式の機会に映像タイムカプセルの開封と上映会を4会場で開催しました。
今回は1月11日(土)岩手県大船渡市大船渡北小学校(大船渡北小学校)、1月12日(日)福島県大熊町熊町小学校・大野小学校(グランパルティいわき)、宮城県気仙沼市九条小学校(中央公民館)、1月13日(月・祝)岩手県久慈市久喜小学校(久慈市久喜防災センター)、で開催され、新成人125名が当時6年生だった自分に宛てた「10年後の未来へのメッセージ」を鑑賞しました。
カメラの前で10年後の自分に向けてメッセージを伝える当時6年生
10年後の自分へのメッセージ上映を鑑賞する新成人たち
それぞれの会場には新成人の他、当時担任の先生や校長先生、保護者の姿もあり、可愛らしい声や自分たちの姿に照れ笑いする人、感激して涙する人等もあり、あどけない表情の自分が未来の自分に語りかえる姿に会場は笑いがあふれかえりました。
上映後 参加者からは以下の感想がありました。
【熊町・大野小/男性】
映像を見て、懐かしいというのと自分の顔があまり変わっていないことにびっくりしました。いま自分は郡山の大学に進学していて、将来は公務員を目指しています。昔の自分のメッセージを胸に、これからも頑張っていきたいと思います。
【大船渡北小/女性】
20歳は当時大人だなと思っていました、今20歳になった自分はまだ大人になれてないと思います。これから私は地元の保育士になるのですが昔のことを思い出しながら子ども達と一緒に接していけたらなと思います。
【久喜小/当時担任】
「当時のことが映像を通してよみがえりました。今の自分になげき、もがいている子にとって8年前の自分が今の自分に話しかけ背中を押しているようで涙している子もいました。小学校の教師は、同窓会に呼ばれる機会はなかなかなくとても貴重なそしてすてきな機会をいただき感謝している。また会えるねと笑顔で再会を約束して分かれました」
【九条小/当時担任】
「当時もみなさん輝いていましたけれど今でもそれぞれの場所で頑張っているように思っています。今日来た人たちはこの映像を見て元気をもらったようなので日常生活では楽しいこともありますし嫌なこともあるかもしれないですが今日のことや小学校時代楽しかったことを思い出しながらこれからも頑張って欲しいなと思っております」
等 感想をいただきました。
あれから9年。未来の自分へ送ったメッセージ通り夢をかなえた人、夢半ばの人それぞれだが、映像を残したことがこれからの自分の励みや、勇気に繋がり、支援した子ども達の成長を確認することができました。今後も当社はプログラム実施校での映像タイムカプセル開封&上映会サポートを通じ、復興の後押しに取り組んでまいります。
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