東京都足立区でユニバーサルデザイン(UD)講演会を実施
11月29日(金)、当社は、東京都足立区主催の講演会で、ユニバーサルデザイン(UD)をテーマとした講演を行い、足立区民、区役所職員など305名が参加しました。
同区は、平成24年に「足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例」を制定し、障がいの有る無し、年齢や性別、国籍にかかわらず、全ての人が自由に移動し、活動し、参画し、選択や決定が可能な「UD」の理念に基づいたまちづくりに取り組んでいます。近年は、2020年に向けUD活動を一層加速するため、住民や区職員を対象に講演会を実施されており、今年はUD配慮商品やUDサイト等の実績から当社に講演依頼がありました。当社の全社UD推進事務局を窓口として、社員が講師となり、当社のUDの考え方や商品を紹介し、UDの取り組みへの理解を深めていただきました。
■足立区主催ユニバーサル講演会「家電からヒントを学ぼう! 」
日時 : 令和元年11月29日(金)14時から15時30分
場所 : 足立区役所 庁舎ホール
講師 : パナソニック(株)アプライアンス社 デザインセンター 主幹意匠技師 中尾 洋子
パナソニック(株)東京オリンピック・パラリンピック推進本部 ロボット推進課 課長 黒川 崇裕
講演では、始めに、多様な人が必需品として使われる家電で考えられてきたUDのポイントを、テレビのリモコンや掃除機などの具体事例を示しながら紹介するとともに、家電で培ってきた多様な人への配慮が、現在はBtoBの分野でも求められていることを、空港の顔認証ゲートを事例に紹介しました。
更にこれからの超高齢社会に向けた先行的な取り組みとして、健康寿命延伸の為の歩行トレーニングロボットも紹介。最後に、2020年に向けた高アクセシビリティ社会への取り組みとして、ロボティックモビリティ(自律走行車いす)、パラリンピック競技をサポートするパワーアシストスーツ、視覚障がい者を対象とした情報サポートなどを紹介しました。
庁舎ホールは車いす席があり、講演は手話通訳や磁気誘導ループの貸出などの情報保障もされていたため、車いす使用者や、聴覚障がい者も参加され、正に多様な方に配慮したUDな講演会となりました。
また庁舎ホール前のエントランススペースでは、参加者の皆さんが手に取り、実感して頂けるよう、UDに配慮した当社製品を展示し、多くの方に体験頂きました。
参加者の方からは、「UDについて難しく考えていたが、私たちの生活に幅広く活用されていることを知り、とても身近に感じた。」「講演の中で紹介されたテレビやリモコン、掃除機などの生活家電や電動自動車いすなどのロボットが展示されていて、体験することでより理解を深めることができた。」「普段の生活の中では、不自由な生活をしている人がいるという事を忘れがちだが、世界中に様々な不自由をかかえている人がいる。そのような人々への配慮を、UDを通してしていきたい。」「2020年に向けて、運営など競技をサポートする方に向けたパワーアシストスーツの開発の話を聞くことができ、多面的な視点での事業として良いと思った。」などのご意見を頂きました。
パナソニックは、UDとは人と社会を想いやる想像力であるとし、誰もがいきいきと暮らせる社会の実現を目指して、今後も取り組みを進めてまいります。
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