社会課題講演会「Social Good Meetup」VRによる認知症の理解と疑似体験
9月26日(木)にパナソニックアプライアンス(AP)社の草津拠点にて、社会課題講演会「Social Good Meetup」を開催しました。Social Good Meetupは2016年から開始しておりますが、今回初めて草津拠点で実施しました。AP社草津拠点で働く方を中心に、高齢化社会という社会課題に関心のある方を中心に42名が集まりました。
2019年度は3回目の開催今回は、パナソニックエイジフリー(株)および門真市のご協力のもとで、認知症サポーター養成講座を実施しました。大阪で働く社員を中心に、介護事業の取組みや高齢化社会・認知症といった社会課題に興味・関心のある方々を中心に、過去最大となる169名が参加しました。
日時・場所 : 2019年9月26日(木) @AP社 草津拠点
参加者: 42名
講師 : 株式会社シルバーウッド 黒田 麻衣子 氏
講師には、関東地方で「銀木犀」というサービス付き高齢者向け住宅を運営し、近年はVRを利用して認知症を体験する「認知症体験プロジェクト」を全国で開催していますシルバーウッドの黒田さんをお招きしました。
認知症や高齢化社会は将来私たちが避けて通れない社会課題です。VRという技術を通じて認知症を疑似体験することで、参加者が高齢化社会にどう向き合うかを考えていただくきっかけにしたいとの想いで今回のテーマを選定しました。
今回の講座では、3つの認知症の症状についてVRを用いて体験しました。
①認知症の方が車から降りる際の恐怖体験
②認知症の方の電車での困りごと体験
③レビー小体型認知症の症状の1つである"幻視"体験
①の映像では、車から降りるという何気ない行動が、認知症の方にとってはビルの屋上から飛び降りるような恐怖心を持つことがあるという実体験をVRにて体験いただきました。参加者は認知症の方が見えているものや感じているものを疑似体験することで、認知症の方への理解を深めていました。
参加者からは、「家族が認知症なので、接し方を変えようと感じた」、「周りの私たちが受け止めてあげることが必要だと感じた」、「認知症は怖い病気だと思っていたが、相手が困っていることをくみ取った上で今まで通りに接すればよいことが分かり安心した」などの声をいただきました。
Social Good Meetupでは、引き続き、社会課題を紹介するプログラムとして展開していきます。