PIWS 1Dayワークショップ 「日本における子どもの貧困と教育格差を現場から学ぶ」
3月9日(土)、東京都葛飾区のウィメンズパルにて、「Panasonic Innovation
Workshop(PIWS) 1Day」を開催しました。PIWS 1Dayワークショップは、世の中の社会課題を学び、それを解決するアイデアをチームごとに考える1日完結型のワークショップです。本ワークショップは2013年から開始し今回で11回目となります。これまでは関西地方で開催しておりましたが、初めて関東地区で開催し、子どもの貧困や教育問題に興味・関心のある方々など19名が集まりました。
日時 : 2019年3月9日(土)
場所 : 東京都葛飾区ウィメンズパル
参加者: 19名
講師 : 特定非営利活動法人Learning for All 広報・資金調達部 事業部長 石神 駿一 氏
今回のワークショップは「社会課題解決ワークショップ」事業などを行っているNPO法人クロスフィールズ様にご協力のもと実施しました。午前は、石神さんから、「子どもの貧困」の現状についてお話しいただきました。日本の子どもの7人に一人が「貧困」状態にあり、特にひとり親世帯の子どもの貧困率は56%と世界的に見ても非常に高い数字となっていること、そして親の経済格差が子どもの学力格差に繋がっていることをLearning for Allさんがこれまでに支援してきた子どもたちのリアルなエピソードを交えてお聞かせいただきました。そして、Learning for Allさんがそのような子どもたちをどのように支援しているかという具体的な活動内容を、実際に子供たちに学習支援をしている現役東大生の小芦さんに自身の想いを交えながらお話いただきました。
午後は、実際の学習支援現場を見学させていただいた後、「子供の貧困という社会課題の認知を拡大し、アクションする人を増やすにはどうすればよいか?」というテーマで5つのグループに分かれてグループワークを実施しました。各グループとも、石神さんのお話や学習支援現場を見て気付いたことや感じたことを踏まえながら、熱いディスカッションを繰り広げました。発表では、実行に移せそうな具体的なアイデアを多く提示することができました。アイデアの一例としては、
・子どもが作る子ども食堂を運営し、みんなが集まりやすい楽しい場所を作る
・社内の身近な人たちへ社内の組合やOB組織などを利用して情報を拡散する
などです。
参加者は、「日本にそんなに多くの貧困家庭が存在しているとは知らなかった」、「子ども食堂でのボランティアなど自分が出来ることから行動に移したい」、「情報として知っているのと実体験は大きな違い。現場のお話を聞けて良かった」など参加することで気づきや学びをを得たといった声をいただきました。
PIWS 1Dayワークショップでは、引き続き、社会課題を起点としたアイデア創出ワークショップを開催していきます。