日本:【被災地支援プロボノ】「まちづくりNPO新町なみえ」に最終提案を実施
2017年1月15日に福島県二本松において、「まちづくりNPO新町なみえ」の神長倉理事長にウェブサイトリニューアルの最終提案を行い、更新手続きについてまとめた引継書を納品しました。これまで「被災地支援プロボノ」としては、2012年に宮城県のNPO「石巻復興支援ネットワーク(やっぺす)」に営業資料の作成をサポートしたのを皮切りに、2013年に岩手県のNPO「サンガいわて」のマーケティング調査、そして2014年、2015年と福島県のNPO 9団体に1泊2日のスタイルでプロボノ支援を実施してきました。
そして2016年に取り組んだのが「まちづくりNPO新町なみえ」へのウェブサイト再構築プロジェクトです。東日本大震災と、それに続いて発生した福島第一原子力発電所の事故により、浪江町は全町避難を強いられ、町の皆さんは全国に離ればなれになってしまっています。
「まちづくりNPO新町なみえ」は、町民の絆をつなぎとめるための活動や、ふるさとの伝統文化、芸能活動の継承を目的とした活動、ワークショップなどを通して浪江町を想う気持ちを持つ人が夢と希望を持って暮らせるような復興ビジョンを町に対して提言していく活動を行っています。
ホームページやSNS 等を活用して情報発信に取り組まれていますが、ホームページを改善することによって、町の復興に向けた最近の取り組みを見ることができるようにすること、そしてあわせて、新たな寄付者・支援者の獲得につなげることが求められている。
プロボノチームは2016年9月下旬のプロジェクト発足以来、約4ヶ月をかけてウェブサイトの課題、NPOを取り巻くステークホルダーへのヒアリング、サイト構成の概要について取り組んできました。サイト構成にあたっては、「浪江町のことが分かる」「思いが伝わる」「サイトの更新を楽しむ」をコンセプトに新しいウェブサイトを提案しています。提案にあたっては、「浪江町への熱い思いを分かりやすく、どう伝えていくかに知恵を絞った」「これからもウェブサイトに思いを乗せて、発信してほしい。そして浪江町の人はもちろんのこと、全国の人に見てほしい」との思いを込めて、各メンバーより発表しました。
神長倉理事長からは、「今まで素人ながらウェブサイトを制作していたが、こうして系統立ててコンセプトなどを考えウェブサイトの構成を構築しているのが、さすがプロだと思った。見る人の目線で作られており、これまではたくさんの伝えたい情報があちこちにちらばっていたので、そこが今までと一番違うと感じた。新しいウェブサイトに恥ずかしくない活動をしていきたい」とのコメントをいただきました。
本プロジェクトの模様は読み物風の記事にまとめて、3月にパナソニックのウェブサイトでご紹介します。
<プロボノメンバーの声>
●キックオフミーティングで神長倉さんと直接お会いでき、熱い思いを直に感じられたのが良かった。ストレートにいろんな質問ができて、こちらも迷うことなくプロジェクトを進めることができた。
●2017年4月の帰還に向け、神長倉理事長の浪江の人々に伝えたい熱い思いに寄り添いながらここまで来ました。これからも思いをのせて、ウェブサイトで発信してほしい。
●今回のプロジェクトでロゴマークを公募したが、浪江町の人々への思いを表したものが数多くあった。伝わっている人には思いが伝わっており、今後ますますウェブサイトが重要になってくる。これからもお手伝いしていきたい。
パナソニックはこれからも被災地の復興に向けて取り組むNPOを、社員のビジネススキルを活かした"プロボノ"で応援してまいります。
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