日本:第11回東北復興支援プログラム「きっと わらえる 2021」~福島県南相馬市立鹿島小学校で開催~
東日本大震災で被災した子どもたちを対象とした東北復興支援プログラム「きっと わらえる 2021」を、11月19日に福島県南相馬市立鹿島小学校で実施しました。
「きっと わらえる 2021」は、こども達の映像制作支援プログラム「キッド・ウイットネス・ニュース」のノウハウを活用し、被災生活が今なお続く子どもたちに、映像制作を通じ、笑顔と元気を取り戻してもらおうとするプログラムです。
2011年9月にスタートし、ブランドコミュニケーション本部の宣伝・スポンサーシップグループが推進。今回で11回14校目の開催となりました。
南相馬市は 震災による津波で甚大な被害を受け、また原発の30km圏内になります。
校舎には、被害の大きかった南相馬市立真野小学校の児童も受け入れを行っており、現在、ふたつの学校の児童が同時に学んでいます。 撮影は4グループに分かれて行われ、多くの児童が震災後に受けた支援に対する「感謝の言葉」や「命に大切さ」について話してくれました。
◇ 日 程 2013年11月19日(火) 8:20~15:00
◇ 場 所 福島県南相馬市立鹿島小学校
◇ 参加人数 6年生 48名
◇ 講 師 映像作家 朴さん/カメラマン池上さん/
テレビカメラマン 本柳さん
◇ 編 集 映像作家 井手さん/カメラマン 田村さん
◇ パナソニックサポートスタッフ 6名
まずは、撮影の役割分担をした後、4チームに分かれて思い思いの撮影場所へ移動。
「今、伝えたいこと」と「2021年へのメッセージ」講師の方の指導を受けながら、生徒たちが撮影しました。
「夢を叶える」の特別授業は、パナソニックラグビー部「ワイルドナイツ」の田邉選手、水本選手が講師として参加してくれました。
両選手は自らの幼少時の夢などを語った後、ラグビーボールを 使ったゲーム2種を行いました。チームプレイを必要とするゲームで子どもたちと一緒に体を動かし、「チームワークの大切さ」を学びました。
最後にワイルドナイツ田邉選手、水本選手から 子ども達にラグビーボールと、タグラグビー用の道具が贈られました。
特別授業が終わると次は上映会。先生方も一緒に、みんなで制作した「今、つたえたいこと」を観賞しました。
最後にワイルドナイツの田邉選手から「2021年へのメッセージ」が収められた映像タイムカプセルが「震災から10年後、また、みんなで集まって是非この映像を見てください。」と 児童代表の 久米本直哉くんへ渡されました。
最後にワイルドナイツに田邉さんに感想を伺うと「貴重な体験なり、いろいろと考えさせられました」と語ってくれました。
皆さん、お疲れさまでした。素敵な作品が完成しました。
―大谷(おおがい)校長先生の感想―
皆さんのメッセージの中には感謝の気持ちと、それから「おかげさま」という言葉が多く聞かれた。今回の機会も、たくさんのスタッフの人たちの「おかげ」で作られたものだと思う。遠くて見えないかもしれない、または気がつかないかもしれないけれど、皆さんが毎日楽しい学校生活を送れているのも、たくさんの人に支えられている「おかげ」だと思う。ニュース番組と同じで、たくさんの人が関わり合い、チームワークを大切にするからこそ素晴らしい放送ができるのだと実感した。田邉選手が仰っていたようにチームワークを大切にして、一人も欠けずに全員で、卒業まで向かってほしい。
―ワイルドナイツ 水本さんが今回の模様をブログで紹介してくださいました―
―担任の先生からの感想―(抜粋)
今回のキッズスクール映像制作は、とても心待ちにしていました。
1日中、映像のとり方を専門の方々からおもしろく且つ厳しくていねいに教えていただき、生き生きと活動することができました。時間の経つのがあっという間の一日でした。スタッフの方々の専門性のすごさを間近で感じるとともに、どのようにして日頃眼にしているテレビ映像が出来上がるのか、どんな方々がチームを組んで陰で支えてくださっているのかを体感できたようです。
この時期に何を伝えたいのかを自由に書き、それをカメラの前に立って表現する今回の学習は、卒業をあと4ヶ月に控えた児童にとって、自分を取り巻く世界を見つめ直すとてもよい機会だったのではないかと思いました。特別授業もよかったです。
ワイルドナイツのお二人の選手の、「プロのすごさ」を見せていただき、今夢がないと言われている子どもたちにあこがれを抱かせてくれました。
みなさんにしていただいたことは、子どもたちのとって一生の宝物になるかと思います。2021年に、そのいただいたカプセルを開けるのを楽しみにしながら、これからも元気に生活していきたいと思います。
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