日本:第7回 被災地支援プログラム「きっと わらえる 2021」 気仙沼市立小原木小学校で開催
パナソニックでは東日本大震災で壊滅的な被害を受けた学校を対象に子ども達の映像制作支援プログラム「キッド・ウイットネス・ニュース」のノウハウを活用し、被災生活が今なお続く子ども達に映像制作を通じ笑顔と元気を取り戻すプログラム「きっと わらえる 2021」を立ち上げ、9月より実施しています。今回、社員ボランティアでサポーターとして参加いただいた佐藤春信さんがレポートします。「きっと わらえる 2021」第7回目は、宮城県気仙沼市小原木小学校です。今回は仙台市から参加した佐藤から、小原木小学校4・5・6年生の29名のみんなと過ごした一日をサポータとして参加した佐藤春信がご紹介します。みんなとスタッフのご対面。初参加の私は緊張しながらの自己紹介でした。意を決して『「はる」って呼んでください!』
はじめに撮影スタッフから撮影の基本を説明。テレビで見たことがあるような撮影道具がいっぱいで、いっそうわくわくしてきます。考えるよりもやってみよう!早速2グループに分かれて撮影開始。テーマは、「今、つたえたいこと」と「2021年へのメッセージ」。まずは役割分担から。監督は?カメラは?音声は?照明は?それぞれやってみたい役割に名乗りを上げてチャレンジ。
ひとりひとりのメッセージは、言葉だけでなく、支援物資として受け取った文房具やパソコン、勉強したノート、イラストや写真、大工道具、卓球のラケットなどなど、思いの詰まった色んなものを手にしていて、みんなの「つたえたい!」って気持ちをすごく感じました。撮影を終えると、ばっちり!って子も、ちょっと心残りがありそうだった子もいましたね。でも大丈夫。そのひとつひとつが、宝石のように色々な色に輝いていました。きっとみんながつたえたい人につたわります。
撮影って楽しい!みんな目の輝きから自然とそんな風に伝わってきます。最初は言われなければ分からなかったことも、みんなだんだんと自分たちでどうしたらいいのか分かってきて、「マイクの人もう一歩さがって!」とか「チャイム鳴り終わるまで待とう」とか、自然と声が出るようになっていました。こんな短時間でみんなすごい!飲み込みが早い!上級生のリーダシップとみんなのチームワークで、20分遅れて始まった後半の撮影もしっかり時間内に終わりました!撮影中「はるさん」って声をかけてくれた子もいて嬉しかったです。撮影が終わったら今度は編集。みんな自分たちの映像がどんな風になっていくのか興味津々。
給食が終わったら特別授業「夢を叶える」。
講師のパナソニック ワイルドナイツの霜村選手と三宅選手の登場です。
たくましく、頼もしいスポーツ選手を目の前に、子どもたちもスタッフもわくわくです。
はじめにビデオでワイルドナイツの歴史を紹介。日本一を目指し、それを叶えることってどんなことだろう?
そして、霜村選手・三宅選手と「夢」について語り合います。今抱えている思いや将来の夢。なかなか言葉に出せないこともあったけれど、みんな一生懸命考えていました。「2021年へのメッセージ」でも語られた将来の夢は、大勢を前にしても、みんな頼もしいくらい胸を張って話していました。言葉で人につたえることで「夢」に大きく前進です。
上映会では午前中に撮影した「今、つたえたいこと」が流れます。
お昼休みのわずかな時間に編集が完了し、ひとつの映像が完成していたのには驚きでした!
さすがプロ!上映中はひとりひとりが登場するたびに、歓声と笑いが体育館に響きます。
みんな自分が思い描いていたように撮れていたかな?自分の声はちょっと変?運悪く通り雨にあってしまった子もいましたね。それもまたいい思い出です。
霜村選手、三宅選手、保護者の方、みんなの代表、校長先生から感想発表。
ビデオの中に凝縮された子どもたちのそれぞれの思い、この一日の活動がさまざまな形で心に響いていました。
私たち大人にとっても気付きや学びがたくさんありました。
タイムカプセルの進呈式。霜村選手から代表の子に手渡されました。みんなの手で作ったみんなだけの宝物です。
『「2021年へのメッセージ」も観たいな』って声も。9年後の2021年にみんなで集まって観るその日を楽しみに!
最後はラグビーボールを使ったゲーム。ひとつ目は、グループ毎に輪を作ってのパス回し。落っことしたらあっちこっちに跳ねて大変。慎重に!でも速く!
続いてパスリレー。
ラグビー選手さながらの力走です!どちらのゲームも僅差の勝負でした!
そして使ったボールは子どもたちにプレゼント。こらからの体育の時間や休み時間が楽しみ!
楽しい時間はあっという間。この日はみんなにとって「はじめて」なことがいっぱいで、ずっとどきどきわくわくだったと思います。私もみんなとの時間がとても楽しかったので、お別れはとても名残惜しかったです。
お別れでは、ひとりひとり霜村選手・三宅選手と言葉と握手を交わしながらワイルドナイツからのもうひとつのプレゼントのクリアファイル手渡されました。言いたいこと言えたかな?霜村選手・三宅選手との握手はどんな感じ?きっと夢を叶えるエネルギーにあふれた、とてもがっちりとした感触だったと思います。
みんなでパチリ。9年後、みんなで同じ風に並んで撮ったらどんな感じかな?そこにもまた笑顔がいっぱい。そんな風に思います。私にとっても心に残る一枚です。
この活動への初めての参加、ドキュメンタリー映像撮影という役割に緊張もありましたが、子どもたちみんなと過ごした時間はその緊張を忘れてしまいそうな程とても楽しいものでした。
それぞれのメッセージ撮影のときは、思いを込めたメッセージを緊張感と共に真剣伝える姿に胸を打たれました。
こんなことを胸に秘めて過ごしてきたんだということを実感しました。そして撮影以外のときは、映像だけでは伝わり切らない見ているだけでも楽しくなってくるような29人それぞれのさまざまな個性を感じました。
ひとつひとつに宝石のような輝きを感じ、これをメッセージと共に将来につなげるための支える力が必要なんだと、この取り組みの意義を改めて実感しました。
今後も時間の許す限りさまざまな活動に協力できたらと思います。
最後になりましたがスタッフ・講師のご紹介です。
横尾さんの撮影で、前列は左から、栗山さん、大沢さん、三宅選手、霜村選手、長谷川さん、熊沢さん。後列は左から、井手さん、永井さん、高橋さん、朴さん、佐藤、池田さん。
★三宅選手がブログ ミヤッキー's ルーム でもこの模様を紹介してくました。
またみなさんと再会できる機会を楽しみにしています。ワイルドナイツの応援にもきっと行きます!
以上、ドキュメンタリー映像撮影をお手伝いさせていただきました佐藤(はる)からのご紹介でした。
(記 佐藤春信)