日本:第6回 被災地支援プログラム「きっとわらえる2021」 大船渡市大船渡北小学校で開催
第6回目の「きっと わらえる 2021」は今年度最後。岩手県大船渡市の大船渡北小学校で実施しました。
大船渡北小学校の参加児童は6年生42名です。大船渡市は津波の被害が大きく、大船渡北小学校は現在も校庭が仮設住宅となり、たくさんの方々の避難生活が続いていました。その仮設住宅から学校に通学する児童の姿もたくさんありました。
撮影方法を講師の先生から説明を受けた後、子ども達は思い思いの場所で「何を伝えたいか」をきちんと整理し、撮影に望んでいました。「今、つたえたいこと」と「2021年へのメッセージ」を収録が終わると事前に役割分担(カメラ・監督・音声など)を決めていましたが、他の役割分担を体験したいと講師の先生に提案。早速、担任の先生へのインタビューを開始。撮った映像は全てタイムカプセルに収めました。10年後この映像を見るのが楽しみですね。
特別授業「夢を叶える」は今回も社員の井上さんが、「皆からたくさんの夢の話を聞けたので、今度はぼくの夢の話をします」と、乾電池で有人飛行を飛ばすプロジェクト「空を飛ぶ夢を叶える」につていてお話をしてくださいました。
上映会では 先生方をお招きし、42人全ての子ども達のメッセージを皆で鑑賞しました。
自分のメッセージの番になると仲間に冷やかされている子もいました。
上映後、校長先生からは「良い体験が出来ました。これからも負けないで頑張りましょう」とお話をいただきました。
最後に「2021年へのメッセージタイムカプセル」が特別授業講師の井上さんより児童代表へ進呈されました。代表児童が大切そうにタイムカプセルを抱えている姿がとても印象的でした。
今回のワークショップは震災からほぼ1年が経過。メッセージの内容にも少しずつ変化が見られてきました。当初から子ども達の「感謝」の言葉は変りませんが、その言葉の前に、震災で自分にどんなことが起き、どう対処したか、そして今後はどうしたいか?を自分の言葉で伝える子ども達が増えて「伝えたい」という気持ちが強く感じられてきました。その結果「今、つたえていこと」のメッセージは一人約1分となり、約40分の「大作」となりました。
時間と共に少しずつですが、子ども達のこころの中が整理されてきたような気がしました。
是非、子ども達の作品をご覧下さい。
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