日本:第4回 被災地支援プログラム「きっと わらえる 2021」 特別授業、映像講師等に社員が参加

日本

2012.02.07

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パナソニックでは東日本大震災で壊滅的な被害を受けた学校を対象に子ども達の映像制作支援プログラム「キッド・ウイットネス・ニュース」のノウハウを活用し、被災生活が今なお続く子ども達に映像制作を通じ笑顔と元気を取り戻すプログラム「きっと わらえる 2021」を立ち上げ、9月より実施しています。
4回目は1月30日・31日の2日間、双葉郡大熊町の熊町小学校・大野小学校で6年生 68名(大野小学校40名 熊町小学校28名)を対象に開催しました。両校は大熊町から会津若松市へ避難し、廃校だった小学校を活用し現在授業をしています。今回は新しい試みとして、この取り組みへの社員参加の枠を拡大しました。特別授業に昨年、日本〜台湾間をリレーで泳ぐ「日台黒潮泳断プロジェクト」に挑戦したパナソニクコミュニケーションズ(株)鈴木一也さん、映像制作の講師には「エボルタくん」のCM制作等を担当した井上敏也さん、映像サポートスタッフに社会文化グループの東郷さんにも加わっていただきました。熊町・大野小学校両校の子ども達が、チームに分れ「今、つたえたいこと」をテーマにしたメッセージを講師陣の指導のもと制作をします。
最初は撮影にしり込みしていた子ども達も気がつけば監督や、カメラマン、音声係と自分から手を挙げて撮影に加わっていました。カメラの前では、自分の考えてきた、今つたえたいメッセージをきちんと発表していました。

201202077_R.png「いつか、必ず大熊町へ帰りたい・・バラバラになった友達とまた遊びたい・・、残してきたペットのこと・・」子ども達の今の気持ちがしっかり伝わってきました。明日の上映会が楽しみです。

2日目(1月31日)
今日は、「2021年へのメッセージ」を撮影しました。
この映像では地元へ戻り仲間と一緒に当時の自分達を振り返りたいという思いから、「きっと わらえる 2021」映像タイムカプセルを作ります。
撮影の二日目になると子ども達もカメラに慣れ、笑顔で自分の夢や希望を、自分が「どうしたいか」、「どうなりたいか」を、仲間の前できちんと伝えていました。時間に余裕の出来た班は、即興で番組を収録しているチームも出てきました。

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子ども達が制作した映像作品は編集されSDに保存した後、タイプカプセルに封入します。
みんなどんな夢や希望を描いているのか・・10年後見るのが楽しみです。
撮影が終了すると、お昼を挟んで、「夢を叶える」をテーマにした、PMCの鈴木さんによる特別授業の開始です。
日本〜台湾間をリレーで泳ぐ「日台黒潮泳断プロジェクト」に挑戦した経緯と、夢を持ち続けることの大切さについてお話いただきました。お話の中、台湾地震で被災した健民小学校からの子ども達のメッセージも交え、「負けないで頑張ろう!」と子ども達にエールを贈りました。

2012020724_R.png(「夢を叶える」をテーマに記録映像を交え、特別授業をする鈴木さん。子ども達もどんどん鈴木さんの話に引き込まれていました)
急遽、両校で「ありがとうメッセージボード」を作成し、鈴木さんを通じ、メッセージを贈ってくれた台湾健民小学校の子ども達に贈呈することになりました。
授業終了後、鈴木さんの周りには、子ども達の輪が出来ていました。

引き続き、先生方をお招きし「今、つたえたいこと」の上映会を実施しました。
体育館に設置した、大型スクリーンから子ども達の作品が流れ始めると「オオ〜」と歓声が上がりました。33分の大作。子ども達一人ひとりの心の中の思いが、伝わり胸が一杯になります。

最後に子ども達、ひとりひとりのエンディングロールが始まると、自分の名前を見つけて子ども達はザワザワ・・・

以下上映作品の感想をいただきましたのでご紹介します。

―代表児童―
メッセージを撮るのはとっても緊張した。でもカメラで撮影できるのはとても楽しかった。

―熊町小学校 佐々木校長先生―
この機会を得られたことに感謝します。とても嬉しかった。
映像メッセージを見て、本当に自分達の生徒かな?と思うほど自分の思っていることがしっかり話せていた。誇らしかった。

子ども達から、嬉しそうな声が響き上映会が無事終了。

最後に、「きっと わらえる 2021」映像タイムカプセルが、両校の代表児童に鈴木さんから進呈されました。

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そして急遽制作された「ありがとうメッセージボード」が児童代表から鈴木さんに渡されました。鈴木さんは「私が責任をもってお渡しします」と子ども達と約束をしてくれました。

子ども達はタイムカプセルを手にして、とても嬉しそうでした。

       

2日間、両校の皆さんが一生懸命映像制作に取り組む姿を見てきました。
カメラで撮影をしたり、カメラの前に立って話したりと、普段ではなかなか出来ない経験をしていただきました。
私達スタッフは、いつまでもこの経験を忘れないでいてくれるとうれしいです。

※子ども達の制作した「今、つたえたいこと」のメッセージ映像は、後日KWN日本サイトにて動画配信を予定しています。是非ご覧下さい。

最後に今回ご参加をいただいた社員の方からの感想を一部紹介させていただきます。
有り難うございました。

特別授業講師として参加 鈴木さん
とても有意義な体験でした。小学生らしい子どもっぽいところもありながら、思うよりずっと皆しっかりしていてメッセージも素晴らしかった。僕達が勇気付けられました。有り難う。

映像講師として参加 井上さん
今日は先生という立場でしたが、一緒になって楽しみました。 みんな、飲みこみが早くてビックリ!この体験をきっかけに、映像を通じて、表現することの面白さを感じてもらえたら嬉しいです。

映像講師サポートとして参加 東郷さん
みんなの"支援してくれた方々への感謝の気持ち""家族を想う気持ち""離れてしまった友達や
大事にしていたペット想う気持ち"、そして"思い出がいっぱいつまった故郷への気持ち"がまっすぐに伝わってきた2日間でした。また何より、みんなの明るく元気な姿にこちらが元気をもらいました。