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日本:オリンピックとパラリンピックに関する教育支援~東京都立府中けやきの森学園での授業実践~

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パナソニックでは、2020年東京大会に向け、学校での実施が加速されると考えられているオリンピックおよびパラリンピック教育の動向を見据え、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を行っております。

今回紹介するのは、東京都の特別支援学校であり平成29年度オリンピック・パラリンピック教育アワード校である、東京都立府中けやきの森学園の授業実践事例です。それぞれのプログラム内容の一部を、児童生徒の実態に合わせてご活用いただきました。

《全体概要》
実施プログラム: オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム

・授業1: プログラム 「多様性と共生社会 ―インクルーシブな社会を考える―」 - 高等部での実施
・授業2: プログラム 「大会の意義とそれを支える人々」 - 小学部での実施
・授業3: プログラム 「多様性と国際理解―おもてなしを考える―」 - 中学部での実施

《授業1 概要》 プログラム 「多様性と共生社会 ―インクルーシブな社会を考える―」
日    時: 2017年11月27 日 (月) 3時間目
実 践 者: 東京都立府中けやきの森学園 山下 さつき 先生
教    科: 保健体育
対    象: 肢体不自由教育部門 準ずる教育課程 高等部 1年生・3年生

《アレンジ》
・授業前半は、プログラムの一部を使い、パラリンピックに関する学習をクイズを交えて実施。
・後半は学習した内容も踏まえて、身体を動かす活動を取り入れた。

《授業内容》
本プログラムは、パラリンピックを導入として、共生社会の実現に向け、障がいを含めた様々な個性にあったコミュニケーションの大切さについて理解を深める内容となっています。今回の授業では、生徒達が、肢体障がいを持つ当事者として「どのように共生社会の実現を目指すか」について考えました。「パラリンピック」や「重度障害者多数雇用施設-パナソニック吉備-」に関する映像の視聴や、知的障がい部門の生徒との交流経験を想起させることで、「障がいの有無、特性に関わらず、みんなで協力し一緒にやり遂げた時の達成感」を得る経験が共生社会の実現に繋がることに気づかせていました。また、生徒の実態に合わせ既存のワークを実施する代わりに、自分達を表現するための活動として、ペアでダンスを考えました。「変わらない・同じ・工夫したらできる」など、生徒各自が考えた共生社会の実現のテーマに沿って自由に表現することができました。

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    パラリンピックに関するクイズの実施     映像教材視聴の様子

《授業2 概要》 プログラム 「大会の意義とそれを支える人々」
日    時: 2017年11月30 日 (木) 2時間目
実 践 者: 東京都立府中けやきの森学園 阿久津 裕生 先生
教    科: 総合的な学習の時間
対    象: 肢体不自由教育部門 準ずる教育課程 小学部 5年生 

《アレンジ》
・ワークであるイメージマップの作成は、教員が児童の意見を聞きながら、ホワイトボードに板書
・キーワードを進行スライドだけでなく、紙に書いて提示することで、児童へ印象づけを行った
・映像視聴の際は、教員が適宜解説を入れることで、児童の理解を支援

《授業内容》
プログラム①ではオリンピック・パラリンピックを支える人々について学びます。提供教材であるワークシートやスライドのイラストを見ながら、オリンピック・パラリンピックではどんな人が関わり何をしているか、教員と児童で一緒に考え、イメージマップを広げていきました。映像教材「リオオリンピックの舞台裏」の視聴では、教員が「今はカメラを動かしているね」などと、所々で説明を加えることで、児童の理解を支援していました。また児童が以前、オリンピック・パラリンピックのポスター制作を行った経験があったことをとりあげて、「実は君もオリンピック・パラリンピックを支えている立場なんだよ」と伝えることで、児童自身が自分の経験から「支える」ことについてさらに理解を深めることができました。

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    教員と児童でイメージマップを広げる様子  授業のポイント「支える」を押さえる場面

《授業3 概要》  プログラム 「多様性と国際理解―おもてなしを考える―」
日    時: 2017年11月30 日 (木) 6時間目
実 践 者: 東京都立府中けやきの森学園 横井 路彦 先生
教    科: 総合的な学習の時間
対    象: 肢体不自由教育部門 準ずる教育課程 中学部 2年生・3年生

《アレンジ》
・「おもてなし」について生徒が具体的にイメージできるように、昨年度の留学生との交流経験を想起させた
・本授業を導入の位置付けとし、今後の「おもてなし」の学習につなげるカリキュラムマネジメント

《授業内容》
本校では毎年、留学生との交流授業を実施しています。導入では、昨年度の交流の様子を写真で提示し生徒に想起させました。次年度の交流に向け、留学生に失礼がないよう「おもてなし」をするために必要なことを生徒に考えさせると、生徒からは「相手を思いやる気持ちを大切にしたい」「あいさつからはじめ、お互いの気持ちを和らげる」などの意見が出されました。その後、提供映像教材「パナソニックセンター東京のおもてなし」の視聴により、プロの「おもてなし」の視点を知ると同時に、自分たちもプロと同じ視点を持っていたことに気づきました。最後に、自分ができる行動を、これまでの「総合」の授業で実施した学習内容、「茶道」と関連させることで、具体的に考えることができました。

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「パナソニックセンター東京のおもてなし」映像視聴場面と
                     「おもてなしに必要なこと」を考える様子

<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援
動画でわかる「教育プログラム」概要
パナソニックの企業市民活動
パナソニックセンター東京でのイベント情報

日本:~Teachers'セミナー実施(10/11)~熊本県立教育センターと連携~

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パナソニックでは、2020年東京大会に向け、学校での実施が加速されると考えられているオリンピックおよびパラリンピック教育の動向を見据え、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。また、2016年度からは、新たに学校での教育活動を支援する「Teacher's セミナー」をスタート。本年度も10月11日(火)に、熊本県立教育センターの菊川先生と「熊本県高等学校教育研究会 家庭科研究委員会」の場で実施いたしました。特に高校家庭科の「共生社会と福祉」の単元に使える教材として模擬授業と授業アレンジ例を紹介していだきましたので、以下、研修の実践の様子を詳しく紹介していきます。

《概  要》
研修タイトル: 熊本県高等学校教育研究会 家庭科研究委員会
活用プログラム:  オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム
プログラム④ 「多様性と共生社会」
日    時: 2017年10月11 日(火)15:00~17:00
場    所: 熊本県立工業高等学校
授 業 者: 熊本県立教育センター 菊川 雅子 先生
参 加 者: 家庭科研究委員会 所属教員 7名

■先生方の手で作り上げる家庭科研究委員会の高校家庭科用副教材

熊本県の高等学校家庭科研究委員会では、熊本県独自の高校家庭科用の副教材を作成しており、現場の先生、ほぼ全員から教材に対する意見を吸い上げる形をとっています。先生方の意見をとりまとめ、教材にしている同研究委員会のなかで、「共生社会と福祉」の単元に活用できる教材として、プログラム④「多様性と共生社会」を熊本県立教育センターの菊川雅子先生から参加者の先生方へ模擬授業の形で紹介いただきました。さらに先生方が実践しやすいようにアレンジ例も合わせて考えていただいていたので、そちらも合わせてご紹介します!

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        熊本県高等学校家庭科研究委員会で長年作成している副教材

■高校家庭科「共生社会と福祉」の単元の課題とプログラム④の親和性
菊川先生や参加者の先生方は高校家庭科の「共生社会と福祉」の単元は「言葉や数字のみを追いかける学習」になりがちな単元でアクティブ・ラーニングも導入しづらい、という課題意識を持たれていました。その課題も踏まえて、パナソニックの教材は下記の点で優れていると評価をいただきました。

●ワークを通じた言葉のみで終始しない学び
●アクティブ・ラーニングを意識したワーク構成
●魅力的な映像と編集可能な教材

このような特長があるので、教材の活用により先生方が日頃感じている「共生社会と福祉」の単元で抱いている課題感も解決できるのではないか、そんな菊川先生の想いもあり、先生方に教材を紹介いただきました。

■導入:社会にはどんな個性を持った人がいるかな?
菊川先生の模擬授業は、とてもアレンジに富んだものでした。まずスライド教材については、一度映したスライドは次に進むと、残らないという欠点を、掲示物として別で貼ることで印象づけていました。また、冒頭の社会の様々な*個性を持った人々を提示するスライドでは、社会にはどんな人がいるか、「マインドマップ」で書かせていくことで、いろいろな個性を持つ人がいることを理解できると、アレンジ例も紹介いただきました。
※ここでは身体的・精神的・環境的・社会的なものを含む

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      掲示物による印象づけ                  ワークの様子

■展開①:障がいにあったコミュニケーションを考える
本プログラムには障がいのある方々の日頃の判断を「自分ごと」として感じてもらうワークがあり、「楽しみにしていた修学旅行の直前に骨折し車いす生活に、あなたは修学旅行に行く?行かない?」と問いかけ、周囲への影響と自分の楽しみを天秤に掛けるとなど、判断のジレンマを生み出す仕掛けがあります。 その際には、アレンジとしてペアトークをして、他人の意見とその根拠も聞くことで、自分の意見との比較や価値観の多様性の理解にもつながると伝えていただきました。また、次のワーク「学校の校門で最寄りの駅はどこかと、視覚障がいのある方、聴覚障がいのある方、それぞれに聞かれた場合、どう案内する?」ではロールプレイをさせることで、生徒はより実践的に考え、思考や想像だけでは見えてこない、新たに発見するものがある、とワークアレンジも紹介いただきました。

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                     授業とワークの様子

■展開②:重度障害者多数雇用事業所「パナソニック吉備」の映像
パナソニック吉備では障がい者と健常者がチームで映像機器の製造という仕事をしており、様々な施設・設備的な工夫、また他人に対する気遣いや心がけがあります。この映像を見た先生方からは「映像により生徒は言葉とは比にならない情報量を得られる。身近でない共生社会という言葉に少し具体的なイメージがもてる」と好評をいただきました。映像の中で知った工夫や心掛けは隣同士で共有させることにより、より網羅的にポイントを拾えるとワークの効果も伝えていただきました。

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     映像の工夫を書きとる様子              工夫をペアで共有する様子

■展開③:「共生社会実現のために大切なことはなんだろう?」
最後のワークでは、共生社会実現に取り組むスペシャリスト達の取組みと課題を記した4種の資料を使い「日本にある共生社会実現に向けた課題」を考えます。ジグソー法としても使える本ワークですが、時間がない場合の対応例として、先生方には担当の資料を読み込んでもらったあと、別の担当の先生と「日本の課題」について話合いました。さまざまな習熟度の生徒を教えている先生達にむけて、習熟度に合わせて、ジグソー法にしてもよいし、資料の読み取りと意見交換としてもいいと活用の方法も合わせてお伝えいただきました。

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            資料を読み込んでグループで議論をする様子
■先生方の声
●「共生社会」の単元は座学中心になりがちだったので、アクティブ・ラーニングが盛り込まれた教材は使いやすいと感じます。
●資料が豊富なので、十分に話合いができると感じました。教材が編集できるので、教えている生徒たちにも、言葉をアレンジするなどできるので、活用できそう。
●工業系の生徒を教えているので、興味を引くと思う。車いす実習の際の導入で使用したい。
●映像教材を見れるのがいい。実際に、そういう環境(パナソニック吉備)で働いている方の言葉は生徒が聞いていても重みが違うと思う。

他にも先生方から「障がい者」という言葉だけでは見えづらいが、その障がいが先天的なものか、後天的なものかでぜんぜん違う。そのようなところまで踏み込めるものになれば、と教材に対する期待も寄せていただきました。模擬授業で教材とアレンジ例を紹介してくださった菊川先生、参加された熊本県高等学校教育研究会 家庭科研究委員会の先生方、どうもありがとうございました。教材が先生方の授業に少しでも役立つことを祈っております。

<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援
動画でわかる「教育プログラム」概要
パナソニックの企業市民活動
パナソニックセンター東京の「オリンピックやパラリンピックに関するイベント情報」

日本:オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム~関西学院千里国際中等部・高等部~

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パナソニックでは、2020年東京大会に向け、学校での実施が加速されると考えられているオリンピックおよびパラリンピック教育の動向を見据え、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。

今回紹介するのは、関西学院千里国際中等部・高等部の「政治・経済」で行われたユニークな実践事例です。
「オリンピック・パラリンピックへの関わり」を、「経済」という視点を中心に考え、ビジネスプランコンテストの応募につなげるなど、カリキュラムマネジメントの参考にもなる実践を行っていただきました。以下、実践の様子を詳しく紹介していきます。

《概  要》
―実施プログラム: オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム―
プログラム①「大会の意義とそれを支える人々」
プログラム②「多様性と国際理解」
プログラム③「テクノロジー&イノベーション」
プログラム④ 「多様性と共生社会」

日    時:(1時間目)  2017年8月30 日(水) プログラム①、②、③を部分的に活用
(2時間目)  2017年9月 4 日(月) プログラム③を活用
   ※(発展)  各グループで計画を進めビジネスプランコンテストに応募
(3時間目)  2017年11月6日(月) プログラム④を活用
実 践 者: 関西学院千里国際高等部 米田謙三 先生
教    科: 「政治・経済」 単元【経済社会と経済活動のあり方】など
対    象: 高校2・3年生 24名

■「オリンピック・パラリンピック」を教材として扱う魅力

普段からアクティブ・ラーニング型授業の実践に取り組んでおられる米田先生は教材の生徒にとっての「リアルさ」にとことんこだわっておられ、オリンピック・パラリンピックが持つ教材としての魅力は次にあるといいます。
●社会的注目度の高い身近な学習題材で生徒に「リアル」な学びの題材を提供できる
●教科学習で活用することで生徒の興味・関心を高める効果が高い
●オリンピック・パラリンピックが包括する範囲が広く、学習題材として、幅広い展開が可能
今回は高校の「政治・経済」の授業でご活用いただいた中から1時間目からビジネスプランコンテストのアイディアを考えるまでの活動をご紹介します。

■「経済」からオリンピック・パラリンピックを考える

「政治・経済」の単元である「経済社会と経済活動のあり方」の導入で、生徒に「経済社会と経済活動」というテーマを身近に感じさせる工夫として、まずオリンピック・パラリンピック競技大会に触れることからはじめました。生徒もみんな大会については知っているようで、教材を使って大会自体について簡単に触れ、大会を支える人々がいることを学びました。そこで先生から「みんな、この大会の経済活動の規模と影響ってしってる?」と経済に軸足を移していきました。

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                    当日の授業の様子

■イメージマップワークでオリンピックに関わる「経済活動」を考えるアレンジ

「経済活動で考えたとき、どんな人(主体)がオリンピック・パラリンピックに関わっているかな?」と問いかけ、経済活動の広がりを感じるためにプログラム①のイメージマップワークを活用しました。本来の教材は「オリンピック・パラリンピックを支える人々」に注目させ、イメージマップワークを行いますが、今回は「経済活動」に注目させ、生徒はマップを広げていきました。マップを作ってみて生徒からは「オリンピック・パラリンピックは経済の縮図だ!」「人がいろいろな形で集まり、関わることで様々な経済活動を生んでいる」と声があがっていました。

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          ワークでの活発な話合いと生徒が作ったイメージマップの一例

■オリンピック・パラリンピック競技大会の経済を支える技術へ

次の展開ではプログラム③を活用し、様々な経済活動や技術の結集で大会が成り立っていることを学びました。映像教材「放送技術の進化」で、大会で使われている映像技術が過去から現在までどのように進化していったかを確認したあと、1964東京大会で開発普及した技術を調べるワークを行いました。生徒はスマートフォンやタブレットを使用して、当時のさまざまな技術を調べ、「新幹線」や「衛星放送」、「ユニットバス」など現在も使用している技術の多さに驚いていました。これらを踏まえて、大会がイノベーションの契機になっていることを学びました。

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      タブレットやスマートフォン、ノートパソコンを使用し調べる生徒たち

■技術が開発された背景・課題から「国際理解」へ

技術が開発・普及した理由は「問題・社会課題の解決」であったことに触れ、「ユニットバス」や「ピクトグラム」などの国際理解における課題解決例をおさえました。より生徒に「リアル」に感じさせるために、プログラム②のワークを使用し、自分の高校に海外からの留学生が来たら「おもてなし」するときに何に気をつけるべきかを考え、担当になった国の文化や言語、宗教などの特徴を調べ、「おもてなし」するときに気をつけるべきことをグループで考えました。

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■2020年にあるとよい技術を考えるワークから、発展してビジネスプランコンテストへ

プログラム③では「2020年にあるとよい技術を考える」課題解決型のアイディアワークがあります。これをさらに発展させて、生徒たちはビジネスプランコンテストに使えるアイディアを考え、実際に応募しました。ビジネスプランコンテストでは「発想のきっかけ」や「事業の必要性」も問われるので、プログラム③課題解決ワークでアイディアについて「5W1H」の視点で整理したことが、まとまりのある考えを出す練習になっていたとのことです。

関西学院千里国際中等部・高等部10.png          通勤時の電車に特別車両を設け、有料で朝食がとれるようにするアイディア

米田先生からは「これからの変化の激しい社会を生き抜く生徒たちのことを考えると、より社会や生徒に近い「リアル」な題材で、資質・能力を育成していく授業を実施していくつもりです!」と声をいただいております。授業を実施してくださった米田先生、関西学院千里国際高校部の生徒のみなさんありがとうございました。 これからも様々な学校から当社のオリパラ教材を活用した様々な実践事例を紹介していきます。


<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援
動画でわかる「教育プログラム」概要
パナソニックの企業市民活動
パナソニックセンター東京の「オリンピックやパラリンピックに関するイベント情報」

日本:オリンピックとパラリンピックに関する教育支援~東京都練馬区立田柄第二小学校での授業実践~ 

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パナソニックでは、2020年東京大会に向け、学校での実施が加速されると考えられているオリンピックおよびパラリンピック教育の動向を見据え、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。 今回は、中学・高校生向けである本プログラムを小学生向けにアレンジし、授業実施された東京都練馬区立田柄第二小学校の吉田先生の実践事例です。
 
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≪概要≫
実施プログラム: オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム
・プログラム①「大会の意義とそれを支える人々」
・プログラム②「多様性と国際理解」
・プログラム③「テクノロジー&イノベーション」
・プログラム④「多様性と共生社会」

日 時:プログラム①(1時間) 2017年10月10日(火) 8:45~9:30     
    プログラム③(1時間) 2017年10月18日(水) 8:40~9:30
    プログラム④(1時間) 2017年10月24日(火) 8:45~9:30
    プログラム②(1時間) 2017年10月31日(火) 8:45~9:30
実施校:東京都練馬区立田柄第二小学校 吉田光男 先生
授業枠:総合的な学習の時間
児童:6年生 34名 

授業を実施していただいた吉田先生の声

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本プログラムを小学校で活用できるようにするために工夫したことは、「ねらい」を明確化させることです。
小学生の児童が「どのように課題意識を持ち、考えるか」
「どのような言葉で伝わるか」など、児童の立場になって授業構成を考えました。




<吉田先生のアレンジポイント>
◆授業全体を通して

・オリジナルの学習プリントを用意。
表面:「学ぶ」「観る」「する」「支える」の視点を記載し、自分はどんなことをしたいか記入する欄を設けた。
裏面:4時間の授業をそれぞれ振り返る感想シートをつくり、毎回、前時の授業を振り返る際に活用した。

・難しい言葉は、児童にとって身近な言葉に置き換えた。
  例)共生社会="どんな人でもともに協力していく社会"
・ブレインストーミングの手法を用いることで、積極的に他の児童の意見を活用しアイデア提案が活発になった。

◆プログラム①
・ワークシートをA3サイズにそれぞれ見やすく拡大印刷しラミネートしたものを、グループに一枚ずつ配布し、意見交換の活発化につなげた。

◆プログラム③
・ワークシートは、文字だけでなくヒントとなるイラストが描かれたものを用意し、児童の思考支援につなげた。

プログラム①~④までを4回(1回=45分)の授業で実施しました。小学生には、「パラリンピック」や「共生社会」という言葉に馴染みがないため、「PG①⇒PG③⇒PG④⇒PG②」の順番で授業を進めることで、オリンピックやパラリンピックにどのような人が関わっているのかを理解させ、まとめとして共生社会に必要な「自分たちにできる"おもてなし"」を様々な人の立場を踏まえ考えることができました。今回は、プログラム①とプログラム③の授業の様子の一部をお伝えします。

プログラム①「大会の意義とそれを支える人々」
オリンピックとパラリンピックを「支える」人々に焦点をあて、大会が大勢の人の様々な役割によって支えられていることを学びます。
まず、「オリンピックと聞いて」それぞれがどのようなイメージを持っているか、付せんに書き、クラスで共有しました。その後のワークでは、東京2020大会にかかわる人々がどれほどいるのかイメージマップとヒントとなる絵の拡大コピーを使って、3~4名のグループでイメージマップを書いていきました。イメージマップは、授業後、教室の壁に貼って授業成果の"見える化"をしました。イメージマップのワークは、ヒントとなる絵も一緒についていることで、子どもたちが自由に考えることができ、多様な意見を引き出すことができました。

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   グループワーク:イメージマッピング                イメージマッピング

プログラム③「テクノロジー&イノベーション」
東京1964オリンピック・パラリンピック競技大会をきっかけに、どのような技術革新が起こったかを知り、東京2020大会が行われる未来の社会にあるとよい技術を考えました。授業の始まりは、児童の考えを引き出すために前時の授業の感想を全体で発表することから始めます。ワークでは、「2020年にあるとよい技術のアイデア」をグループで出し合いました。具体的には、グループに一つずつ、アイディアを出すヒントとなる「空港」「駅」「宿泊施設」「街中」「スタジアム」「レストラン」などの「場所」がイラストとともに書かれたオリジナルのA3ワークシートを配り、それぞれの「場所」で考えられるアイデアを付箋で貼っていきました。付せんを貼る際には、ブレインストーミング方式で、必ず自分のアイデアを読み上げ、他人の意見を否定せず、積極的に他の意見を活用してたくさんアイデアを出していきました。アイディアの中には、「タクシーに通訳システムをつける」、「言語を選べるパット式メニュー」、「英語を聞けるヘッドホンを街中に置く」等の意見が出ました。

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「2020年にあるとよい技術のアイデア」を考える         ワーク用 オリジナルA3用紙

吉田先生が語るパナソニックの教材の魅力
・児童には「オリパラ教育」を通して自分が大人になった時の未来を想像してほしいという気持ちがありました。「こんな仕事に就きたい」等、それぞれが未来を考えるきっかけを作りたく、その点においてパナソニックならではの「映像教材」があって良かったです。また、提供の映像教材だけではなく、パナソニックの動画共有チャンネル「※チャンネルパナソニック」も授業に活用することで、実際にどのような技術があるのか、先端技術も知ることができ、児童の学びが広がったと思います。
※授業で活用したパナソニックチャンネル "「おもてなし」パナソニックの例"
・「オリンピック・パラリンピック」と聞いて児童が想像できることは限られていますが、今回の授業を通して、「大会を裏で支える人々」、「パラリンピックを目指す人々」、「障害を持ちながら働く吉備の工場の方々」等、様々な人の姿や想いを知ることができたのがとてもよかったです。

日本:オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム~大阪府立泉北高等学校~

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パナソニックでは、2020年東京大会に向け、学校での実施が加速されると考えられているオリンピックおよびパラリンピック教育の動向を見据え、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。

今回紹介するのは、平成27年度からスーパーグローバルハイスクール(SGH)にも認定されている大阪府立泉北高等学校の「グローバル課題研究I」で行われた実践事例です。2年生を対象とした社会課題解決に関する探究的な学習の授業で*SDGs(Sustainable Development Goals)をテーマにして行っております。その探究活動のカリキュラムの中で本教材を活用いただきましたので、以下、実践の様子を詳しく紹介していきます。

※先進国を含む国際社会全体の開発目標として、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、国連で採択された2030年を期限とする包括的な17の目標(ゴール)。
出典:外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/doukou/page23_000779.html


《概  要》
―実施プログラム: オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム―
プログラム①「大会の意義とそれを支える人々」
プログラム②「多様性と国際理解」
プログラム④ 「多様性と共生社会」
日    時: 2017年9月29日(金) 10:30~12:00 プログラム①、②、④を部分的に活用
実 践 者: 大阪府立泉北高等学校 藤原 和美 先生
教    科: 「グローバル課題研究I」
対    象: 高校2年生 10名 (類似テーマ選択者)

■探究的な学習:SGH特別カリキュラム「グローバル課題研究」
SGHでもある泉北高等学校では、「国際文化科」の科目として、2年生から3年生まで国際社会の課題に目を向け、探究していく「グローバル課題研究」を必修としています。各学年の国際課題に関する学習内容は大きく次のようになっています。

1年生:類似科目で、国際的な開発目標であるSDGsと国際社会の課題探究と発表
2年生:自分で社会課題を選択し、類似する生徒とグループを組んでの探究活動と中間発表
3年生:探究結果のまとめと成果発表

今回は、関連する「共生」「福祉」などの課題研究テーマを選んだ生徒対象に、よりテーマを広い視点で考える機会として、本プログラムを活用いただきました。
特に「共生社会を考えるときに 障がい者 と 健常者 という狭い枠組みだけで捉えず、より広い視野で物事を見てほしい」という藤原先生の想いを反映した授業展開でした。

■オリンピック・パラリンピックを導入として「共生社会」について考える
はじめにオリンピック・パラリンピック競技大会をとりあげ、「共生社会の実現」などの大会の社会的価値の側面に気づかせることからはじめました。

まず、PG①の映像教材「オリンピックとはどんなもの?」を視聴し、各開催国でのオリンピックに対する印象を知ったあとで、「みんなの印象度は、オリンピックとパラリンピックで何対何ぐらいの割合かな?」と聞くと、「パラリンピックはあまり見ないので90:10ぐらいの印象」と声があがりました。そんな生徒たちは次にPG④の教材「パラリンピックとはどんなもの?」を視聴、パラリンピアンの躍動する姿と印象的なインタビューに釘付けになりました。そこから、オリンピック・パラリンピックムーブメントについて触れ、スポーツの祭典という側面だけでなく、「共生社会の実現」などの社会的な目的があることに生徒達は気づきました。
 
大阪府立泉北高校授業の様子.png  大阪府立泉北高校授業の様子2.png
         授業の様子            映像「パラリンピックとはどんなもの?」の視聴

■「共生社会」の実現に向けて必要なことを考える
「では、共生社会の実現に向けて必要なことはなんだろう?」と、先生が質問すると、生徒からは「それぞれの違いを受け入れる」「相手のことをよく知ることが大切」「気持ちが大切で否定から入らないこと」などの意見が出ました。一人ひとりが共生社会に対しての意見を持ったところで、それらを身近に捉えるための質問とワークに入りました。

はじめの質問は「修学旅行直前で足を骨折し車椅子生活に、あなたなら修学旅行に行く?行かない?」。9割の生徒が「行く」と答えましたが、先生から「どうやって?車いすだよ?他の人についてもらわなくちゃいけないよね?」と次々に意見のゆさぶりが入り、生徒達は考え込みます。「このようなことを日常的に判断している人たちがいる」ことを擬似的に体験し、次の展開に移りました。

大阪府立泉北高校授業の様子3.png  大阪府立泉北高校授業の様子4.png
      
 発問をする様子                問いかける先生と答える生徒    

■「共生」=「障がい者」「健常者」だけの話ではない
次は「個性にあったコミュニケーション」の必要性に気づくワークで先生から「泉北高校の校門の前で、最寄駅までの道を聞かれました。その人が視覚障がいのある方だったら、また聴覚障がいのある方だったら、それぞれどう案内する?」と問いかけました。生徒たちはグループになって意見を交わし、お互いに案内の方法を検討しました。

その後、PG④の映像教材、パナソニックの重度障がい者多数雇用事業所である「パナソニック吉備」の映像を視聴し、実際に「共に働く環境」で共生を実現するために必要なハード面(施設・設備など)の工夫やソフト面(心がけなど)の工夫を知りました。工夫を全体で共有したあと、このような心がけや工夫の姿勢は「障がい者」「健常者」に限った話ではないんじゃないかな?と先生からの質問もあり、次の国際理解の内容に入りました。  

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グループでの話合いの様子              パナソニック吉備の映像視聴

■2020年は海外から言語も文化も違う人を受け入れる
2020年の東京大会では日本人として国際的な「違い」に対応していく場面が訪れることを確認し、国際的な視点での「共生」を考えるため、PG②のワークを活用しました。このワークでは「海外からの留学生をおもてなしするために大切なこと」を考えます。それぞれグループごとに担当する国を割り振り、言語や文化、宗教など留学生のバックグラウンドについて、各生徒がタブレットなどを使用してインターネットで調べ、おもてなしをする上で大切にすることをグループで話し合いました。「中国」「インド」「マレーシア」「アメリカ」それぞれの担当から「イスラム教では豚を食べてはいけないから食事には気をつけないといけない」「中国の方が食べ物を少し残すのはお腹いっぱいで満足していることをあらわす慣習」など調べてわかった言語や宗教、文化の違いに応じた配慮についてそれぞれのグループが意見を出し合いました。

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 問いかけに思考を働かせる生徒           「おもてなし」を考えるワーク

■広い視野で「共生社会実現」を考える
これらのワークを経て、初めの質問に立ち戻ります。「今までの授業を踏まえて共生社会実現のため、君たちはどう行動していく?」という先生からの問いかけに「まずは相手を知らなくちゃいけないから自分の知らない障がいについて調べたい」「国が違ってもコミュニケーションは重要だと思う」などの意見がでました。ある生徒が「外に出たときに障がいのある人が困っている場面に出くわしたら、本当に話しかけられるか分からない、断られたらどうしよう、と思う」という正直で真剣に自分ごととして捉えたからこその意見も出ました。それに対して、「断られたらどうしよう、と思うのは障がい者の方だけじゃなく、高齢者の方に席を譲るときも一緒。見た目じゃ年齢も分からないし。」「知らない、ことで怖くて行動できないことが増える。コミュニケーションや調べたりしてまずは相手を知ることは大切」と活発な意見交換がなされました。

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  生徒の個別の質問に対応する様子          自分にできることについて考える生徒の様子

今回担当いただいた藤原先生からは「生徒たちは今後、課題研究として「共生社会」に関連するテーマを調べていくと、持続可能性というこれからの社会に大切なキーワードにもつながるので、より広い視野で物事を捉え、解決に向けて行動できるきっかけになってほしい」と声をいただいております。授業を実施してくださった藤原先生、大阪府立泉北高等学校の生徒のみなさんありがとうございました。 これからも様々な学校から当社のオリパラ教材を活用した様々な実践事例を紹介していきます。

<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援
動画でわかる「教育プログラム」概要
パナソニックの企業市民活動
パナソニックセンター東京の「オリンピックやパラリンピックに関するイベント情報」



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