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工場のセキュリティゲートで不正侵入防止や無断駐車対策をしよう
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セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは何か
セキュリティゲート(フラッパーゲート)とは、入場制限や入退室管理のために設置されるゲートです。不審者・部外者の不正侵入を物理的に防止する効果があり、セキュリティ対策を強化するために導入する工場が増えています。共連れ(認証を受けていない人が認証された人と同時に入室すること)による不正侵入をブロックする効果も期待できます。
セキュリティゲートの種類と選び方
セキュリティゲートを導入する際には、工場のニーズに合わせた最適なゲートを選ぶことが重要です。ここでは、各ゲートの目的と適切な設置場所について説明します。
フェンスゲート
フェンスゲートは、不審者の侵入を防ぎ工場全体の外周や正門に設置されるゲートです。
外部からのアクセスを制限し、広大な敷地や高いセキュリティが求められる施設に適しています。
ロードブロッカー
ロードブロッカーは、車両の不正侵入を防止するために設置されます。
特にテロリスクが高い施設や工場の出入口や、重要な施設へのアクセス道路に配置されることが多く、暴走車両の突入を阻止する強力な防御手段です。
ハイセキュリティ電動門扉
ハイセキュリティ電動門扉は、セキュリティが特に厳重に求められるエリアに設置され、自動開閉機能により頻繁な出入りがある場所でもスムーズに運用が可能です。
特に研究施設やデータセンターに適しています。
バー式カーゲート
バー式カーゲートは、駐車場内でエリアを区切る際に適しており、比較的コストが低いのが特徴です。
バーの開閉速度や耐久性に優れており、頻繁な利用にも耐えられる設計になっています。
病院や商業施設、大学の駐車場などに設置することで無断利用を防ぎます。
人用ゲート
人用ゲートは、工場内で人と車両を分離し事故のリスクを減少させるために設置されます。
特にフォークリフトや作業用車両が頻繁に行き交う工場において、人と車両の動線を明確に分けることで事故のリスクを大幅に減少させられます。
工場におけるセキュリティゲートの重要性
工場にセキュリティゲートを導入する主な目的としては、「不正侵入防止」「無断駐車対策」「従業員の勤怠管理・在席確認」の3つが挙げられます。それぞれの重要性についてご説明します。
不正侵入防止
工場にセキュリティゲートを設置することで、部外者や不審者の不正侵入を防止することができます。セキュリティゲートが設置されていない場合、外部からの不正侵入が容易になり、機密情報の窃取や、設備・機器の破壊などのリスクが増大するだけでなく、従業員の安全が脅かされる可能性もあります。
セキュリティゲートを設けることで、事前に許可された人物しか工場内に立ち入ることができなくなるため、工場の資産や機密情報を保護するとともに従業員の安全を確保できます。労働環境の安全性が向上することで、従業員は安心して業務に専念できるようになるでしょう。
無断駐車対策
工場の駐車場にセキュリティゲートを設置することで、無断駐車を防止することができます。駐車場にセキュリティゲートがない場合、外部の第三者に不正に駐車場を利用されるリスクがあります。このような無断駐車が発生すると、従業員の車両や配送車両がスムーズに駐車できなくなり、業務の遅延や物流の停滞など工場運営への悪影響が懸念されます。
また、緊急時に無断駐車の車両が避難経路を塞いでいると緊急車両の通行が妨げられ、重大な事故や人命に関わる危険が生じる可能性があります。こうしたリスクを低減するためには、駐車場の入り口にセキュリティゲートを設置するのが効果的です。
従業員の勤怠管理・在席確認
工場にセキュリティゲートを設置することは、従業員の勤怠管理や在席確認をするうえでも効果的です。セキュリティゲートに打刻機能を統合することで、従業員の出退勤記録を自動的かつ正確に管理でき、不正な勤務時間の操作や記録ミスを防止することができます。
また、セキュリティゲートにICカード認証や生体認証(指紋認証や顔認証、虹彩認証など)を組み込むことで、確実に本人確認をすることができます。特定の従業員が工場内にいるのか(いないのか)をリアルタイムで把握できるため、緊急時の所在確認などに役立ちます。
工場にセキュリティゲートを導入する4つのメリット
1. 無断駐車や違法駐車対策
セキュリティゲートの設置により、無断駐車や違法駐車を効果的に防止し、駐車場の秩序と安全を維持します。
2. 出入口のセキュリティ強化
出入口にセキュリティゲートを設置することで、不正侵入を確実に防ぎ工場全体の安全性を向上させます。
3. テロ対策の強化
高セキュリティのゲートを導入することで、テロ目的の暴走車両を食い止め工場全体の安全を確保します。
4. 人車分離による安全対策
通行人用のセキュリティゲートで通行人と走行車両を分離し、衝突事故を未然に防ぎます。
工場にセキュリティゲートを導入する3つのデメリット
工場にセキュリティゲートを導入することで様々なメリットが得られますが、懸念点がないわけではありません。コストの負担があること、自然災害による停電リスクがあること、不正侵入を完全に防止することはできないことなどは認識しておきましょう。
コストの負担
工場にセキュリティゲートを設置する際は、当然のことですが、導入コストが発生します。高性能・多機能なセキュリティゲートほど、費用負担は大きくなります。また、従業員や利用者が多い工場では、複数のセキュリティゲートを設置する必要があるため、そのぶんコストも高くなります。導入コストだけでなく保守・メンテナンスなど、運用にかかるコストも考慮しなければいけません。運用コストも含め、長期的な視点でコストを見積もり、予算計画を立てることが重要です。
一方で、セキュリティゲートの導入はコストの削減にもつながります。たとえば、入り口に警備員を配置している工場は少なくありませんが、セキュリティゲートを導入することで警備員を配置する必要がなくなれば、人件費の削減につながります。
自然災害による停電リスク
セキュリティゲートの導入にあたって注意点として認識しておきたいのが、自然災害による停電リスクがあることです。セキュリティゲートは電力によって稼働するため、自然災害によって停電が発生すると使用できなくなります。そうなると、不正侵入防止という本来の目的を果たせなくなるだけでなく、従業員の入退室データが消失したり、正しく保存されなかったりといったトラブルも考えられます。
こうしたトラブルによる影響を最小限に抑えるためには、事前に停電時の対策を検討しておくことが重要です。予備電源の確保やデータのバックアップ体制の構築など、万が一の自然災害に備えた対策が求められます。
不正侵入を完全に防止することはできない
工場にセキュリティゲートを設置することで不正侵入を抑止することができますが、完全にシャットアウトすることはできません。たとえば、ICカードによる認証でセキュリティゲートを解錠するシステムは一般的ですが、ICカードの盗難・紛失があると、認証されていない人物が容易に侵入できてしまいます。
セキュリティ性を向上させるためには、たとえば、セキュリティゲートと生体認証(指紋認証や顔認証、虹彩認証など)を組み合わせるのが効果的です。生体認証は個々の従業員に固有の生体情報をもとに認証をおこなうため、ICカードのように盗難・紛失のリスクがなく、なりすましによる不正侵入を防止できます。このように、高度な対策を組み合わせることによってセキュリティゲートの堅牢性を高めることができます。
認証機器の選び方
工場のセキュリティレベルをさらに向上させるために必要な、セキュリティゲートと連動する認証機器について解説します。
タッチレス(RFID)リーダー
タッチレス(RFID)リーダーは、車に乗ったままでも認証ができる非接触型のリーダーです。
ICタグやRFIDカードをかざすだけでゲートを通過できるため、スムーズな入退場が可能です。
このリーダーは、工場の出入口や物流センターなどで活躍しています。
ICカードリーダー
ICカードリーダーは、内蔵されたICカードを使って認証を行う機器です。
特定の関係者のみがゲートを通過できるように設定でき、社員専用の駐車場や、特定のエリアにアクセスする必要がある工場内の出入口に設置するのに適しています。
メダル収受機
メダル収受機は、ICカードを持たない不特定多数の利用者がゲートを利用する際に役立つ機器です。
利用者がメダルを受け取り、それを収受機に入れることでゲートを開閉する仕組みです。ゲストや業者が頻繁に出入りする工場や、臨時の駐車場などに向いています。
リモコン式
リモコン式認証機器は、特定の車両や利用者がリモコンでゲートを遠隔操作できるタイプです。
管理者や役員など、特定の権限を持つ人物のみが利用することでセキュリティを向上させます。
オプション機器の選び方
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セキュリティゲートと組み合わせることで、工場全体のセキュリティをさらに強化できるオプション機器について紹介します。
ソーラー式防犯カメラ
ソーラー式防犯カメラは太陽光を利用して稼働するため、電源が確保しにくい場所でも設置が可能です。
このカメラは工場内の重要エリアや出入口、駐車場などに設置され、不審者の侵入を監視します。夜間や休日のセキュリティ強化に効果的です。
ソーラー式ライト
ソーラー式ライトは太陽光で充電される照明機器で、夜間に工場周辺や駐車場を明るく照らすために使用されます。
また夜間に光を発するため不審者が近づくのを抑制する効果もあり、夜間の作業エリアや暗がりになりやすい場所に適しています。
車両消毒装置
車両消毒装置は、工場内に入る車両を消毒するために設置される機器です。
外部からの汚染物質の侵入を防ぐために、食品工場や化学工場など衛生管理が厳重に求められる場所で使用されます。導入することで、品質管理の強化にもつながります。
入退室管理システム
入退室管理システムは、従業員や訪問者がいつどこに出入りしたかを正確に記録するシステムです。
このシステムは、室内の入口に後付けできます。機密情報を扱うエリアや高セキュリティが求められる場所に設置するのが効果的です。
工場の施工事例
食品工場の事例
某食品工場では手動の勤怠管理による非効率や誤入力、なりすましを解消するためにパナソニックの顔認証システム「FaceStation F2」を導入しました。
このシステムの導入により、誤入力の削減や作業効率の向上が実現されました。さらに不正行為やなりすましを防止することで、防犯面での課題も解決されました。
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