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ホテルにおける無線LANアクセスポイントの設置箇所や選び方のポイントを解説

更新日:2024/06/20
ホテルにおける無線LANアクセスポイントの設置箇所や選び方のポイントを解説
ホテルやオフィス、公共施設など、さまざまな場所でWi-Fiが利用されています。広範囲にわたる安定したWi-Fi環境を提供するためには、無線LANアクセスポイントが重要な役割を果たします。無線LANアクセスポイントとは、ルーターからのWi-Fi信号を受信し、広範囲に飛ばす機器です。この記事では無線LANアクセスポイントの基本的な機能や役割、設置場所や機種選定のポイントについて解説します。
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無線LANアクセスポイントとは

無線LANアクセスポイントとは、ルーターから発生するWi-Fiを受信して飛ばす機能をもった機器です。あくまでWi-Fiを飛ばす機器のため、単体でインターネットに接続することはできません。
ホテルなどの大きな施設では、多くの通信端末に対応するためにWi-Fiの基地局=アクセスポイントが必要になります。

ホテルにおけるおすすめの無線LANアクセスポイントの設置箇所とは

ホテルにおけるおすすめの無線LANアクセスポイントの設置箇所とは

客室

客室向けにWi-Fiを導入する場合は、廊下の天井や天井裏、客室内に無線LANアクセスポイントを設置します。
最もおすすめなのは、廊下の天井に設置することです。
客室にアクセスポイントを設置すると、Wi-Fiが壁越しになり電波が弱くなってしまいます。
廊下ならWi-Fiを効率よく飛ばすことができるため、安定した通信環境を構築できます。
客室(3部屋中真ん中の部屋)や天井裏に設置すると利用客からは見えませんが、メンテナンスのしやすさと通信距離に注意が必要です。

客室向けの機種を選択するポイント(性能面からの機種選択のポイント)

  • LANケーブルから給電するためにPoE対応機種にする
  • 客室の構造に柔軟に対応するため、5G帯と 2.4G帯を同時に出せる
  • セキュリティ面を考慮し、機器間の通信を遮断する設定ができる
  • セキュリティやスタッフ用に識別するため、複数のSSID(ネットワークの識別子)を1台で対応できる

PoE対応のアクセスポイント機器なら、電源につなぐことなくLANケーブルから給電されるためスマートに設置できます。
客室の構造や利用客のいる場所によっては、電波が入りにくいことも考えられます。
5G帯と 2.4G帯を同時に出せる機器なら、客室内で柔軟に対応できるため便利です。
多くの利用客が利用するWi-Fi環境ですから、セキュリティ面を考慮し機器間の通信を遮断できる機器を選びましょう。
また利用客とホテル側の通信を識別するために、複数のSSIDを1台で対応できる機器を選ぶと安心です。

パーティ会場(設置場所)

同じ時間に大勢の人が集まりやすいパーティ会場では、一斉に多くの通信端末がWi-Fiに接続するため、客室用の機種より性能の高い機種が必要です。
ハイスペックな機種を導入することにより、繋がらなくなるなどのトラブルを最小限に抑えられます。

パーティ会場向けの機種を選択するポイント(性能面からの機種選択のポイント)

  • 一度に多くの通信端末に対応できるハイスペック機種
  • 1ヶ所のアクセスポイントに集中しても、他のアクセスポイントに自動で分散できる機能を持っている

一度に多くの利用客が集まるパーティ会場には、もちろんたくさんの通信機器も集まります。
たとえ利用客がスマホを使っていなくても、バックグラウンド通信をしている場合があるため、一度に多くの端末に対応できるハイスペックな機種が必要です。
また1ヶ所のアクセスポイントに電波が集中しても、他のアクセスポイントに自動で分散してくれる機種を選びましょう。

ロビーなどの共有スペース(設置場所)

ホテルでイベントや会議などがあるとき、会場に入るまでの時間に利用客が過ごすのは公共スペースです。そこに気軽に使えるWi-Fiがあれば、快適に過ごすことができます。
平均的な滞在時間が短いため、客室用機種並みのスペックがあれば十分でしょう。

ロビーなど共有スペース向けの機種を選択するポイント(性能面からの機種選択のポイント)

  • 誰でも無料で利用可能なフリーWi-Fiスポットとして機能する

誰でも利用できるフリーWi-Fiスポットがあれば、災害時にスマホやパソコンが大切な連絡手段になるため、避難者に貢献できます。

パナソニックEWの無線LANアクセスポイントで安全なネットワーク環境を

パナソニックEWの無線LANアクセスポイント機器は、セキュリティ専用アンテナ「WIPS」を搭載し、常時セキュリティスキャンが行われ不正アクセスを自動で検知・遮断します。

またWi-Fi6に対応しており、同時接続による通信速度・パフォーマンスの低下を抑制します。
「AIRRECT Cloud」を使用することにより、クラウド上で一元管理できます。
管理画面はGUIを採用しているため、直感的に操作できるのがポイントです。

剣淵温泉レークサイド桜岡

剣淵温泉レークサイド桜岡は北海道剣淵町の温泉宿泊施設です。剣淵町と民間企業による第三セクターの施設で、セキュリティレベルの高い通信環境の導入が必要でした。
また、初心者でもわかりやすい無線LAN管理システムを求めていました。
総務省のセキュリティガイドに準拠した無線システムであり、GUIによる初心者でもわかりやすい管理システムだったことが決め手でした。またAIRRECT Cloudで遠隔操作を町役場からできることも、大きなメリットとなっています。

パーム&ファウンテンテラスホテル

パーム&ファウンテンテラスホテルは、千葉県浦安市にあるリゾートホテルです。
多くの利用客に対応するべく高速で安定したネットワークシステムと、システム管理者が少ないため管理を簡素化できる無線LANシステムを求めていました。
高速無線LANとオールギガ有線LANの導入により、高速ネットワークシステムが実現しています。ZEQUO assist Plusの導入により、ネットワーク管理を簡略化しました。またネットワーク機器は設置場所を問わず、動作環境50℃まで対応の機器を採用しました。

株式会社第一滝本館

株式会社第一滝本館は、北海道登別市で150年続く老舗旅館です。電源のない場所に無線LANアクセスポイントを設置したい、また配線工事不可のロビーにて利用客が休憩する範囲内の通信環境をサポートしたいという要望がありました。
PoE給電機能付きのスイッチングハブによりアクセスポイントへの電源供給が可能になり、無線メッシュ接続(網目のように繋がりあう通信形態)により、配線できないアクセスポイント間を接続できました。

ホテルに無線LANアクセスポイントを導入するなら"パナソニックEWネットワークス"へご相談ください

パナソニックEWのクラウド管理型無線LANシステム「AIRRECT(エアレクト)」は、強固なセキュリティ技術と大容量かつ安定したデータ通信に対応し、滞在中の利用客の快適な通信環境はもちろん、多くの利用客に最適なサービスを提供するホテルスタッフの皆様の業務をサポートします。
AIRRECTの無線アクセスポイントはセキュリティアンテナが搭載されているため、24時間365日不正な接続がないか監視しています。
環境の電波に強いWi-Fi6でさまざまなクライアントとの接続でも影響を受けにくく、通信トラブルが起きてもAIRRECT CloudのAIが最適な解決方法を提案します。そのため忙しい業務の中でも、システム管理の負担を減らすことができます。
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まとめ

高速で快適に利用できるネットワークシステムが構築されているかどうかで、利用客の満足度は違ってきます。
新型コロナ感染症流行前の日常が戻り、国内旅行が活発になってきました。また円安によりインバウンド旅行者は増加する一方で、ホテルでの快適な通信システムはもはやなくてはならないインフラです。
無線LANシステムの導入には、大容量データ通信と高セキュリティ管理システムで利用客とホテルスタッフの業務をサポートする、クラウド管理型無線LANシステムを検討しましょう。

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