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僕はピッチャーです。秋吉選手と同じサイドスローで投げていますが、どうすれば秋吉選手のように良い投球ができますか。(野球小僧)
コーチ
丸尾英司 コーチ

からのアドバイス!
小学生、中学生、高校生、大学生それぞれに重点ポイントは異なりますが、高校生くらいまでは身体がどんどん大きく、そして強くなる段階ですので、まずは栄養を考えたしっかりとした食事を摂りましょう。
次に強い足腰を作るために、野手の2~3倍の走り込みをすれば良いでしょう(走る内容は問いません)。あと、個人的には遠投を週に1度くらい入れると全身のバランスが良く、また強くなると思います。球速アップにも役立ちます。
投手
秋吉亮 選手

からのアドバイス!
サイドスローはオーバースローの投手よりも下半身を使って投げるため、下半身にかかる負担は必然的に多くなります。
安定した投球をするには、オーバースローの投手よりも、走り込みなどで下半身を強くすることはもちろん、シャドーピッチング等でフォームを固めることも重要なことだと思います。投げるだけでなく、走り込みやシャドーピッチング等を根気強く続けることが、球速アップ、また安定した投球に繋がると思います。頑張ってください。
プロ野球の試合などで投手がアイシングをしながらヒーローインタビューを受けているのを観た事がありますが、投球後のアイシングをするしないは、どのように判断されているのでしょうか。

中学生に投球後アイシングをするように指導しておりますが、プロ野球でアイシングをする選手がケガをして、アイシングをしない選手が何年も故障なしでいる現実があると、自信を持って指導する事が出来ません。その利点を教えてください。

また、ワールドウイングのような初動負荷トレと、一般的なスポーツクラブに置いてある終動負荷は異なる観点からのトレーニングですが、トレーニングメニューやアフターケアなどは選手個人に合わせてカスタマイズしているのでしょうか。(タニやん)
トレーナー
神崎肇 トレーナー

からのアドバイス!
こんにちは、タニやんさん。まず、正しいアイシングの知識をご存知かどうかが重要なポイントとなります。アイシングの目的としては、大きく3つあります。
(1) クーリングダウン:微細な組織損傷を蓄積させず、疲労を回復させる(予防)
(2) 外傷後の応急処置:炎症を最小限にとどめ、痛みを緩和させる(RICE)
(3) リハビリテーションの補助:寒冷ストレッチ、寒冷運動療法により早期回復を目指す

(1)・(2)は、セルフケアに該当します。また、実際の感覚として以下の4つのステージがあります。

(1) 冷たい、痛い「ジーン」とくる痛み
(2) あたたかい、ポッとする感じ
(3) ピリピリ、鍼に刺されたような感覚
(4) 無感覚、感覚がなくなる

この無感覚になるまで行うのがポイントです。私も、プロ野球の選手、またメジャーリーグの選手でも投球後にアイシングをする選手としない選手がいると聞いたことがありますが、翌日に筋肉が固まった感じがすると訴える選手には行わないようです。軽い肩、肘周りのエクササイズ、ストレッチを行い可動域等を戻しているようです。
パナソニックの選手も同様で、アイシングをするしないの線引きとしては 以下とおりです。

・まずはアイシングの効果、正しい知識を理解してもらう。
※行うか、行わないは任意→社会人としての自覚・判断も必要です。
・過去に故障した部位のある選手は、行うように勧める。
・痛みがある選手は「必ず」行うようにする。
次に、初動負荷トレーニングと一般的なトレーニングとのことですが、初動負荷トレーニング理論は素晴しい理論でありますが、特定の器具がないと最大の効果が得られないと考えます。現在のパナソニック野球部では、いわゆるベーシックなウエイトトレーニングを全員が行い、加えて現在の環境で実施可能なトレーニング要素を取り入れるようにしています。
ウエイトトレーニングは個別性を出すため、その選手に合ったメニューを組み立てています。この選手がやってるからでなく、一番重要なことは「目的は何か?」を指導する立場の方が理解して、その選手に伝えることが大切ではないでしょうか。
タニやんさん、お互いに頑張りましょう。
最近子どもたちに指導をする機会があるのですが、指導内容がどうパフォーマンスに関わってくるかを説明していきたいと思っています。例えば、ピッチャーには「下半身が大切なので走りなさい」というのですが、なぜ走る必要があるのかをわかりやすく説明できればと思います。ぜひ、投手のパフォーマンスとランニングトレーニングの関係性についてアドバイスをお願いします。
また、先発とクローザーでは投げるイニングや求められるスキルが違うので練習メニューも異なると思いますが、どのように工夫すればよいか、教えてください。(谷ちゃん)
投手
山本隆之 選手

からのアドバイス!
投手がランニングをして下半身を強化する一番の理由は、投球時の下半身のブレを無くすためだと思います。下半身が投球時に安定して同じ動きが出来ている投手は、コントロールに苦しむ事はありませんし、上半身の使い方次第で高め、低めなど投球の高低を自在に操れます。
下半身強化において、私自身一番有効なのは投げ込みだと思いますが、投げ込みにも限界があります。一日1000球を投げ込む事は不可能に近いため、ランニングで補う事も必要です。また、下半身が不安定な状態で投げ込みをしても投げ込む量が増えれば疲れなどで逆に投球フォームを崩す可能性もありますし、コントロールにもばらつきが出ると思います。
投球フォームを安定させるためには下半身の安定は絶対条件ですので、投手にとってランニングは非常に重要です。下半身が安定すれば投球が安定し、投球が安定すれば投球内容が安定します。投球内容が安定すれば結果が安定してくると思います。ただ、ランニングでの下半身強化は1~2年で結果が出るものではありません。10 年後やそれ以上の将来を見越して、長期的に考えなければいけないと思います。今日一日の1000本よりも、一日10本を休まず一年間やり通す事の方が大切です。
また先発と抑えのランニングメニューに違いはないと思います。先発は試合の入り方、試合の作り方などが大切ですし、抑えはイニングは少ないですが登板時に、即MAXの投球が必要とされます。また、抑えは試合展開にもよりますが、1点も与えられない場面で投げるなど役割の違いがあります。これは心構えの違いであって、先発も抑えも結局は目の前のバッターを抑える事が一番の目的であるため、ランニングメニューを先発と抑えで変える必要はないと思います。
30歳をすぎて野球を始めました。内野手です。
キャッチは問題ないのですが、ファーストまでの送球がどうしても暴投になってしまいます。暴投するのが怖くて、思いっきり送球できません。どうしたら治るのでしょうか?(たかさん)
内野手
後界昭一 選手

からのアドバイス!
スローイングが不安ということですが、スローイングが安定しない理由として技術面の理由とメンタル面の2つ理由があげられると思います。
技術面のことであれば、パナソニック野球部のWebサイトの「選手直伝テクニック」で“Vol.02 コントロールがよくなる約束事”を掲載しています。一度アクセスしてみてください。
メンタル面からくるものは、ちゃんと投げないといけないというプレッシャーから余計な力が加わりスローイングのリズムやバランスを崩してしまっているのではないでしょうか。まずは近い距離でプレッシャーのかからない壁やネットを目標にしてスローイングの感覚と自信をつけてください。この時の注意点としては振りかぶって投げるのではなく、捕球姿勢からちゃんとステップを踏んで投げるというように、動きながらスローイングするのがよいと思います。徐々に距離を長くして最終的にファーストまでの距離を投げられるようになれば人に捕ってもらうようにしてみましょう。また、ノーバウンドスローにこだわらずワンバウンドスローにすることでプレッシャーも軽減すると思います。
私もスローイングが悪い時期がありましたが、その時指導されたのは「目で投げろ」でした。投げる目標をしっかり見定めて相手が捕球しやすい所に投げる。シンプルですがなかなか難しいですね。
自分にプレッシャーのかからない練習法をみつけるのが、克服への近道だと思います。頑張ってください!!
打撃に関してお聞きしたいことがあります。打ち方を大きく分けると、点で打つ打ち方と線で打つ打ち方があると思います。前者はスイングの始動からバットをできるだけ速くボールの軌道に合わせて水平にスイングします。対して後者は、バットを振り下ろすようにしてボールの到達地点を推測してその一点で捉えようとします。
自分の身長は172 cmと大きくはありません。右投げ右打ちで筋力はある方ですが、ホームランバッターではありません。そのような選手に指導するとしたら、どのように打撃の指導をされるかお聞きしたいです。
身長が大きいわけではないのですが、ご活躍されている柳田選手に憧れていて投稿させていただきました。(永遠の野球少年)
内野手
柳田一喜 選手

からのアドバイス!
線で打つか点で打つかはよく言われる理論ではありますが、自分自身どちらで打っているのかはっきりしません。しかし打つ人がどのようなバッティングをしたいかで変わると思います。
線で打つか点で打つかというのは、「力を入れている時間」だと個人的に思っています。バットとボールが当たっているのはほんの一瞬ですが、その間をいかに長く感じられるか、いかに反発力を利用するかが違いになると思います。私自身バットが出る角度を気にしたことはあまりなく、出す時の角度を気にするより当たる瞬間から当たった後のフォローを意識してやってきました。
もし私が指導させていただくなら、打球を飛ばしたい選手にはボールとバットの接地時間を長くするために、力をある程度抜いた状態で当たってから力を入れるようなイメージを伝えます。強い打球を打ちたい選手には、当たる瞬間にいかにMAXの力で打つかを伝えると思います。
うまくお伝えできているかはわかりませんが一人一人バットを出しやすい角度は違うと思いますので自分にあったバットの出しかたでボールを捉えていけるかが、いかに力をうまく伝えられるかに繋がってくると思います。
僕は、中学2年生で外野を守ってます。しかしフライがとんでくると前か後ろか距離感がつかめず、一歩目が周りの人より遅くなってしまいます。そして試合でいつも怒られます。
インターネットで調べても経験としか書いてありません。距離感をつかみ、一歩目が早くなる方法を教えてください。(どん底レギュラー)
外野手
坂口直樹 選手

からのアドバイス!
一歩目が良くなる方法の一つとしては、バッターが打つ瞬間に軽く動いている状態(足踏みをする、インパクトの瞬間に軽くジャンプをする等)を作ることです。軽く動くことで、止まっている状態からスタートを切るよりも早く判断ができ、スムーズに体が動くと思います。
距離感に関しては、バッティング練習時に守備について感覚をつかむなどしてはどうでしょうか!? 外野の守備というのは練習すれば必ずうまくなります!! 頑張ってください!
ぼくは中学2年生、サード、右投げです。キャッチボールや、サードからの送球の時に右方向にボールがそれてしまいます。また、ぼくはピッチャーもやっていますが同じような事が起こります。最近、このようになりましたが、原因は何でしょうか? そして改善方法を教えてください。(中学球児)
内野手
森志朗 選手

からのアドバイス!
実際に投げ方を見てないので正確な事はわかりませんが、左肩の開きが早いことや、ステップした左足のつま先や膝がまっすぐ向いてないなど、様々な原因が考えられると思います。
まず、投げたい方向にまっすぐ投げるために大事なことは、グローブ側の手をしっかりと的に向かって出し『あそこに投げるんだ』と意識することです。イメージとしては、弓矢を放つ感覚だと分かりやすいと思います。グローブでしっかりとターゲットを定めたら、後はそこに向かって右手を強く振って投げてください。きっとまっすぐ投げれるようになると思います。また、ボールがどうしても抜けてしまうという場合は、自分の真下に向かってボールを叩きつける練習をすることで、指にしっかりとボールがかかる感覚がわかると思います。ぜひ試してみてください。
いつも応援しています。僕の兄は高校に進学しても硬式野球を続けるそうです。是非、甲斐さんのバッティング時のボールの待ち方、狙い方、スイングのポイントを兄にプレゼントしたいと思っています。(シーラ)
外野手
甲斐俊治 選手

からのアドバイス!
シーラさん、いつも応援ありがとうございます。先ずバッティング時のボールの待ち方としては、体全体の力を抜いてリラックスした状態で打席に立つことです。
狙いは、あれもこれも全部打とうとはせず一つの球種に的を絞る事をおすすめします。スイングは、上半身(腕)で強く振るという意識ではなく、下半身(足)を鋭く回転をさせるという意識でスイングすればよいと思います。
僕は中学校の軟式野球部でキャッチャーをしています。しかし、肩が弱く、捕ってから投げるまでもあまり速くないので二塁送球がうまくいきません。何かいい練習法や気を付けると良いことはありますか?(ミーちゃん)
捕手
大久保良太 選手

からのアドバイス!
先ず、捕手に遠投力はあまり重要ではないと思います。
肩を強くするのは難しいことなので、日頃から30m位の距離で低く強いボールを投げるように心掛けましょう。次に、捕ってから早く投げるには、座った姿勢から素早いフットワークとボールの握り換えが大切です。練習のやり方としては、捕ってからのスローイングの姿勢までの形を素早く作る。これを毎日10回×3セット位やってみてください。
あと、日頃しているキャッチボールの時に塁間程度でいいので、相手の胸に素早く回転のいいボールを投げ合うこともお勧めします。
バントをするとフライが上がってしまいます。構えなど全てまねをしてみましたが・・・。フライが上がらない方法を教えてください。(職人)
外野手
坂口直樹 選手

からのアドバイス!
フライが上がるということは、ボールの下面をあてているということ。ボールに負けている、もしくはバットのヘッドが下がっているなど、原因は色々あると思います。
形をしっかり作るのはもちろんのこと、ボールの上面を捉える意識を持つことで、ゴロを転がすことが出来ると思います。ぜひ、一度試してみてください。

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