住宅トラブルを防ぐ! 家づくりで失敗しない住宅会社選びのポイント
「二世帯住宅」と聞くと、どんなイメージが思い浮かぶでしょうか?
二世帯住宅って便利? それとも不便? 親と一緒に暮らすのってどうなの?
などなど、人によって二世帯住宅の印象はさまざまだと思います。
一方で二世帯住宅については、まだまだ知られていないことが、たくさんあります。
- 見積りと比べて実際に請求された金額が高かった
- 最初に言われていた工期より、はるかに長く時間がかかった
- 家は出来上がったが「これって欠陥住宅では?」と思うような箇所があった
- 住み始めてから修理をお願いしても来てくれない・・・
このような家づくりにまつわるトラブルは、枚挙に暇がありません。
ただし、ここで注意しておきたいのは、「良い住宅会社」とは何か? ということ。
「良い住宅会社」とは、“自分に合った住宅会社”のことを言います。
住宅会社選びでは、まずその会社が自分たちに合っているかどうかを見極めることが重要なのです。
「家づくりは人生で最大のお買い物」と言われます。
何千万円と費用がかかる家づくりで失敗しないために、自分に合った住宅会社選びのポイントをご紹介します。
住宅会社の違いを知ろう
「住宅会社」とひとくちに言っても、さまざまな種類の住宅会社があります。
家づくりのために知っておきたい、主な住宅会社は以下の3種類です。
このなかから、ご自身のライフスタイルに合った家づくりを行ってくれる住宅会社を探します。
- 工務店
- ハウスメーカー
- 建築家・設計事務所
工務店
工務店は、会社の規模は大小さまざまですが、次のような特長があります。
- 地域密着の家づくり
- 在来木造が中心
- 費用面は柔軟に対応
「工務店」の多くは、地域密着型の経営を行っています。
そのため気候風土や生活習慣、材料など、地域に合った家づくりを行ってくれます。
また、工法は在来木造が中心です。
施工しやすさを考え、シンプルな家が中心ですが、設計の自由度は比較的高い傾向にあります。
その一方で、工務店は予算に合わせて比較的柔軟に対応してくれるところが多いので、その点に魅力を感じて工務店に新築住宅を依頼する方も多いようです。
ハウスメーカー
「ハウスメーカー」と呼ばれる住宅会社は、工務店と比較すると企業規模が大きく、支社や支店などによって全国展開しているという特長があります。
テレビCMなど宣伝を見かけることも多いのではないでしょうか?
そのほか、総合展示場に建つモデルハウスを持っていたり、パンフレットなど各種資料やプランが豊富・・・といった点も、ハウスメーカーの特長でしょう。
そのため、建てられる家のイメージをつかみやすいというメリットがあります。
自社で商品開発を進め、最新のデザインや素材、工法などの開発に力を入れている会社もあります。
そのため、建てる住宅が“規格化”されている傾向も見られます。
建築家・設計事務所
「建築家」「設計事務所」は、工務店やハウスメーカーと異なり、家の設計を行うのが基本。
施工は、出来上がった設計図をもとに施工会社に依頼することになります。
工務店やハウスメーカーと比べても、設計に関する自由度が高く、さまざまな提案を受けられるのが特長の一つです。
ただし、工務店やハウスメーカーだと費用のなかに設計料も含まれていますが、建築家・設計事務所に依頼する(施工会社は別に選ぶ)場合は、建築費とは別に設計料を用意する必要がある点だけ、注意しておいてください。
住宅会社に確認しておきたい3つのポイント
二世帯住宅を選ぶのは、主に子育て世代が新居を構える時ではないでしょうか?
そのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 費用について詳しく聞いてみる
- 見学会・住宅展示場に行ってみる
- 保証・アフターサポートを確認する
費用について詳しく聞いてみる
家づくりは何千万円もの費用がかかる「人生で最大のお買い物」。
まずは予算をしっかり決めておくことが重要です。
ただ、初めての家づくりの場合は、どれだけ費用が必要なのか全くわからない人も多いはず。
そこで住宅会社には費用について詳しく聞いておきましょう。
費用面が不透明な場合は、のちのち住宅会社とのトラブルにつながることもあります。
さらに資金計画・住宅ローンの組み方によって、家づくりは大きく変わってきますので、こちらも住宅会社に相談しておきたいところですね。
そういった費用の内訳などを詳しく説明してくれる住宅会社には、安心感があるかもしれません。
見学会・住宅展示場に行ってみる
住宅会社がどんな家を建てているのかを知る機会として、見学会、住宅展示場、モデルハウスがあります。
住宅展示場やモデルハウスを持っていない工務店も、施主さんの協力のもと見学会を開催していることがあるので、興味のある工務店の見学会情報はチェックしておきましょう。
見学会に足を運び、実際に住んでいる人に感想を聞いてみるのも良いですね。
こういった見学会・住宅展示場・モデルハウスを利用して、事前に確認しておくことが、家づくりトラブルの回避にもつながります。
前述のとおり、「良い住宅会社選び」とは「自分に合った住宅会社選び」です。
見学会や展示場で営業マンから話を聞き、その会社の雰囲気や方針が、自身が望む家づくりと合っているかどうかを判断することもできるでしょう。
そのためにも、せっかくの機会ですから、見学や展示場、モデルハウスではその会社の営業マンと、しっかり会話してみましょう。
保証・アフターサポートを確認する
家づくりは、住まいが出来上がって引き渡せば終わり、というものではありません。
長く住んでいると修理しなければいけない箇所も出てきますし、何かにつけメンテナンスが必要となります。
そうしたアフターサポート(アフターメンテナンス)は当然、家を建てた住宅会社にお願いすることになりますが、その住宅会社がどんな保証やアフターサポートを行っているかもチェックしておきましょう。
引き渡し後の定期点検は、どれだけの期間に何回行ってくれるのか。
どのメンテナンスが無料か、あるいは有償なのか。
何かトラブルが発生した場合、早く対応してくれるのか・・・など。
多くの住宅会社は、ホームページやパンフレット・資料などで、こうした保証やアフターサービスの詳細を説明しています。
何も情報が無い場合は、どんなアフターサービスを行っているか、事前に確認しておいてください。
住宅トラブルを回避するためには・・・
ここまで住宅会社の違い、住宅会社選びのポイントをご紹介してきました。
住宅トラブルに巻き込まれず、自分に合った住宅会社を選び、満足度の高い家づくりを行うためには、事前にできるだけ多くの情報を得ておくことです。
わからないことがあれば、住宅会社にどんどん質問しましょう。
そうした質問に対して、詳しく丁寧に答えてくれる会社を選ぶことこそ、住宅会社選びで一番大切なポイントなのかもしれません。