Air Creator #03見えない空気を、
「見える化」する。
「空気のアナリスト」入社14年目
【空気清浄機】商品開発
「空気の操縦士」入社13年目
【空気清浄機】ソフト開発
Air Creators
Movie
Air Creators Column
空気の状態を視覚化する空気清浄機アプリを共に開発してきた2人。
正反対な性格のようでいて、好きなものに対する情熱は、どちらも人一倍でした。
入社理由も性格も
真逆の凸凹コンビ。
空気のアナリスト(以下、ア): 私は、もともと健康志向が強く、生物がすごく好きで、大学時代はバイオメカニクスの研究をしていました。当社には、地球環境に役立つ「浄化」事業が面白そうだなと興味を持って入社しました。いまは、空気清浄機本体の設計開発を行う課で、設計だけでなく、除菌や脱臭の検証まで幅広く担当しています。
空気の操縦士(以下、操): ぼくは、大学で情報工学を専攻して、半導体の研究をしていました。そのため、最初に入社したのは、半導体事業をしているセミコンダクター社。そこに3年勤めた後、当社へ転籍になりました。そのため、アナリストさんみたいに最初から空気に興味があったわけではないんですが、仕事をしていくうちに、空気環境というのは非常に重要だなと。いまは、空気清浄機のソフトウェア開発に携わっています。
ア:操縦士さんとは、2年前にスタートした空気清浄機のアプリ「ミルエア」の開発から一緒に仕事をしているのですが、理系らしく、何か聞くとすごく細かく答えてくれるので、信頼しています。
操:深くじっくり考える方が得意なんです。でも、ぼくは優柔不断なところがあるので、そこは迅速果断なアナリストさんの性格に助けられています。
ア:私は、思ったことをすぐ口に出してしまうタイプなので。「どっちがいい?」って訊かれたらすぐに「こっちに決まってる!」って(笑)。
タッグを組むからこそ
バトルも本気。
ア:空気清浄機のスマートフォンアプリ開発は、「空気の見える化」が大きなテーマでした。というのも、空気は目に見えないので、空気清浄機が動いていても、本当に汚れがとれているのかわかりづらい。アプリ開発1年目は、ニオイや花粉といった汚れが空気中にどれだけあって、それを空気清浄機がどのくらいキレイにしたのかがグラフでわかる機能を作りました。
操:2年目は、個人のニーズに合わせた「わたし流運転」を搭載しましたね。一口に空気清浄と言っても、花粉が気になるひと、ホコリをとりたいひとなど、ニーズは様々。メーカーが設定した自動運転だけではなく、個人のお悩みポイントに合わせた清浄モードで、空間をキレイにできるようにしました。
ア:流れとしては、企画部門が決めたテーマを、私たち本体技術部門と操縦士さんたちソフト部門で話し合って、技術的にどう実現するかを提案していく感じですね。最終的に仕様が決まったら、ソフト部門に作り込んでもらいます。
操:もちろんアナリストさん含め各部門と協力してやっていくんですけど、開発の過程では、常にバトルも勃発していましたよね。企画部門からいろいろな機能を提案されますが、実現できる機能には限りがありますので、どの機能が一番お客様にニーズがあるのか議論しました。
ア:どうしても議論は盛り上がってしまいます。でもそれも、いかにお客様のために良いものを作るか、という譲れない使命があるから。その大前提があるからこそのバトルです。
実験室で除菌試験を行う様子。予測通りの結果が出ると嬉しい一方、「絶対」がないのが面白いところ。
好きなものや、
ひとと違う点が強みに。
ア:子どもの頃から、とにかく生き物が好きで。成績も生物が一番よかったんです。私の所属する設計開発部門は、樹脂の設計が好きだったり、モノをどう動かしたりするかというところに面白みを見出すひとが多い。一方で、私は生物や化学が好きなので、そこをベースに理論的・科学的に考えるようにしています。こういうメカニズムがあるから効果があるはずだ、としっかり言える。そういう方向性で説明できるところが、私の強みかもしれません。
操:ぼくは、高校生くらいからプログラムを書き始めて、汎用ツールにはない、自分にとってちょっと便利なツール、みたいなものを趣味で作っていました。実は当社では、IoTに関する知識のある人材はまだそれほど多くないんです。そこはぼくにとっては強みであり、同時に果たしていくべき責任がある部分。ここ何年かは、IoTに対する知見を深めたりアイデアを考えたりするきっかけになればと思って、土日に若手からベテランまで巻き込んで、IoTをテーマとしたプログラミングの勉強会をしています。
見えない空気の
未来を見つめて。
ア:最近はどうしても、細菌を空気からとにかく取り除くのが最優先みたいになってしまっているように感じます。もちろん、人間に害がある場合は問題かもしれませんが、細菌が全くない空気環境が本当に良いのか? という疑問はあります。細菌だって生き物。生物好きな立場としては、細菌を敵対視するだけじゃなくて、共存できる良いバランスを探って、本当に良い空気環境はこれです、というものが提案できたらいいなと思っています。
操:アナリストさんらしいですね。ぼくは、パーソナルな空気というのを作りたいなと考えています。エアコンの温度設定でもそうですけど、ひとによって快適だと思う条件は違う。だから、自分が快適だと思う「私の空気」をデータ化して、そのひとに合った空気を提供したい。さらに、「私の空気」をSNSなんかでシェアして、「このひとはこういう空気が好きなんだ」とか、「この空気、いいよ」みたいなコミュニケーションに発展したりしたら面白いですよね。そういうひととひとを空気でつなぐようなシステムを作れたらいいなと思ってます。
ア:空気って、常に近くにあるのに、意識しづらいものですからね。
操:そうですね。そこを見える化して、バランスを探って、何をどう浄化するのか上手くコントロールできたらいいなと思います。
工場のラインで空気清浄機の基板をチェック。担当商品には、企画から製造まで、責任をもって携わる。
Air & Water
Creator
-
Air Creator #01
「空気のリアリスト×空気のプレゼンター」家を呼吸させて、
ひとの心と身体に栄養を。 -
Air Creator #02
「湿度のエース×湿度のコミュニケーター」未来の子どもたちを、
空気で守るために。 -
Air Creator #04
「風のソムリエ」見えなくても、
風はひとの心に触れられる。 -
Air Creator #05
「空気の建築士×空気の伝道師」快適な空気環境に
変えていける、
ジアイーノの可能性。 -
Air Creator #06
「トンネルの守りびと」キレイな空気を、
トンネルから世界へ。 -
Water Creator #01
「排水の救世主」限りある地球の水を、
排水でキレイに。