活躍する社員の声
Interview 02お客様が期待する
パナソニック品質を
つくり込む
技術部 商品技術課
Q現在の仕事内容について
教えてください
社会インフラで重要な電設資材の商品設計を担当しています。電設資材は、壁の中に入るモノだけでなく、空間デザインの一部としてあえてむき出しにするモノもあり、用途はさまざま。使用する環境や条件も異なります。例えば、食品工場は衛生面の視点からピカピカの金属素材が好まれ、店舗ではスマートな外観が求められます。その一方で、設備工事を行う業者さんの使い勝手を考えることも大切です。
見た目は単純ですが、「お客様が求めているモノ」の追求は簡単ではありません。形状、材料、耐久性などさまざまな視点から試験を繰り返し、満足いただける商品をつくり込んでいきます。パナソニックブランドに期待するお客様は多く、パナソニック品質の責任も感じる仕事です。
最近、担当した商品がカフェの天井などに施設されているのを見る機会が増えてきました。世の中に認知され、お客様に選んでいただいていることを実感し、設計者としてやりがいを感じます。
Qこれまでに携わった中で
思い入れの強い製品を
教えてください
太陽光発電システムに使われる「パナフレキPV」という商品です。試作でトライ&エラーを繰り返し、工場全体を巻き込んで商品をつくり込んでいったことを鮮明に覚えています。
要求の一つが、屋根の上の過酷な使用条件に長期間耐える強度・耐久性でした。当初は失敗の連続。1週間をかけて準備し試作に臨んだのに、わずか3分で変形し壊れたときもありました。「1日に何十個も部品を組む配線は大変。形状を工夫すれば現場の作業時間を短縮できるのではないか」と、現場の施工性を考えたブラッシュアップにも力を注ぎました。実際に屋根に上がって自分の目で施工環境も確認したんですよ。設計者として“絵”を描くのは簡単ですが、商品化には、品質のほか生産性・コストも求められ、多角的なアプローチが必要です。
全ての課題をクリアし、完成したのは1年後のこと。商品を送り出す喜びを工場全員で共有しました。でも設計者としては「不具合が起きませんように」と願う気持ちも。パナソニック品質の重みかもしれません。
Topics
製品紹介
パナフレキPV
パナフレキPVは、太陽光発電システムの屋外配線に使用されるケーブル保護管。
高耐候樹脂製で屋根や外壁の配線に適しています。電線を通しやすくするため内側に通線剤を塗布し、施工性を高めたのも特長。付属品と合わせたシステム商品として、パナソニックで初めて提案した太陽光発電システム用配管部材です。
Q技術者としてどんな成長が
できる環境ですか?
原理・原則に基づく設計力が身につき、常に新しい技術やモノに触れながら技術者として成長できます。3DCAD、解析ソフト、評価設備など仕事環境が整っていることも魅力です。新たな挑戦を支え、成長につながると思うからです。パナソニックグループには、技術研究の部門があり、技術的な相談や試験の依頼など、商品設計のバックアップも受けられます。技術者としてやってみたいことができるのは幸せなこと。本当に恵まれた環境です。
グループの人材育成制度も充実しています。そこで学ぶ知識に加えて、私自身は、モノづくりの現場のノウハウを若手に教えたいと思っています。市場が求めるより良い商品をスピード感を持って具現化するには、商品設計を担う私たちもモノづくりの現場を理解することが大切なんです。当社に根づく“積極的にモノを触る文化”を継承し、若い技術者たちの成長を未来につなげたいと思っています。