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防犯カメラの種類は?形状ごとの特徴や便利な機能を紹介
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防犯カメラの形状別の種類
防犯カメラの形状は、大きく「BOX型(バレット型)」「ドーム型」「PTZ型」に分けられます。それぞれの特徴や適した設置場所、活用シーンなどを見ていきましょう。
種類1. BOX型(バレット型)
BOX型(バレット型)の防犯カメラは、筒状または箱型の外観が特徴で、店舗や工場、屋外設備などで広く導入されています。見た目にも威圧感があり、「監視されている」ことが分かりやすいため、犯罪抑止に優れた効果を発揮します。また、撮影方向が明確で、出入口や通路など特定エリアを重点的に監視するのに最適です。防塵・防水性能を備えた機種も多く、屋外利用にも向いています。ただし、一方向のみの撮影になるので、広範囲をカバーするためには複数台のカメラを設置する必要があります。
種類2. ドーム型
ドーム型の防犯カメラは、半球状のコンパクトなデザインで、天井や壁面に違和感なく設置できます。外観が目立ちにくいのが特徴で、店舗や商業施設、オフィスやマンションの共用部など、景観や利用者への配慮が求められる場所に適しています。外部から撮影方向が分かりにくく、侵入者も死角を認識しにくいため、犯罪抑止効果にも優れています。広角レンズを搭載した機種が多く、少ない台数で効率的に監視できるのもドーム型の防犯カメラの利点だと言えるでしょう。
種類3. PTZ型
PTZ型の防犯カメラは、Pan(パン:左右旋回)、Tilt(チルト:上下可動)、Zoom(ズーム:拡大・縮小)の頭文字から名付けられたカメラで、遠隔操作によってカメラの向きや倍率を変更できるのが特徴です。1台で広範囲をカバーできるため、工場や倉庫、商業施設、駐車場など広いエリアの監視に適しています。また、光学ズームによって遠方の人物や車両も鮮明に捉えられます。一方で、向きによっては死角が生じるため、固定カメラと併用するのが効果的です。
防犯カメラの役立つ機能11種類
防犯カメラには、映像を記録するだけでなく、防犯効果の向上や監視業務の効率化を支える様々な機能が搭載されています。防犯カメラの主な便利機能についてご説明します。
逆光補正
逆光補正(WDR)は、明るい屋外と暗い屋内が同時に映り込むなど、明暗差の大きい環境でも被写体を鮮明に撮影できる機能です。逆光時に人の顔が黒つぶれしたり、背景が白飛びしたりするのを防ぎ、映像全体の視認性を確保できます。出入口や窓際、屋外から屋内を撮影するシーンなどで効果を発揮し、高精度の証拠映像を残すことができます。
赤外線暗視
赤外線暗視(デイナイト機能)は、昼夜を問わず安定した監視を可能にする機能です。日中はカラー映像で撮影し、周囲が暗くなると自動で赤外線を用いた白黒撮影に切り替わります。夜間、照明のない場所や無人の時間帯でも人や車両を確認でき、侵入や不審行動の証拠を確実に残すことができます。工場や駐車場、屋外設備など、夜間監視が重要な場所に欠かせない機能です。
動体検知
動体検知は、防犯カメラの映像内で人や車両などの「動き」を自動で検知し、検知したタイミングでのみ録画ができる機能です。常時録画に比べ、不要な映像を大幅に減らせるため、データ容量の節約や確認作業の効率化につながります。また、動きを検知したタイミングでメールやアプリで通知する設定も可能です。特に、無人時間帯の侵入対策や遠隔監視に優れた効果を発揮します。
人感センサー
人感センサーは、赤外線などを利用して人の「体温」を検知することで不審者の侵入を感知する防犯カメラの機能です。人の侵入があったときのみ録画できるため、不要な映像を減らし、データ容量を節約できます。また、体温を検知したときにアラートを送る設定もできるので、倉庫や工場、オフィスにおける無人時間帯の防犯対策を効率化できます。
光学ズーム
光学ズームは、防犯カメラのレンズ自体を動かして被写体を拡大・縮小する機能です。映像データを引き伸ばすデジタルズームと異なり、拡大しても画質が劣化しにくいため、人の顔や車両のナンバーなども鮮明に確認できます。駐車場や工場、敷地の出入口など、距離のある対象を監視する際に効果的で、証拠力の高い映像データを残すことができます。
音声録音
音声録音は、映像とあわせて現場の「音」を記録できる防犯カメラの機能です。映像だけでは分かりにくい会話内容や異音、トラブル発生時の状況を把握できるため、証拠力の向上につながります。強盗などの侵入対策、事故や不正行為の確認からクレーム対応まで、様々なシーンで音声録音機能が活用されています。なお、音声録音機能を利用する際はプライバシーや法令への配慮が必要です。
防塵・防水
防犯カメラを屋外に設置する際に重要になるのが防塵・防水性能です。「IP規格」は、防塵・防水性能を数値化した国際規格で、数値が高いほど高性能であることを示しています。屋外では、一般的にIP66以上の防犯カメラが推奨されます。適切なIP規格を取得した防犯カメラを選定することで、故障リスクを抑え、安定した防犯体制を維持できます。
遠隔監視
遠隔監視は、インターネットを通して離れた場所から防犯カメラの映像を確認できる機能です。PCやスマートフォンで、リアルタイムの映像や録画データをいつでもチェックできます。遠隔監視機能を備えた防犯カメラなら、複数拠点の一元管理や異常発生時の迅速な状況確認が可能になり、監視効率の向上や防犯対策の強化に役立ちます。
プライバシーマスク
プライバシーマスクは、防犯カメラ映像のなかで、映したくないエリアを黒塗りやモザイクで隠すことができる機能です。敷地外の歩道や近隣住宅の窓、個人情報が含まれる場所をマスキングすることで、プライバシー保護と法令遵守を両立できます。特に、商業施設やマンションなど、第三者が映り込む可能性のある環境では効果的です。
AI解析
AI解析は、防犯カメラ映像をAIが自動で分析し、人物や行動を高精度に検知・判別する機能です。顔認証や人物検知、侵入・滞留の検出、人数カウントなどを自動化できるため、監視業務の負担を大幅に軽減することができます。防犯対策だけでなく、たとえば店舗の混雑状況の把握や動線分析など、業務改善やマーケティングにも役立ちます。
アラート通知
アラート通知は、防犯カメラが異常を検知した際に、管理者に即時に知らせる機能です。上述の「動体検知」や「人感センサー」と連動し、不審者の侵入や想定外の動きを検知すると、メールやアプリでアラートが送信されます。管理者が現地にいなくても素早く状況を把握できるため、迅速な初動対応や被害の拡大防止につながります。
防犯カメラにおける撮影データの保存方法
防犯カメラの撮影データは、保存方法によって運用性やコストが大きく異なります。「レコーダー保存」と「クラウド保存」の2種類について、それぞれの特徴や注意点を見ていきましょう。
レコーダー保存
レコーダー保存は、防犯カメラで撮影した映像を、現地に設置した録画装置(NVR/DVR)や内蔵HDDに直接保存する方式です。インターネット回線を使用しないため、通信障害の影響を受けにくく、安定的な運用が可能です。月額利用料が不要なケースが多く、ランニングコストを抑えられるのもレコーダー保存のメリットです。
一方で、保存容量に限りがあるため、録画期間を延ばすためにはHDDの増設や定期的なデータ整理が必要になります。また、後述のクラウド保存と比べると、「遠隔からの映像確認」「災害時や盗難時のデータ保全」といった点では注意が必要です。
クラウド保存
クラウド保存は、防犯カメラで撮影した映像をインターネット経由でクラウド上のサーバに保存する方式です。現地に録画装置を設置する必要がなく、省スペースで導入できます。PCやスマートフォンから遠隔で映像を確認できるので、複数拠点の一元管理にも向いています。レコーダー保存に比べると、災害時や盗難時でも映像が残りやすく、データの保全性に優れているのもクラウド保存のメリットです。
初期費用を抑えられる反面、継続的にランニングコストが発生することや、安定したネットワーク環境が求められるのはクラウド保存のデメリットだと言えるでしょう。
防犯カメラの主な設置場所
防犯カメラは設置する場所によって、選ぶべき種類や機能、設置する際の注意点などが変わってきます。オフィス、工場、店舗、それぞれの設置場所におけるポイントについてご説明します。
オフィス
オフィスにおける防犯カメラは、主に不正侵入の防止やトラブル発生時の証拠確保のために設置されます。また、内部不正の抑止や業務状況の可視化を目的として設置する企業もあるでしょう。具体的な設置場所としては、エントランスや受付、執務室、金庫・サーバールーム周辺などが挙げられます。
オフィスに防犯カメラを設置する際は、従業員に過度な監視感を与えないよう、撮影範囲や台数を慎重に検討する必要があります。また、休憩室や個人情報を扱うエリアに設置する場合は、プライバシーを保護するためにルール整備が不可欠です。
工場
工場における防犯カメラは、不審者の侵入防止や資材・製品の盗難対策、内部不正の抑止などを目的として設置されます。加えて、製造ラインの監視や作業状況の確認、事故発生時の原因究明など、安全管理や業務改善にも活用されています。
工場に防犯カメラを設置する際は、出入口や敷地周辺など重点監視エリアを明確にすることが重要です。屋外に設置するなら防塵・防水性能に優れた防犯カメラを選び、広い敷地に設置するならPTZカメラの併用も検討しましょう。
店舗
店舗における防犯カメラは、万引きや不正行為の抑止、トラブル発生時の証拠確保を主な目的として設置されます。最近では、接客状況の確認や業務改善に活用されるケースも増えています。具体的な設置場所としては、レジ周辺や出入口、高額商品の商品棚などが挙げられるでしょう。
店舗に防犯カメラを設置する際は、死角を作らない画角調整やプライバシーへの配慮が重要です。来店客に威圧感を与えたくない場合はドーム型カメラが、犯罪抑止効果を重視する場合はBOX型(バレット型)が適しています。
防犯カメラを選ぶポイント
防犯カメラを選ぶ際は、「設置目的」と「設置環境」を明確にすることが重要です。
まず、犯罪抑止なのか、証拠記録なのか、業務管理なのかといった設置目的を整理し、次に、屋内・屋外、明るさ、監視範囲などの設置環境を明確にします。そのうえで、目的・環境に合った形状や機能を備えた防犯カメラを選びましょう。たとえば、広いエリアの監視ならPTZ型カメラ、夜間撮影なら赤外線機能、といった具合です。加えて、データの保存方法(レコーダー保存・クラウド保存)も考慮する必要があります。
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まとめ
防犯カメラは、威圧効果を重視するのか、あまり目立たせずに監視したいのか、広範囲をカバーしたいのかなど、目的や設置場所によって最適な製品は変わってきます。目的・設置場所に合わせて、カメラの形状や機能、データの保存方法などを検討することが重要です。また、導入後の運用・管理体制まで見据えて防犯カメラを選定することが、長期的な効果につながります。自社の課題を整理したうえで、最適な防犯環境を構築しましょう。