事業活動と連動した環境保全の新たな取り組み
パナソニック ホールディングス(PHD)およびパナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)企業市民活動部門では、事業活動と連動した環境の取り組みを強化しています。11月度は、空質空調社と連携した里山再生活動、ブルーカーボン生態系保全に向けた社内の技術活用、そして竹害対策を兼ねた資源循環型食器「kinari」の製作という新たな活動を実施しました。
空質空調社と連携した「どんぐりの森づくり体験」
11月8日、パナソニック 空質空調社(HVAC)とPEX企業市民活動推進部は、兵庫県にあるユニトピアささやまで、「どんぐりの森づくり体験」を開催しました。当日は、同社のルームエアコン「エオリア」を愛用するユーザーと家族、6組20人が参加し、自然の中でどんぐり拾いや植え付けをすることで、森づくりや環境保全の大切さを楽しく学びながら里山の再生活動を行いました。
どんぐりを竹ポットに植え付けている様子
今回の取り組みは、 同社が進める「J-クレジット制度を用いたエアコン環境貢献プログラム」の一環として行われました。一般顧客が最新省エネ基準に対応したルームエアコン「エオリア」を使うことで削減したCO₂排出量をHVACが取りまとめ、「J-クレジット」として国から認証を受けています。取得したJ-クレジットは、アンケートなどを通じて得たユーザーの声に基づき、環境貢献活動や省エネ機器の開発に利用する仕組みになっています。
参加者からは「自分の手で木を植える体験は初めて。成長が楽しみ」、「子どもの好奇心が育った」、「家族で協力でき、絆が深まった」などの感想が寄せられ、満足度の高さがうかがえました。
今後もユーザーの声を聴きながら、環境に配慮した未来づくりに取り組んでいきます。
アマモ場再生に向けて、ノビテク活用トライアルを開始
パナソニックグループでは、CO₂削減と生物多様性保全を目的に、ブルーカーボン生態系保全活動「Act for BLUE CARBON」を推進しています。その一環として、11月15日、横浜・海の公園で開催された東京湾UMIプロジェクト主催のアマモ場再生活動に、当社グループの従業員ボランティアが参加しました。
当日は播種(種まき)活動に加え、来年4月頃まで自宅でアマモ栽培に取り組む有志の従業員たちが育成キットを作成しました。
参加者が準備した種をダイバーが海に植え付ける様子
アマモ育成キットを作成している様子(左)と出来上がったキット(右)
今回の栽培では、自宅での育成時に、PHD技術部門が開発したCO₂由来植物成長刺激剤「ノビテク」を活用し、その成長促進効果を測定します。各家庭で育てた苗は来春に植え付ける予定です。さらに、各家庭で計測されたデータをもとに、ノビテクによるアマモ場再生への貢献度を検証し、今後の環境貢献の新たな可能性を探っていきます。
竹害対策を兼ねた資源循環型食器「kinari」の製作
11月22日、PHD技術部門とエコリレージャパンが連携し、竹害の影響を受けている丹波篠山市内で竹伐採を行いました。
当日、伐採された竹は、高濃度セルロースファイバー成形材料kinariの材料となり、今後PHDの社員食堂で食器として活用される予定です。
