ナチュラルチラー(吸収式冷凍機)のメンテナンス
当社のメンテナンスでは、吸収式本体+付帯設備や冷却水の水処理などシステム全体をトータルで管理。
一括管理を行うことでお客様の負担を軽減しつつ、快適空間の継続を致します。
定期メンテナンスの主な内容
機器ごとに作成した定期点検項目表に基づき、充実したメンテナンスをお届けします。
点検内容と年間スケジュール例
※ご使用状況・運転時間・型式などによって異なります。
名称 | 実施の目安 | 点検回数 | 内容 |
---|---|---|---|
冷房IN点検 | 5月頃 | 1回目 | 冷房運転に入るための切り替え作業、運転確認 等 |
冷房ON点検 | 7~8月頃 | 2回目 | 冷房シーズン中の点検(冷房負荷時の本体機能の点検) |
冷房OFF点検 | 10月頃 | 3回目 | 冷房終了時の冷却水汚れの確認 等 |
(伝熱管ブラシ洗浄) | 10月 (もしくは4月)頃 |
機内冷却水系 伝熱管のブラシ洗浄(年1回) | |
暖房IN点検 | 11月頃 | 4回目 | 暖房運転に入るための切り替え作業、運転確認 等 |
暖房ON点検 | 12~2月頃 | 5回目 | 暖房シーズン中の点検(暖房負荷時の本体機能の点検) |
暖房OFF点検 | 3~4月 | 6回目 | 暖房終了後の本体点検 |
参考写真 メンテナンス実施前後[伝熱管ブラシ洗浄の場合]
部品の定期交換について
機械を安心・安全にご使用いただくためには、定期的な部品交換・調整が必要です。
その中でも燃焼安全部品に関しては、安全面・環境面において特に重要な定期交換部品として推奨しております。
当社では、ご使用の機械の経過年数に合わせ、定期的な部品交換・調整をご提案させていただいております。
ガス焚 燃焼安全部品の交換周期例
各種部品の機能・点検未実施時の不具合
点検部品 | 機能 | 点検を怠った場合に生じる不具合 |
---|---|---|
メイン遮断弁 | ガスバーナのメイン配管上に取り付けられ、通電によってガスの通り道を開閉して制御するものです。 | 故障すると、ガスを完全に遮断することが出来なくなり、ガス漏れを起こす原因となります。 |
パイロット電磁弁 | ガスバーナのパイロット配管上に取り付けられ、通電によってガスの通り道を開閉して制御するものです。 | |
ガス圧スイッチ | 燃焼ガスが所定の圧力で供給されなかった場合、燃焼を安全停止させます。 | 故障すると、不完全燃焼となる可能性があります。 |
ウルトラビジョン | 火炎の有無を検出し、電気信号に変換してプロテクトリレーに送ります。 | 故障すると、燃焼動作に移行しません。 |
プロテクトリレー | 燃焼安全制御器で頭脳の役割を持った制御コントローラーです。 | |
コントロールモーター | 燃焼用ブロアの風圧が十分でない場合、燃焼を安全停止させます。 | 送風量が足りない燃焼は、不完全燃焼となる可能性があります。 |
風圧スイッチ | 連結棒により燃料調整弁、空気ダンパーとつながっており、ガス量と空気量を自動調整するためのものです。 | 正常な動作が出来ないと、着火不良や不完全燃焼となる可能性があります。 |
ボールジョイント | 連結棒の固定ジョイントです。 | 消耗して外れると、不完全燃焼となる可能性があります。 |
ドラフトスイッチ | 煙突に詰まりが発生すると不完全燃焼になるため、機械室圧力とドラフトの差圧を検知して未然に防止します。 | 煙道の背圧上昇を検知できなくなり、不完全燃焼となる可能性があります。 |
COセンサー | 不完全燃焼で一酸化炭素が発生すると、安全な量でも異常発報させます。 | 不完全燃焼での一酸化炭素が発生が検知できなくなります。 |
メイン遮断弁
ガス圧スイッチ