-地域冷暖房納入事例-
他社機から当社吸収式への入替を含む「リコンストラクション」により、大都市池袋の地域冷暖房で約30%の省エネを実現
ナチュラルチラー

外観

6年におよぶ「リコンストラクション」で都市の快適さと心地よさを追求

池袋地域冷暖房(株)様は、1978年4月より東京都心の東池袋で熱供給を開始しました。
経年による機器性能低下の改善と、環境負荷低減・コスト削減を目的として、6年をかけシステムを再構築(リコンストラクション)。供給負荷の変動に、柔軟に対応可能な、最適な熱源システムを構築されました。
池袋地域冷暖房施設のリコンストラクションは、2002年~2008年にかけ、「都市の快適さと心地よさ」、「熱の安定供給」をめざし6年がかりで取り組まれました。
運用実績の無い設計当初のシステムから、経年の供給負荷実績に対応したシステムへ、冷凍機やボイラー、特高変圧器を更新。さらに氷蓄熱設備を新設。「小さなエネルギーで最大限の熱量を、安全に継続的に安定供給」し、年間の負荷変動に効率よく対応できるシステムを実現しました。

所在地
東京都豊島区東池袋3丁目1番1号 サンシャイン60
対象建物延床面積
約60万m2
供給開始
1978年4月
エネルギーセンター
サンシャインシティ 地下3階、4階

設置写真

電気とガスのベストミックス運用で大幅な省エネ・電力&ガス使用量の平準化・環境負荷の大幅低減を実現

TW-HE1350ES

リコンストラクションの一環として、他社ターボ冷凍機から当社吸収冷凍機へ空調熱源をリニューアル。1,350RT×4台の大型吸収冷凍機は、氷蓄熱やターボ冷凍機等とのベストミックスで運用され、大都市池袋を快適且つ高効率に空調しています。

中央監視装置

独自の管理指標が組み込まれた中央監視装置。運転員と技術スタッフが眼で見て判断し、低コストで高効率なプラント運用を実現。


運転表示画面

吸収冷凍機各部の温度、流量、負荷率など、機器運転データの「見える化」を実現した運転表示画面。



納入機器

機器名称 品番 納入数
蒸気二重効用吸収冷凍機 TW-HE1350ES 4台

システムフロー図

水管ボイラーで蒸気を製造し吸収冷凍機へ供給。氷蓄熱やターボ冷凍機と効果的に使い分けることで、大幅な省エネルギーと、電力負荷や年間ガス使用量の平準化、環境負荷の低減を実現。東京都地球温暖化対策計画書制度で、優秀事業者最高ランクのAAA評価を受けています。

システムフロー図

リコンストラクションの効果

機器の更新が終了した2009年度は、各指標とも目標値を大きく上回る30%以上の削減となりました。熱供給プラントのリニューアルモデルの代表例となることが期待できます。

リコンストラクションの効果

供給区域

エネルギープラントは池袋のランドマークであるサンシャインシティの地下3階・4階にあり、冷水と蒸気が各方面に送り出されています。
供給エリアは超高層ビル・サンシャイン60を中心に、ホテル、商業施設の他、東京メトロ東池袋駅および豊島区役所まで広域におよびます。西方向、北方向の各系統も合わせると、配管の総延長は1.5kmに、延床面積は約60万m2にもなります。