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倉庫向け無線LANの導入方法とは?メリットや導入事例も紹介
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倉庫向けの無線LANを導入するメリット
作業効率アップを期待できる
倉庫向けの無線LANを導入することで、作業効率の向上が見込めます。有線LANの場合、作業員がケーブルを傷つける恐れがあり、配線の位置を考える必要があります。
ケーブルが破損した場合には、再度取り付けなければなりません。
しかし無線LANを利用すると、そういった配線トラブルが生じない作業環境を整えることが可能です。
また無線LANによるオートメーションシステムやデジタルピッキングシステムなどにより、作業ミスを防ぎながら処理能力を上げられます。
高品質な無線LANの使用でコスト過多を防ぐ
倉庫向けのハイクオリティな無線LANを使用することで、コストを下げることができます。
低品質な無線LANでは、倉庫内で電波の届かないエリアが発生したり、電波同士の干渉が起きたりする可能性があります。
すると結果的にシステム導入以前より作業工程が増えたり、人員確保が必要となったりするリスクが上がります。
先を見据えた投資をするためには、無線LANの品質は非常に重要な項目です。
業務効率が低下することを防ぐためにも、倉庫向けの高品質な無線LANの導入が必要といえるでしょう。
倉庫向け無線LANの導入方法
倉庫向け無線LANの導入方法は、以下のとおりです。
- 適切な台数のアクセスポイントを追加する
- 天井以外のアクセスポイントの設置を検討する
- 目的に合ったアンテナ方向の調整をする
- 電波が遮断される可能性を配慮する
- 屋外にもアクセスポイントを設置する
各手順について、詳しく見ていきましょう。
1.適切な台数のアクセスポイントを追加する
倉庫向け無線LANの導入方法として、まず適切な台数のアクセスポイントを追加します。
自宅や小規模な事業所などでは無線ルーター1台で問題ありませんが、倉庫では不可能に等しいでしょう。
倉庫は非常に広大なため、電波を送受信するアクセスポイントが複数なければすべてのエリアに電波が行き渡りません。
アクセスポイントの電波が倉庫内のどのエリアでも届くよう、一定の間隔を持って設置してください。
設置する際には通信が不安定にならないよう、専用ツールを使用し電波調査を行うことが大切です。
アクセスポイントの台数が多すぎる場合でも電波干渉が起きてしまうため、必要な数だけ設置してください。
またアクセスポイントは家庭用のものではなく、業務用の製品を使用するようにしましょう。
適切なアクセスポイントの台数と設置場所によって、倉庫内の安定した通信環境が形成されます。
2.天井以外のアクセスポイントの設置も検討する
アクセスポイントの設置には、天井以外も検討しましょう。
天井にアクセスポイントを設置することで、倉庫内の障害物となる商品の影響を受けにくい利点がありますが、欠点もあります。
倉庫は天井が高いことが多く、地上へ電波が届きにくかったり、弱くなったりすることがあります。
アクセスポイントの設置推奨場所は床からの高さが1〜2メートルほどとされているため、それ以上の高さの場合は欠点が目立つでしょう。
高さ1〜2メートルほどの場合には、アクセスポイントの電波が全体に行き渡りやすくなるとされています。
可能な範囲で、アクセスポイントを天井以外に設置できないか検討してみましょう。
3.目的に合ったアンテナ方向の調整をする
倉庫向けの無線LANを導入する際、目的に合ったアクセスポイントによるアンテナ方向の調整が必要です。
アクセスポイントのアンテナは、以下の2通りのタイプがあります。
- 無指向性アンテナ:家庭向け用途
- 指向性アンテナ:テレビ受信用
無指向性アンテナは、周囲に弱い電波を拡散させて届けます。
手軽に設置できる無指向性アンテナですが、あまり倉庫向けとはいえません。
指向性アンテナは、特定の方向に強い電波を集中的に届けられます。
電波を集中させることで必要なところに確実に電波を届けられる性質のため、天井から地上への受信も可能です。
目的に合ったアンテナタイプにすることで、倉庫の無線LAN導入をより効率的に実現できます。
4.電波が遮断される可能性を配慮する
倉庫向け無線LANの導入をする場合は、電波が遮断される可能性に配慮しましょう。
商品や棚などが障害物となり、Wi-Fiの電波が弱くなったりブロックされたりするためです。
取り扱い商品によって、電波の影響の度合いが変わります。例えば電子レンジはアクセスポイントが使用する周波数と同じであるため、電波が遮られるケースがあります。
そのため、電波を発する製品の近くにアクセスポイントを設置するのはやめましょう。
周囲が囲われた場所ではなく開けたところに設置できると、電波が妨げられる可能性は排除されるでしょう。
5.屋外にもアクセスポイントを設置する
倉庫内だけでなく、屋外にもアクセスポイントの設置を忘れないようにしましょう。
倉庫でよく扱うフォークリフトは、倉庫内のみならず屋外に出ることも多いからです。
作業員が屋外で検品作業などを行うケースがある場合、そこに電波がなければ業務が滞ってしまうでしょう。
業務の効率化のためにも、屋外にもアクセスポイントを設置することは重要です。
しかし屋外向けにアクセスポイントの設置をする際は、倉庫内とは違った方法が必要となるため注意しましょう。
パナソニックEWの無線LANで倉庫業務をより円滑に
パナソニックEWの無線LANを取り入れ、倉庫業務をよりスムーズにしましょう。
パナソニックEWの取り扱うクラウド管理型無線LAN、AIRRECT(エアレクト)は安全、高速で安定した構築を実現可能です。
AIRRECT(エアレクト)は、以下の4つの特徴があります。
- ゲストWi-Fi認証
- WIPS用アンテナ搭載
- Wi-Fi6対応
- クラウドで一元管理&GUI
運用支援をサポートする機能にマルチテナント機能があり、GUIで簡単に操作できます。これらにより、ネットワーク環境の悩みを解決してサポートします。
ピップ株式会社
- 導入背景:ハンディ端末が増加しても安定した通信状況を望む
- ソリューション:電波環境に優れた高速無線LANアクセスポイントを採用
ピップ株式会社では、物流センターで使用するハンディ端末の増加に伴い、安定した通信状況の確保を望んでいました。
そのためパナソニックEWは高速無線LANアクセスポイントの採用を行い、電波が途切れることのない無線LAN環境を構築しました。
社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院
- 導入背景:通信環境が安定した無線LANの利用を希望
- ソリューション:コントローラータイプの無線LANを導入
社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院は電波の途切れない無線LANを希望し、コントローラータイプの無線LANを取り入れました。
病院内を移動した際に、接続が不安定にならないネットワーク環境を構築しました。
倉庫に無線LANを導入するなら"パナソニックEWネットワークス"へご相談ください
倉庫に無線LANを導入する場合は、パナソニックEWネットワークスへご相談ください。
無線LAN、AIRRECT(エアレクト)をおすすめするポイントは以下の3点です。
- 高いセキュリティ性
- 高速大容量通信
- 多拠点一元管理
AIRRECT(エアレクト)はクラウド管理型の無線LANシステムであり、各拠点の無線LANを一元管理できます。
通信障害を検知した場合には、AIが課題解決法を提示します。
通信障害が発生した際は原因究明に時間がかかりますが、パナソニックEWの無線LANならトラブルの早期解消が見込めます。
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まとめ
倉庫向け無線LANの導入により、作業の効率化が見込まれることがわかりました。ただし適切に導入しなければ、二度手間になる可能性があります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)時代を見据えた取り組みが必要ですが、そのためにまずはWi-Fi環境を整えることが先決です。高品質な無線LANの設置は、投資効果を最大限まで高めてくれるでしょう。