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工場・倉庫における監視カメラを設置する目的とメリット

製品の品質管理

工場に監視カメラを設置して作業場を撮影すると、商品の品質向上や維持が期待できます。
例えば商品製造の過程を記録しておけば、問題が発生した場合に映像で1つ1つ工程を振り返れます。
どこで誰が作ったのかを正確に把握できれば、問題点を分析して改善案の提案ができます。
製造過程の無駄をあぶり出すことも可能で、作業効率の向上も期待できるでしょう。
製造工程の追跡ができれば、品質の向上や維持だけでなく、依頼人や顧客に対する信頼にもつながります。

従業員の監視

監視カメラを設置すると、従業員の勤務状況のチェックができます。
従業員数が増えてくると、規則を守って着実に作業しているかどうかのチェックが必要になります。
カメラがあれば緊張感が生まれるため、規則正しい業務を促せます。これにより、製造現場におけるトラブルの発生リスクを抑えられます。
また勤怠管理もスムーズになるため、管理者による見回り業務の負担軽減も可能です。
製造に直接かかわる業務に集中できるため、作業効率や生産性アップも期待できるでしょう。

防犯対策

監視カメラがあれば、防犯性能を格段に上げられます。
例えば、不審者が建物に侵入して製品や部品を窃盗したり情報を持ち出したりしにくくなります。
出入り口や建物の周りに設置すれば大きなけん制になるため、有効な防犯対策となるでしょう。
夜間でも遠隔地からカメラ映像を確認できる機能があるなら、常時工場内の様子をチェックできます。
仮にトラブルが発生したとしても、迅速に対応ができ被害を最小限に抑えられます。
また、犯罪の証拠としても有効に活用できるでしょう。

衛生管理

食品を取り扱う工場であれば、監視カメラを設置すれば衛生管理ができます。
例えば異物混入が発覚した場合、製造過程の記録映像をチェックすれば問題があった日時と場所の特定が可能です。
また証拠映像を保健所に提出できるため、トラブルによる影響を抑えられます。
食品工場で衛生問題が起きると、会社に大きなダメージになります。そんな場合、監視カメラは会社を守るのに役立ちます。

24時間稼働の生産ラインの監視

工場によっては、24時間ラインを止めることなく動かしています。
そのような工場に監視カメラを設置すれば、24時間ずっと生産ラインを監視できます。
例えば、従業員が少なかったり管理者がいなかったりする時間帯にトラブルが発生すると、問題を収束させるのが困難です。
しかし監視カメラがあれば、遠隔地からでも瞬時に工場内の様子を把握できます。
すると管理者が工場に戻らなくても状況をチェックできるため、迅速に適切な対応を取れます。
また、普段から管理者が遠隔地にいても指示を出せるため、業務の効率化も可能です。

事故防止

監視カメラによる記録があれば、工場内での事故防止が可能になります。
例えばトラブルが発生する時は、事故になるような人の動きや機械の異常などの兆候があります。
見落としたまま工場を稼動させていると、重大な事故を引き起こすリスクが高まります。
しかし、監視カメラで異常をチェックできれば、兆候を察知して事故を未然に防げます。
機械には故障を知らせる仕組みがあり、異常があれば点灯するようになっています。
監視カメラがあればそれらの異常をいち早く察知できるため、事故防止が可能となるのです。

研修への活用

監視カメラは、従業員への研修にも活用できます。
例えば熟練者のスキルを撮影して従業員に見せれば、業務の効率化や品質向上が可能です。
文字で見せるよりも容易で、効果も期待できます。
また業務をイメージしながら覚えられるため、事故リスクの低減にもつながるでしょう。

工場・倉庫に監視カメラを設置する際の3つの注意点

工場・倉庫に監視カメラを設置する際の3つの注意点

従業員のプライバシーの取り扱い

監視カメラを設置する際は、従業員のプライバシーを侵害しないための配慮や工夫が必要です。
事前に運用ルールや設置目的などを、十分に説明しましょう。
また、録画した映像が不正に流出してしまわないようにセキュリティ性を高めて、管理を慎重で厳重に行うことが求められます。

製造ラインの邪魔にならない

セキュリティと共に大切なのが、製造ラインの邪魔にならないようにすることです。
監視カメラが製造動線上にあると、作業の邪魔になる可能性があります。
人や機械の動きを妨げないかどうか、設置場所を決める前に慎重にチェックしましょう。

欲しい映像を撮れているかどうか

監視カメラを設置する目的を達成できるかどうかも、重要なポイントです。
例えば熟練者のスキルを撮影したい場合は、動きをしっかりととらえられる場所に設置しなければなりません。
その際は、死角になるようなものがないかどうかもチェックしましょう。

工場・倉庫における監視カメラの設置場所【目的別】

品質管理目的

品質管理を目的とする場合は「製造ラインが見える」を最優先にして設置することが大切です。
作業場所がくまなく見えれば、商品製造の過程をすべてチェックできます。
映像をチェックすれば商品の品質向上や製造ラインの合理化などができ、顧客のニーズに応えやすくなるでしょう。
その際は、360度全方位撮影できるカメラを設置するのがおすすめです。

安全管理目的

安全管理のために監視カメラを設置するなら、工場内で特に危険性が高い場所を見極めて設置します。
例えば危険な薬剤を使うエリア、大型の機械・車両が動く場所、事故が多発しているところなどです。
ポイントを押さえて設置して安全策を練れば、トラブルの発生リスクを下げられて従業員も安心して仕事ができるでしょう。

防犯対策目的

防犯カメラとしての機能をメインにしているなら、建物の出入り口や高価な機械や部品がある場所に設置します。
犯罪が発生しても犯人を特定できるように、200万画素以上で赤外線センサーが搭載されたカメラがおすすめです。
また監視カメラと一目でわかるように設置すると、防犯性を高められます。

工場・倉庫に向いている監視カメラの選び方

範囲

従業員が多かったり工場が広かったりする場合は、広範囲をカバーできるかどうかがポイントです。
品質管理や防犯目的で設置するにしても、狭い範囲しか撮影できなければ効果が限定されます。
工場の監視カメラにおすすめなのが、360度撮影できるものです。
360度撮影できれば、死角を減らせます。
どうしても死角が発生してしまう場合は、複数台設置して撮影範囲を広げましょう。

解像度

監視カメラは、どこまで細部を映し出せるかが大切な要素です。
業務上のトラブルが発生しても、はっきりと映っていれば原因を究明できます。
また犯罪が起こっても、犯人の特徴が分かれば解決に結びつきます。
さらに作業員の手元が映れば、研修時に見本として活用可能です。
目的や設置場所にもよりますが、一般的に100〜500万画素の監視カメラが多く採用されています。
離れた場所からでも明瞭な映像を撮影したいなら、200万画素は必要といえるでしょう。

遠隔操作できる

管理者の業務上の負担を減らしたいなら、遠隔操作ができる監視カメラを設置するのが有効です。
遠隔操作できるカメラなら、工場に出向かなくてもスマートフォンやパソコンさえあれば工場内の状況をチェックできます。
また工場を夜間に稼働させている場合でも、遠隔操作できれば出向かなくても24時間チェックできます。
トラブルの対応もスムーズにできるため、管理者が監視カメラを設置するなら遠隔操作ができるかどうかを基準に選ぶといいでしょう。

環境に適応できる機能性

工場といっても室内の環境はさまざまなため、適応できる機能性を有しているものを選びましょう。
例えば、一般的な監視カメラの動作環境は10〜30度くらいまでです。
この範囲を超えるような環境があるなら、それに耐えられる機能性を持ったものを選ばなければなりません。
また監視カメラには、防塵性能や防水性能を持ったものもあります。
故障なく安定的に撮影するには、環境に合ったものを選ぶようにしましょう。

工場や倉庫に監視カメラを設置するならパナソニックEWネットワークスへご相談ください

工場、倉庫に監視カメラを設置するなら、パナソニックEWネットワークスにお任せください。
弊社では、インターネットを利用したクラウドカメラシステムはもちろん、お客様の要望に合わせたソリューションをオンプレ・クラウド共にご提案可能です。
弊社の取扱い商材には動体検知や通過検知、侵入検知、暗視機能などの防犯機能も搭載し、セキュリティ面で高い信頼性を担保できます。

法人様向けのクラウドカメラについてのご相談は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

まとめ

工場に監視カメラを設置すると、製品の品質向上や現場の安全性を高められます。
管理者は遠隔地からでも工場内の状況をチェックできるため、負担の軽減も可能です。
また防犯性も高められるため、安心して工場を運営できます。
ただし、そのためには目的に合わせて設置場所を考えたり、カメラの機能性を考慮したりしなければなりません。確認すべきポイントを押さえて、監視カメラの設置を成功に導きましょう。

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