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2025.11.28   日本

全国71拠点の食堂で展開 ~健康と環境に配慮した「フレンドリーメニュー」の取り組み~

sea_1.pngPHD本社の社員食堂のメニューディスプレイ

パナソニック健康保険組合の健康管理センターは、栄養バランスの取れた食生活と地球環境に配慮した行動を広めるため、各拠点の総務担当者や給食事業者、企業市民活動部門と連携し、10月1日から31日までの1か月間、全国71拠点の社員食堂で「健康と環境にも配慮したフレンドリーメニュー」を提供する取り組みを実施しました。身近なところから地球環境を意識する「小さな貢献」が各地の食堂で展開され、従業員の意識向上に寄与しました。


 フレンドリーメニューとは? 

「フレンドリーメニュー」は、食塩相当量や野菜量などにも配慮した栄養面での工夫に加え、環境に配慮した食材や、食品ロス削減、省エネルギーな方法での調理などの工夫を取り入れたメニューです。

各食堂では、それぞれの給食事業者が考案したオリジナルメニューに加え、健康管理センターが材料やレシピを提案した共通フレンドリーメニュー(共通メニュー)が提供されました。

sea_2.pngシーベジタブル社の養殖海藻を用いた共通メニュー「白身魚のフライ 青のりタルタルソース」

sea_3.png大豆ミートを使った共通メニューの一例「野菜たっぷり大豆ミートと豚肉の酢豚風」


 養殖海藻を取り入れ、ネイチャーポジティブを推進 

共通メニューでは、パナソニック ホールディングスが合同会社シーベジタブルと進める共同実証契約(2024年11月締結)を活かし、養殖海藻を使ったメニューを取り入れました。

シーベジタブル社と健康管理センターが協力して、調理や提供のしやすさを考慮することにより、養殖海藻を使ったメニューを提供する拠点は実施前の2拠点から31拠点へと大幅に拡大しました。さらに、ポスターなどの掲示で従業員にPRを行い、海藻が海の生態系保護や脱炭素に果たす役割を伝え、ネイチャーポジティブの認知拡大を図りました。

シーベジタブルポスター.jpg養殖海藻(シーベジタブル)に関するポスター


 大豆ミートによるメニューで、温室効果ガス削減の「見える化」に挑戦 

今回の取り組みでは、食肉から大豆ミートへの切り替えによる温室効果ガス削減効果を「見える化」する新たな試みも実施しました。

牛肉などの食肉生産は、森林破壊や温室効果ガス排出など環境負荷が大きいことから、大豆ミートなど植物由来の原材料を使用した「プラントベースフード」の利用促進が注目されています。結果は、期間中に大豆ミートを使った共通メニューが合計31拠点で3,183食提供され、約2tのCO₂e*削減を生み出すことができました。

*CO₂eとは、メタンや亜酸化窒素など、様々な温室効果ガスの地球温暖化への影響を、CO₂に換算して統一的に表す単位のことです。


 これからも「食」から社会課題解決へ 

私たちが普段何気なく口にしている「食べ物」。それらと、気候変動や資源循環、地域活性化、人権問題などの社会課題とは密接につながっています。社員食堂を利用する時に、従業員の皆さんが健康管理だけでなく、それらの社会課題にも気づいていただけるよう、今後も様々なメニューの開発や提供を続けていきます。

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