

祖父母が住宅関係のオーナーをしており、幼い頃によくリフォームされた家やアパートを見に行く機会がありました。自宅と比べて天井が高く開放的だったり、キッチンが広かったりして、幼いながらも「いいな」と感じたのを覚えています。引き戸や段差の少ない床も印象的で、小さな子どもや高齢の方でも暮らしやすそうな家だと思いました。高校在学中、学校に届いたパナソニック住宅設備の求人票を見たときに、そうした記憶がよみがえり、「自分もキッチンや洗面の製造に関わってみたい」と思いました。家から近く、名前を知っている会社だったことも安心材料になり、「ここで働いてみたい」という思いが自然と芽生えました。

現在は、SK・洗面門真製造部の門真製造課で、キッチンや洗面の扉の仕上げ作業を担当しています。扉の表裏面にキズや欠け、エッジのノリ残りがないかを目視で確認し、バリがあればスケールで削り落とします。不良を後工程に流さないように、自工程で確実に止めることを意識しています。品質面では「自分の家にこの扉が使われたらどう思うか」を想像して、丁寧に仕上げるようにしています。スピード面では、作業の中で無駄な動きがないかを日々見直し、目標枚数に近づけるための工夫を重ねています。表示を新しく作成して積み替え作業を分かりやすくしたことが、生産性向上やロス削減につながり、目標を達成できたときは嬉しく、改善に取り組んでよかったと思えました。

職場の魅力は、人間関係の良さだと感じています。体調不良や子どもの看病などで急に休まざるを得なかったときも、「気にしないでね」と声をかけてもらえたことがあり、とてもありがたかったです。困ったときには上司や先輩がすぐに手を差し伸べてくれて、一緒に問題を解決しようと動いてくれるので、安心して働くことができています。また、自分が生産に関わった製品がお客様のもとに届くことを想像すると、「もっといいものをつくろう」と自然に思えます。今後は、興味を持った資格に対して後回しにせず、積極的に取り組んでいきたいです。選択肢や行動の幅を広げて、成長につなげたいと考えています。