フォトギャラリー建築実例

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Case

Vol.18

愛犬の存在をいつも感じられる
スキップフロアの住まい

個々の空間につながりを求めた家づくり

愛犬家の旦那様と奥様、そしてトイプードルのモコちゃんが楽しく暮らせるよう、空間づくりにこだわった、N様邸をご紹介します。
理想の住まいを求め、2年間かけて構想を練ったご夫妻の希望は、家族全員が一緒にいながらもそれぞれにパーソナルな時間を楽しめる温もりのある家。個々を遮断することなく、ひとつの空間に自然な仕切りを存在させたい。
そのご希望を叶えたのが、壁や柱を減らしながらも高い強度を実現できるテクノストラクチャー工法でした。
小さな段差、そして床と壁の色のみを境界線とするリビングとダイニング。しかしそこにはそれぞれ独立した空気感があり、同時に広々としたつながりも感じられます。
実はモコちゃんの活動エリアは、元気に走り回ってもケガをしないよう滑りにくい床材を用いたリビング側のみ。だからこそ、ダイニングにいても一緒に過ごす感覚が楽しめるこの空間のつながりが必要だったのです。

プライベートシアター感覚でくつろげるリビング

仕事を終えて帰宅した後や、ゆっくり時間がとれる休日に映画や音楽を楽しむためにご主人様がこだわったのは、窓の面積を小さくすることで陽の射し込みを抑えたシアターのようなリビングです。
趣味に没頭できるよう、高い位置に設けた横長の細い窓の効果でプライベート感たっぷり。しかし日中は暗くなりすぎず、採光も十分です。優しく照らされた白い床と壁が心地よくくつろげる明るさを演出していました。

モコちゃんといちばん長く過ごす場所でもあるため、滑りにくい加工が施された床材を使用していることにも、愛犬家であるご夫妻らしさがうかがえます。
また、アクセントカラーとして選ばれた落ち着いた色合いのブルーは、外壁だけでなくインテリアにも効果を発揮。玄関へつながる青いドアから旦那様が帰宅されるとモコちゃんは全速力でお出迎えします。

キッチンは奥様が楽しく過ごすための秘密基地

料理やお菓子作りが好きな奥様にとって、キッチンは主婦としての仕事場であると同時に趣味の時間も過ごす大切なスペース。
丸一日いても飽きない大好きなキッチンにいながら、旦那さまやモコちゃんと一緒に過ごしていることを実感できるよう、ダイニングやリビングと一体感のある開放的なレイアウトを求めたそうです。調理家電や食器棚を見える場所に置かないことにもこだわりました。キッチンとしての存在感をあえて小さくすることで、より空間にとけ込んでいます。
大きな冷蔵庫やオーブンレンジはキッチンの後ろにある収納スペースへ。食材を取りに入ったついでに、そのままオーブン横のスペースで調理を進めてしまうこともあるそうです。秘密基地を思わせるこのキッチンは、奥様にとって時間の流れを忘れてしまうほど居心地のいい場所なのでしょう。

愛犬モコちゃんが落ち着けるプライベート空間

モコちゃんが安心して遊べる1階リビングの延長線上、中2階フロアの下にはモコちゃんのために設けられたスペースがあります。

階段下の入口からのぞくと、この空間はL字型になっていて奥行たっぷり。大人にとっては天上が低く、身をかがめて入る必要があるものの、天井が低いと落ち着くモコちゃんにとっては最高のくつろぎスペースになっています。
ひとりぼっちのお留守番に備えて採光兼通気用の窓を備えるほか、空気清浄機も完備され居心地は良好。ご夫妻のお友達が遊びに来ると、お子さんの遊び場になることもあるそうです。

効率よくスペースを活用できるスキップフロア

1階フロアの広々とした空間に心地よさを感じる住まいですが、階段を上がってすぐの中2階、そして寝室がある2階にいても吹き抜けのような空気のつながりを感じることができるのは、スキップフロアの家だから。
フロアの高さを半階ほどずらすことで効率的にスペースを作り出せるスキップフロア構造は、各スペース同士のつながりを保ちやすいため、家族との一体感を求めるご夫妻にとって最適な選択だったようです。
構造が複雑で一般的に設計や施工が難しいとされるスキップフロアですが、緻密な構造計算を用いるテクノストラクチャーだから安心して任せることができたと、奥様が笑顔でおっしゃいます。

中2階を設けたことで、フロアの下には大きな収納スペースが生まれました。西側に面した壁には屋外からアクセスできるシャッターを設置し、レジャーやスポーツなどの道具を保管する倉庫として活用。そしてなにより、階段の下にモコちゃん用のプライベートスペースを作ることができたのはスキップフロアのおかげ。これを提案してくれたビルダーの担当者のアイデアがきらりと光るお住まいでした。

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