除菌とは?

菌・ウイルスの傾向について知った後は、
菌・ウイルスの除菌について
理解を深めましょう。
除菌とは「菌やウイルスを取り除いて数
を減らすこと」です。
菌やウイルスの数を減らすために、
次亜塩素酸やアルコールなどの
除菌剤を用いるわけですが、
除菌効果は目に見えない・体感できないため、
除菌=とにかく高濃度でないと効果がない、
と思われがちです。
しかしながら、除菌効果を示す
評価指標「CT値」によって、
低濃度でも除菌を達成できることが
証明されています。
パナソニックは安全性と有効性の両側面から、
次亜塩素酸による
除菌・ウイルス抑制について
研究しています。
青年のイラスト

01.CT値とは?

「CT」とは Concentration(濃度)とTime(時間)の頭文字で、「CT値」とは除菌物質の除菌・ウイルス抑制効果を示す指標です。国際的にも認められており、「濃度」と「接触時間」の積で表されます。例えば、ある除菌剤で99%の除菌効果を得るために必要な濃度が10 mg/L、時間が5分の場合、CT値は50 mg・min/Lと表現します。

CT値とは何かをあらわした表

CT値の考え方

基本的に、除菌剤の濃度が高ければ高いほど、接触時間が長ければ長いほど除菌効果は高くなりますが、次亜塩素酸水溶液をはじめ除菌剤は、菌・ウイルスの種類ごとに除菌に必要なCT値が概ね判明しています。そのため、短時間での除菌効果を求めた場合、必然的に高い濃度の除菌剤が必要になります。一方で、時間をかけて除菌を行う場合は、低濃度の除菌剤でも理論上CT値は達成できます。 ※次亜塩素酸水溶液によるCT値は判明していますが、気体状次亜塩素酸のCT値については明らかでない部分も多いため、パナソニックは今この領域の研究も進めています。

02.パナソニックが目指す安全性と有効性

高濃度の次亜塩素酸は短時間で除菌できますが、同時に取り扱いには注意が必要になります。パナソニックは安全に効果を出すことに着目し、低濃度の次亜塩素酸を用いてCT値を達成します。

CT値の濃度と接触時間の関係性をあらわした表
強調するマーク
例)99%除菌に必要なCT値が160 mg・min/Lの場合
濃度80 mg/Lなら:80 mg/L × 2分
= CT値160 mg・min/L
濃度10 mg/Lでも:10 mg/L × 16分
CT値160 mg・min/L

「次亜塩素酸」は安全性と有効性のバランスを
保ちながら除菌が可能です。
パナソニックは次亜塩素酸を
より効果的・効率的に活用する
技術を
これからも研究してまいります。

濃度の単位(mg/L、ppm)について

「mg/L」は、水溶液中の濃度を表す際に使われる単位です。
水1リットル中に1 mg存在している濃度=1 mg/L となり、1リットル=1 kgと考える水においては100万分の1の割合を示します。

一方で、主に気体中の濃度表示などに汎用される単位が「ppm(ピーピーエム)」です。「parts per million(パーツ・パー・ミリオン)」の頭文字をとったもので百万分率のこと。%(パー・セント、百分率)と同じように割合を表します。

1 % = 1/102(100分の1)
1 ppm = 1/106(100万分の1)

すなわち、1 ppm = 0.0001 % となります。(1万 ppm=1 %)

それぞれ100万分の1を示す単位であることから、特に水溶液においては「mg/L ≒ ppm」として扱われます。

【参考】 ppb(パーツ・パー・ビリオン)
1 ppb = 1/109(10億分の1)

※「次亜塩素酸ラボ」掲載の情報は、当社の技術研究成果もしくは研究中の内容であり、商品による効果ではありません。商品の効果・効能については、商品ページにてご確認ください。