パナソニック HVAC & CC 株式会社
Dry mist diffuses lighting in a immersive museum

Panasonicのミストシステムによる没入体験の向上

Published: 31 January 2024

最先端技術の統合により、没入型体験はエンターテインメント分野全体で求められる要素となっています。没入体験について、また没入型アプリケーションにおける煙やミストの役割、そしてPanasonicがミスト技術を通じてどのようにこれらの体験を独自の方法で向上させることができるのかについて、ぜひ読み進めてご確認ください。

エンターテインメント業界における没入型体験

ライブイベントから映画制作に至るまで、没入型体験はエンターテインメント業界において人気の要素となっています。具体的には以下のようなものがあります。

・コンサートやライブパフォーマンス:舞台演出では、音楽、照明、ミスト効果を同期させ、統合的な没入体験を生み出すことで広く知られています。

・映画やテレビ制作:映画やテレビ番組における没入型の環境は、観客や俳優にとってより本物らしい感覚を生み出します。

・テーマパークやアトラクション:没入型体験は、テーマパークやアトラクションに独自の雰囲気を生み出し、来場者の全体的な満足度を高めます。

没入型環境の構築

特殊効果を組み合わせて同期させることで、現実と没入型環境との境界を曖昧にすることができます。

ミスト効果と照明:レーザー、LED照明、プロジェクションマッピングにミストを加えることで、照明効果が強化され、観客の注意を完全に引きつけることができます。

ミストの濃度と分布:ミストや霧は単体でも大気効果として使用でき、夢のような雰囲気を生み出し、シーンにドラマ性や神秘性、緊張感を加えます。ミストの濃度や広がりを調整することで、例えばテーマパークのアトラクションのように、観客を環境の中へさらに没入させることができます。

音響と視覚要素:背景音と視覚効果を組み合わせることで、観客の注意を引きつけ、特定の感情を呼び起こすことができます。この組み合わせにより没入感が高まり、全体として魅力的な体験が生み出されます。

没入型体験におけるミスト効果の役割

没入型体験を構築するには、視覚要素に加えて、音、香り、動きといった感覚を組み合わせることが一般的です。その中でも、霧やミストを戦略的に活用することは、視覚的な魅力を高め、仮想的な環境を生み出すための効果的な手法です。

雰囲気の向上

霧やミストは雰囲気を操作するために使用され、望ましい空間演出を実現することができます。ミストの拡散、濃度、発生パターンを制御することで、緊張感、不安感、神秘性、恐怖といった感情を喚起する雰囲気を生み出すことが可能になり、観客をその環境に完全に没入させることができます。

奥行きと立体感の創出

ミストや霧を加えることで、体験に新たな感覚や次元が生まれ、観客を効果的に別の環境へと引き込みます。この特殊効果は作品に奥行きを与え、感覚的な体験にさらなる層を加える役割を果たします。

感情を喚起し、観客を引き込む

霧やミストを環境に合わせて調整することで、観客の中に特定の感情を引き起こし、注意を引きつけ、体験全体へと完全に没入させることができます。

フォグおよびミストマシン

フォグおよびミストマシンにはいくつかの種類があり、それぞれが独自の機能を提供します。

水のみを使うミストマシン

ミストマシンは、圧縮された水と空気を使用して微細なミスト粒子を生成し、照明効果を強化するのに最適です。

利点

  • 危険性のある液体ではなく水を使用する
  • 同じ液体量あたりでフォグマシンより多くのヘイズを生成できる
  • 床や表面に残る残留物が少ない

欠点

  • 粒子が非常に細かいため、ミストの制御が難しい

フォグマシン

グリコール系やグリセリン系の液体(一般にフォグジュースと呼ばれる)を使用するフォグマシンは、大気演出を作り出す際の汎用性の高さから人気の選択肢です。ただし、取り扱いにはいくつか注意が必要です。

利点

  • 濃く、長時間持続する霧を生成できる
  • さまざまな設定が使用可能である
  • 拡散や濃度の制御が比較的容易である

欠点

  • グリコール系液体による刺激など、健康への影響の可能性がある
  • 定期的な液体の補充が必要である
  • 液体の消費量が多い
  • 機材や周辺空間に汚れが残るため定期的な清掃が必要。

ローフォグマシン

ローフォグマシンはドライアイスを使用して、フォグマシンで生成されるものよりもさらに濃い霧を作り出します。煙のような効果を生み出す大きめの粒子によって、強い視覚的インパクトを与える演出に適しています。

利点

  • フォグマシンよりも安全性の高い霧媒体を使用する
  • メンテナンスの手間が少ない
  • 広い範囲をカバーできる

欠点

  • 大量のドライアイスを必要とする
  • ドライアイスは-109.3°F(約-78.5℃)以下で保管する必要がある

Panasonicによる没入型体験の革新

Panasonicの環境に配慮したミストシステムは、エンターテインメント業界における没入型体験の創出に特に適しています。この最先端技術は、独自の特許取得済みの空気圧式ノズルを活用することで、水道水のみを使用して低圧で6~10ミクロンのミスト粒子を生成することが可能であり、以下のような利点をもたらします。

  • 微細ゆえに濡れが発生しにくく、屋内外のあらゆる場所にてミスト利用が可能となる
  • 技術者、出演者、来場者により安全なミスト環境を提供する
  • 環境持続性の向上に貢献する

さらに、Panasonicのミストシステムは停止時に自動パージ機能を作動させ、残留水を排出することで装置内部を比較的乾燥した状態に保ち、有害な細菌やミネラルの蓄積がノズル内に発生するリスクを低減します。

シルキーファインミストの技術

Panasonicのミストシステムは、「シルキーファインミスト」と呼ばれるドライミスト技術を採用しており、超微細なミスト粒子を生成することができます。これらの粒子は素早く蒸発するため、表面に結露が発生するリスクを最小限に抑え、屋内外のさまざまな用途での活用を可能にしています。

実施事例

以下は、Panasonicのミストシステムが没入型体験を印象的に創出したいくつかの事例です。

ドバイ万博日本館

The globe is projected on a balloon, and the dry mist fills the space.

Panasonicのミストシステムは、ドバイ万博日本館において、映像投影とミストを組み合わせることで現実と仮想の境界を曖昧にするために使用されました。「アイデアが出会う場所(Where Ideas Meet)」という展示テーマの一環として、このアートインスタレーションは、Panasonicの大気用ヘイザーが没入体験にどのように現実感を加えることができるかを示しました。

ドバイ万博日本館

(MU) ROOM

A man is medicating in a meditation pod filled with dry mist

Panasonicが過去実施した(MU)ROOMプロジェクトは、Panasonicのシルキーファインミスト技術と照明制御、高解像度オーディオを組み合わせた瞑想空間を創り出すことで、マインドフルネスと革新的な技術を融合した独自の体験を提供します。

ミストで雲を創る

A family of four enjoys playing in the yard.

この東京大学大学院との共同プロジェクトでは、流体の挙動を研究する学術的な取り組みとして、また熱対策を示す目的も兼ねて、Panasonicのミストシステムを用いて雲の生成を再現しました。

「ミストによる雲の生成」

Panasonicのミストシステムで没入体験を向上させる

映画館、舞台公演やコンサート、テーマパークやアトラクション、さらには映画やテレビ制作においても、没入型体験の実現は非常に重要です。Panasonicのドライミストシステムは、超微細なミストを生成し、幻想と現実の境界を自然に結びつけます。Panasonicにお問い合わせいただき、ミストソリューションの詳細を知ることで、没入型体験の世界をぜひご体感ください。