パナソニック・ホーム パナソニックEWネットワークス > Solutions > コラム一覧 > 大学に無線LAN(Wi-Fi)を導入するメリットと課題とは?導入事例も紹介

ネットワークシステム

大学に無線LAN(Wi-Fi)を導入するメリットと課題とは?導入事例も紹介

更新日:2024/05/28
大学に無線LAN(Wi-Fi)を導入するメリットと課題とは?導入事例も紹介
学習にもスマホやパソコンが必須になり、無線LAN(Wi-Fi)を導入している大学が増えてきました。無線LAN(Wi-Fi)の導入におけるメリットや課題を知れば、導入による大学運営の効率化の方法や、無線LANの課題を理解してメリットを最大限享受できるでしょう。
法人のお客様向け

スイッチングハブをはじめとしたネットワークシステム、入退室管理システム、カメラシステム構築に関するお問い合わせはこちら

大学における無線LAN(Wi-Fi)導入のメリットとは

メンテナンスが不要

無線LAN(Wi-Fi)は名前の通り無線であるため、有線LANで必須のメンテナンスが少なくて済みます。
有線LANケーブルでは、ケーブルがホコリをかぶらないようにするための定期的な掃除やケーブル本体の劣化、折れ曲がりや重いものの下敷きによる圧迫に注意しなくてはなりません。
しかし無線LANはケーブルが原因となるトラブルを起こさず、導入後の人員負担が最小限に抑えられます。
一度無線LANを導入すれば、日々のメンテナンスが生じることはありません。

レイアウト変更が円滑

配線のレイアウトを変えるためには、大がかりな工事が必要になります。
しかし、無線LAN(Wi-Fi)は配線の変更がそもそも不要であるため、臨機応変かつ流動的な使用方法が可能です。
例えば、大学ではひとつの講義室や講堂が複数の用途で用いられることがあります。
その際にも無線LANがあれば、ネットワーク環境を求めて場所を移動する手間が省けるという利点があります。

複数の端末の通信が可能

無線LAN(Wi-Fi)は、1台で複数の端末の通信が可能です。
同時接続台数が多いことによって大学内でのSSIDやパスワードの管理が簡単になり、インターネットを使用するための煩雑な作業により学生の学習効率が下がることを予防できます。

料金が安い

無線LAN(Wi-Fi)1台で接続できる端末の台数は、製品によってさまざまです。しかし学内の端末を少ない台数の無線LANで管理できれば、機器の購入費用を最小限にでき、学内のネットワーク環境を幅広く確保できます。
また無線LANを導入する教育機関は増え続けているため、無線LANの価格は今後も下がっていくでしょう。
このことから導入後も利便性と製品の価格上昇が起こらないと考えられ、さらに価格が低下することによる追加の導入検討も容易になります。

大学における無線LAN(Wi-Fi)導入の課題

大学における無線LAN(Wi-Fi)導入の課題

セキュリティリスク

無線LAN(Wi-Fi)やインターネットは、すべてにおいてサイバー攻撃を受けるリスクがあります。

セキュリティが脆弱だと、第三者に個人情報が漏洩したり学内のネットワークに不正にアクセスされたりする恐れがあります。
また学内インターネット環境においても、多数の人間が同じ無線LANを使用することで個人の機器からコンピューターウイルスの感染が起こるリスクもあります。
セキュリティリスクを軽減させるためには、無線LANのセキュリティ設定を適切に行うことが重要です。

システム障害によるインターネット使用環境の停滞

学内で使用される無線LAN(Wi‐Fi)は多くの人が利用するため、システム障害が起こると広範囲に影響がおよびます。
このことからシステム障害によって大学業務や学生の学習が阻害され、インターネット環境の停滞による学習や職務の滞りが生じてしまいます。
安定性が高いサービスを使用し、機器の劣化に迅速に対応することで、システム障害が起こる頻度は非常に低くなります。

アクセス制御の懸念

アクセスを制御することで、大学関係者のみが大学の無線LAN(Wi-Fi)を使用することが可能になります。
しかしアクセス制御が甘いと、退職した元職員や第三者が大学の無線LANから機密情報にアクセスできてしまいます。
したがって大学関係者ひとりひとりにIDを振り分けて認証設定することで、誰が無線LANにアクセスしているのかを明らかにする仕組みが必要です。
インターネットの安全性を保つためには、無線LAN(Wi-Fi)の暗号化も同時に行いアクセス者を管理下に置く措置が求められます。

学校における無線LANの導入事例

多賀城市教育委員会

国の特別史跡に指定されている多賀城城柵を有した多賀城市は、宮城県のほぼ中央、太平洋岸に位置している。長い歴史と伝統に培われてきた多賀城市では、GIGAスクール構想を契機に、市内の小中学校計10校に対し5,500台のChromebookを配備。それに合わせて高速のWi-Fiネットワークも整備し、学びに生かしている。その高速のWi-Fiネットワーク整備に寄与したのが、当社のネットワーク機器と、システムインテグレーションです。
ネットワーク構築の支援で、マルチベンダ環境のWi-Fiネットワークも非常にスムーズに稼動することができました。設定から構築までをトータルで支援することで問い合わせが一元化されたため、安心して管理・運用に取り組んでいただくことができました。

海老名市

こちらの事例では、公正なICT教育のための「1人1台端末」と学校における高速ネットワーク環境を整備する「GIGAスクール構想」の実現に向けて、海老名市立小中学校19校、375教室において、タブレット端末とインターネット環境を全国に先駆けて実施。
全校の教室にプロジェクターを導入するなどICT教育に力を入れてきましたが、今回高速のWi-Fi環境が整ったことで、校外学習がオンラインで可能になりました。たとえば地元の苺農家さんとオンラインで繋げて、画面を通して直にお話を伺うなど可能になりました。

小山市教育委員会

栃木県の南部に位置する小山市。東北新幹線で東京から約40分とアクセスの良い同市では、転入数が転出数を上回り、総人口が増加している。その背景にあるのは、移住者に対する支援制度です。特に子育てに対するサポートが手厚く、子育て世代の転入が多い傾向にありました。就学児童の増加に対応するべく新設校「東城南小学校」を開校。また、小中一貫教育を推進しており、栃木県内初の義務教育学校「小山市立絹義務教育学校」を設立しています。それらの新しい学校がモデル校となり、市内の小中学校で進めているのが無線LAN環境をはじめとしたICT機器の整備です。
導入時のご要望としては、無線LAN環境の老朽化でリプレイスが急務となり、“新しい学校”のモデルに対応する高速な通信環境が必要となりました。それに対して高い性能のフロアスイッチにより高速で快適な校内無線LANを構築。タブレット80台でのプログラミングも快適に行えるようになり、さらにHD画質の映像をリアルタイムに配信することが可能になりました。

おすすめの製品はこちら

『AIRRECT』はクラウド管理型の無線LANシステムで、各拠点の無線LANを一元管理できます。マルチテナント機能など、運用支援をサポートする機能がたくさん!直感的なGUI採用で簡単に機能を使いこなすことが可能です!
セキュリティ用アンテナ搭載で常時セキュリティスキャンを実施。セキュリティ実行時も通信パフォーマンスに影響なし。アクセスポイントはWi-Fi6(IEEE 802.11ax)対応。
安全かつ高速で安定した無線LAN環境の構築を実現します。

大学に無線LAN(Wi-Fi)するなら"パナソニックEWネットワークス"へご相談ください

大学への無線LAN(Wi-Fi)導入をするなら、パナソニックEWネットワークスにお任せください。弊社では、高速はもちろん、セキュリティ管理も安心の無線LANネットワークを導入していただけます。また、クラウド管理で運用面でのコスト削減も可能です!
法人様向けのネットワークのご相談は、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。

まとめ

無線LAN(Wi-Fi)を導入することによるメリット・課題について解説しました。
今後も、大学での無線LANの需要は高まり続けていくでしょう。
課題を解決しメリットを受けられれば、大学での学生の学習意欲を向上させるだけでなく、大学職員のインターネット環境整備に伴う人員負担も削減できます。
また無線LAN(Wi-Fi)を導入することで、大学の学習環境もアップデートされることが期待できます。
一方、無線LANには課題もあります。
課題を認識し弱点を補填することで、無線LANは大学運営を助ける魅力的なツールになるでしょう。

関連製品はこちら

関連記事はこちら