1.絵画や工芸だけでなく、舞台、音楽、文学、モードなど
あらゆる分野の芸術文化を重層的に紹介
さまざまな芸術文化、科学が花ひらいたベル・エポック期のパリ。この時代を紹介する本展には、当時描かれた絵画のみならず、当時のブルジョワ階級の女性や子どもたちが身にまとった衣服や装身具、ガレやラリックの工芸作品、シャルル・ボードレールやポール・ヴェルレーヌの初版本や、マルセル・プルーストの自筆書き込み校正刷など、多様な分野の貴重な作品の数々が並びます。
2.シェレ、ロートレック、テオフィル=アレクサンドル・スタンラン
パリの街を彩ったグラフィック作品が集結
ベル・エポック期、パリでは大小の劇場が多数登場し、賑わいを見せました。演目を紹介するポスターはしばしば、シェレやロートレック、スタンランといった芸術家たちによって描かれ、パリの街路を鮮やかに彩りました。本展ではこうしたポスターも展示し、当時のパリの雰囲気を鮮明に伝えます。
3.マリー・キュリー、シュザンヌ・ヴァラドン、サラ・ベルナール
自身の才能を社会で発揮した女性たちに注目
ベル・エポック期のパリでは、社会的自立を目指す女性が登場します。本展では、物理学者のマリー・キュリー、画家のモデルを務め、自身も女流画家として活躍したシュザンヌ・ヴァラドン、伝説的な舞台女優サラ・ベルナールといった、さまざまな分野で頭角を現した女性たちを紹介します。また、女性の活躍とともに発展した女性のファッションや装飾美術にも注目します。