守備戦を総合力で制す
インパルス史上初のライスボウル連覇

1月3日、東京ドームで行われた日本選手権第79回ライスボウルは、5年連続12回目出場のパナソニック インパルスと、5年ぶり10回目出場のオービックシーガルズが対戦。試合は息の詰まるような守備戦の末に9対7でインパルスが勝利。通算6回目、チーム史上初のライスボウル二連覇を達成した。
攻撃、守備、キッキング。三位一体でチャンスを作り、ものにするインパルスのフットボールは序盤から機能していた。
最初の攻撃機会はP#35小林真大の好パントでオービックを自陣3ヤードからの攻撃に追い込む。インパルス守備はLB#1青根奨太、#47小西憂がオービックのランに素早い反応を見せてパントに追い込み、敵陣47ヤードからの攻撃機会を獲得。
攻撃はWR#18桑田理介のスクリーンによる前進を足がかりに、敵陣26ヤードに進行。このチャンスをK#16佐伯眞太郎が42ヤードFGを決めて先制に成功する。
しかし、第2Qはこの歯車が狂い始める。佐伯が2度のFG機会を失敗。第2Q中盤にはオービックにロングパスTDを決められて、3対7と逆転を許してしまう。
それでも、インパルスは浮足立つことはなかった。後半最初のオービックの攻撃に対しLB#4 Jaboree Williamsが2度のQBサックを決めてパントに追い込み、WR桑田の好パントリターンで敵陣38ヤードからの攻撃機会を獲得。この攻撃はパントで終わったが、オービックの攻撃を自陣3ヤードに押し込み、LB#49清水友哉がランを阻止。再びオービックの攻撃をパントに追い込み、WR#83山下宗馬のパントリターンで敵陣37ヤードの攻撃起点を獲得。このチャンスをK佐伯が49ヤードFGにつなげて1点差に迫った。
第3Q終盤にはオービックにゴール前24ヤードに迫られたが、エンドゾーンを目掛けて投げられたパスをCB#23 Joshua Coxがインターセプトに仕留めてピンチをしのぐ。
自陣20ヤードから攻撃権を得たインパルスは、RB#19小泉誠実のラン、RB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーの捕球後のランで敵陣に進行。このシリーズをK佐伯が28ヤード逆転FGにつなげて、遂に9対7とリードを奪った。
直後にオービックが50ヤードFGを失敗。その後は互いにパントを蹴り合う展開となったが、残り1分53秒でオービックが自陣4ヤードから攻撃権を得た。インパルスにとってはFGレンジにも侵入を許してはならない難しい状況だったが、インパルス陣38ヤードまで攻め込まれた場面で、相手のパスをCoxがインターセプト。激戦に終止符を打った。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也

ほっとしているのが大きいです。しんどい試合になるとは分かっていましたが、最後に勝ち切ることができました。インパルスらしい勝ち方だったと思います。前半の展開で、ロースコアになると腹を括りました。ハーフタイムが30分あったので、しっかりとそこでアジャストするこができました。ジョシュア(コックス)は、明るく、人格もすばらしい選手。ものすごい努力をする、皆にいい影響を与え続けてくれている選手です。彼が活躍したことは本当に嬉しいです。
連覇は意識をしていませんでしたが、成し遂げられていなかったことを成し遂げることができたことは素直に嬉しいです。もう一度、皆と積み重ねて勝ち続けるチームを作っていきたいと思います。
選手インタビュー
CB#23 Joshua Cox

MVPはとても驚きました。非常にタフなシーズンでしたが、守備としていいプレーができて、代表してこの賞をいただけたことをとても光栄に思っています。最初のインターセプトは、ボールにリアクションして捕れました。最後のシリーズはいいプレーをすることを考えていました。あのルートが相手の得意プレーだということは、フィルムをみてわかっていました。本当はリターンTDまでもっていきたかったのですが、足が持ちませんでした。
最後は、とにかくチームのためにプレーを決めるしかないと。私たちのディフェンスはいつもそういう役割を担っています。守備は私たちの強みです。困難な状況もたくさん経験しました。今回の試合前にもいろいろあって、その経験がこの場面でも生きたと思います。
選手インタビュー
LB#1 青根 奨太

焦りはありませんでした。(攻撃がなかなか得点できない)状況は想定していましたし、一方的に我々がいいリードを保てる状況になるとは限らないことは、この試合だけでなくずっと言い続けてきたことでしたので、守備のメンバーは全員が前を向いて、アタックし続けてくれました。前半は、相手もしっかり我々に対策をしてきていて、なかなかプレッシャーがかかりませんでしたが、徐々にラッシュとパスカバーのマッチングが上がってきて、最後にジョシュア(コックス)がインターセプトに仕留めてくれました。
選手インタビュー
K#16 佐伯 眞太郎

キッカーにとっては、非常に難しい試合でした。途中2本外してしまいましたが、幸い守備も止めてくれていたので、もうやるしかないと割り切ることがで、なんとか踏ん張ることができました。
ハイライト映像
PHOTO GALLERY
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