インパルスが上り調子のオール三菱を圧倒
先制許すも攻守蹴の総合力で上回る
10月13日、MKタクシーフィールドエキスポで行われたX1SUPER第4節、パナソニック インパルス対オール三菱ライオンズの一戦は、51対7でインパルスが大勝した。
新外国人選手の獲得など、チームの強化を図ったオール三菱は、前節・東京ガスクリエイターズに勝利し、勢いに乗っている相手だった。序盤はその勢いにインパルスも翻弄された。
オール三菱の最初の攻撃機会には、RBアイザイア・マルコムに前進を許し、先制TDを奪われてしまった。直後のインパルスの攻撃も3ダウン＆アウトに仕留められた。
この悪いムードを救ったのがP#35小林真大のパントだった。飛距離と滞空時間のあるパントでオール三菱に自陣9ヤードからの攻撃を強いると、守備がオール三菱の攻撃を3ダウン＆アウトに仕留めてパントに追い込んだ。そして、パントリターナーに入ったWR#18桑田理介の好リターンにより敵陣29ヤードの好位置を獲得。QB#12荒木優也がWR#84長沼晃平への19ヤードTDパスを決めて同点に追いついた。
さらに、直後のオール三菱の攻撃をDB#2前川真司、LB#1青根奨太の好タックルで3ダウン＆アウトに仕留めると、オール三菱がパントのスナップをミス。エンドゾーン内でリカバーしてセーフティーで加点した。
次のインパルスの攻撃はQB荒木からTE#85Caleb Phillipsへの21ヤードパスで得点圏に侵入。このシリーズはRB#19小泉誠実が15ヤードTDランで締めくくった。
再びP小林の好パントでオール三菱を自陣9ヤードに追い込んだ第2Q終盤には、LB青根がオール三菱のパスをインターセプトリターンTDに仕留めて加点。
前半残り1分43秒、自陣41ヤードから始まった攻撃機会は、前半終了47秒前にWR#14ブレナン翼への24ヤードTDパスにつなげた。さらに、直後のオール三菱の攻撃がファンブルしたボールをDL#13小村谷泰誠がリカバーし、前半43秒前に敵陣15ヤードからの攻撃を獲得。このチャンスをWR#82當間義昭へのTDパスにつなげて37対7と大量リードを奪った。
第3Q4分9秒にRB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーの2ヤードTDランで加点して以降は、QB#11小林宏充を起用。小林は第4Q6分23秒に自らの15ヤードTDランで加点した。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也
先制TDを許してしまったのは相手の問題ではなく自分たちのミスが原因でした。オール三菱のRBは想定していた以上に捉えづらくエフォートが素晴らしかったのでタックルミスが出た要因の一つです。タイムアウトをとって修正することも考えましたが、こういう状況を経験し、課題を出すことも大事だと思い、そのまま行きました。結果的に3シリーズ目ぐらいからしっかり修正をすることができました。攻撃陣も先制された後に浮足立っていましたが、修正しスコアし続けてくれました。今回のように、守備が取られたら自分たちが取り返すというメンタリティに更になって欲しいです。
次は今季初の遠征ですが、やることは変わりません。少し準備期間が少ないですが、やることをしっかりやって臨みたいと思います。
選手インタビュー
LB#1 青根 奨太
チームとしてのこの試合のテーマは、原点に立ち返ってハードヒット、ハードタックルをするためのスタート、ファーストパンチを打つことを徹底しようというものでした。複雑なプレーに対しても複雑なアジャストではなく、そういった部分で止めることを目指しましたが、思い切ったプレーや役割の徹底がしきれていませんでした。一方で、なんでやられているかわからないという状況ではなかったので、比較的早くアジャストすることはできました。（インターセプトリターンTDは）DLがチップしてくれたようなので、まわりのメンバーに感謝です。
選手インタビュー
K/P#35 小林 真大
前回の試合のパントが良くなかったので、今日はその修正も含めていいパントを蹴りたいと思っていました。先制されて雰囲気も良くなかったので、しっかりやらなければと気が引き締まりました。今日は練習通り、いいパントを蹴ることができたと思います。LSの#25山元耀がゴールライン際でしっかりボールを止めてくれた場面もありましたが、山元にはいつも個別練習に付き合ってもらっています。
次回のオリエンタルバイオ戦も、自分のリズムを守れるよう良い準備をしたいと思っています。
ハイライト映像
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