MATCH INFORMATION
試合詳細
NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 プレーオフ 準決勝
VISITOR
埼玉ワイルドナイツ
埼玉WK
14
前半
3
10
後半
7
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
S東京ベイ
秩父宮ラグビー場(東京)
STARTING MEMBER
ヒーナン ダニエル
ハドレー パークス
★ゲームキャプテン
RESERVE MEMBER
マッチリポート
晴れ渡る青空の下迎えた、NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント 準決勝。舞台は、今季2度目となる秩父宮ラグビー場。昨季チャンピオンズトロフィーを掲げた場所である。
15,482人のラグビーファンに見守られながらピッチに入場すると、組まれた円陣の中で坂手淳史キャプテンは今季一番の笑顔で仲間に声を掛け、円陣を解いた。
前半
埼玉ワイルドナイツのキックオフで試合が始まると、最初のセットプレーはマイボールラインアウト。ショートパスを繋ぎながら前進を図るが、ここはノックオンタッチ。
程なくしてS東京ベイのロングキックから自陣5mまで戻されたが、そこでのマイボールラインアウトもジャンパーは飛ばずに短く放る。用意してきた、準備してきた長身ロック対策が見て取れる。
最初の得点機もラインアウトから。相手ボールをジャック コーネルセン選手がスティールすると、奪ったボールを切り込みながら受け取ったマリカ コロインベテ選手が大きくゲイン。オフロードパスをキャッチした稲垣啓太選手がラックを作ればペナルティーを獲得し、山沢拓也選手がPGを狙った。
しかし残念ながらここは外れ、先制ならず。
チャンスを得点に結びつけたのは、その2分後。相手ボールラインアウトを再び奪取すると、エセイ ハアンガナ選手がラックサイドを狙って大きくゲイン。小山大輝選手、山沢選手と繋がれば、そのまま山沢選手が落ち着いて先制のトライ。コンバージョンゴールも成功し、7-0。前半7分、まずは7点をリードする。
セットピースで上回る埼玉ワイルドナイツ。相手ラインアウトにプレッシャーを掛ければ、クリーンキャッチをさせない。
接点にも両センターが激しく襲い掛かりパイルアップとすれば、コロインベテ選手の鋭い対面へのタックルでスローフォワードを誘うなど、徐々に勢いをつける。
しかし前半13分、自陣22mでのボールスクラムでコラプシングを取られると、PGを狙われ3点を返される。前半15分、7-3。
坂手キャプテンは「S東京ベイのスクラムの組み方が(2週間前の)第16節の時と変わっていた。その攻防に対応する時間が掛かった。」と、スクラムで優位に立つことの出来なかった前半を振り返る。
前半22分、S東京ベイにPGを狙われると、ポールに当たり跳ね返った所をコロインベテ選手が確保。ハドレー パークス選手、ベン ガンター選手のキックで一気に敵陣へ踏み入れる。
しかし攻撃は続かない。逆に相手にボールを持たれると、左サイドで2度、自陣深くまで駆け上がられてしまう。低く転がるような弾道のキックでピンチを脱するが、その後も互いの陣地を行ったり来たり。両チームともに決定機を生み出せないまま、時間は経過する。
前半最も苦しかった時間帯は、自陣5m内張り付きになった前半33分からの5分間だったであろう。
マイボールラインアウトでノットストレートを取られると、スクラムでコラプシングの判定。自陣5mで相手ラインアウトを許し、モールで攻め込まれる。
第16節ではトライに直結したラインアウトモール。もちろん、対策をしていないわけはない。
一度はボールを奪い返すが、キック処理が短くなり変わらず5mから2度目の相手ボールラインアウト。再び組まれたモールでは、思わずペナルティー。ハアンガナ選手はレフリーとコミュニケーションをしっかり取り、納得して、次のモールへと対策を図る。
3度続いた、S東京ベイの5mラインアウト。三度目の正直の如く、このモールは押し返しFW戦へと移行させる。徐々にゴール正面へとポイントを移されるが、それでもしつこくタックルに入り、仕留めさせない。「相手が嫌がっている姿も見受けられた」とは、埼玉ワイルドナイツの司令塔談。だからS東京ベイは、バックスに展開した。
ボールが描くであろう軌道を、相手の司令塔の目線で予測していたのは竹山晃暉選手。ロングパスを放った瞬間に華麗なインターセプトを決め、90m超の独走トライを見せた。
今シーズン竹山選手が課題に上げ、磨いてきたインターセプトトライは、なんとこれで今季3つ目。1つ目よりも2つ目の方が理想とするインターセプト像に近付き、2つ目よりも3つ目の今回の方が、試合の流れを変える重要な場面でのインターセプトへと進化した。
後に山沢選手も「このトライが今日の試合で勝てた大きな要因」と振り返る。前半の終盤戦、混沌とした状況を打開した頼りになるウイングは「僕がハドルに戻った時には、みんなめちゃくちゃテンションが上がっていた。そういう意味でも、苦しい時間帯にチームに貢献出来て嬉しい。」と話す。
14-3、後半をリードして折り返した。
後半
後半も、互いに決定機のないまま10分が過ぎる。
最初の得点はPG。ベン ガンター選手のジャッカルで得たペナルティーから山沢選手がPGを蹴り込むと、17-3。後半11分、リードを14点とする。
スコアには結びつかないものの、後半も随所で観客席の沸くプレーが披露される。
山沢選手がショートパントを蹴り上げると、自らでキャッチ。すぐにオフロードを放って陣地を押し上げる。
竹山選手も縦にスペースを縫いながら走り込み、大きなゲイン。
相手の快速ランナーにボールが渡り抜けられそうになった所、タックルに入ったのはガンター選手。次々と選手が沸いてくる、埼玉ワイルドナイツらしいディフェンスで守り抜く。
ようやく相手ボールスクラムでコラプシングを獲得したのは、後半16分。フロントローが総交代した後1本目の、そしてマイボールラインアウトがノットストレートとなった後に組まれたスクラムだった。
そのペナルティーからPGを狙うが、惜しくも外れスコア変わらず。
後半最初のトライは25分。相手陣5mからラインアウトのチャンスを得ると、コーネルセン選手がしっかりキャッチしモールを組む。今季の得点源であるラインアウトモールをそのまま押し込めば、16番・堀江翔太選手がグラウンディング。コンバージョンゴールも成功し、24-3。リードを広げた。
その後も面白いプレーは続く。
ペナルティーでタッチに蹴り出すと見せかけ、相手の寄った布陣を見た山沢選手はタップキックで自らスタート。しかしこれには仲間も追いついて来ることが出来ず。陣地を下げられるが、すぐにブレイクダウンでボールを奪い返すと、ヴィンス アソ選手の突破で前進を図る。
試合最終盤でも、目まぐるしい展開は続く。
後半31分に山沢拓也選手から山沢京平選手への兄弟交代をすると、バックスの布陣がガラッと変わる。
スタンドオフには竹山選手が、ウイングにコロインベテ選手と野口竜司選手が入ると、フルバックは山沢京平選手。走れて蹴れて突破出来る面々。選手が代わろうとも変わらぬ脅威が並ぶ。
交代して入ったばかりの山沢京平選手が蹴り出したタッチキックは、5mまで陣地を進めるロングキックに。ラインアウトから大西樹選手、ラクラン ボーシェー選手らで再びのトライを狙うが、ここはS東京ベイの固い守りに阻まれる。
ハーフウェイ付近まで戻された所、ボールを取った山沢京平選手、コロインベテ選手らが内側でスペースを見つけながらの予測不能なムーブをいくつも見せた。
自陣22mに入られた時の埼玉ワイルドナイツは強い。後半最終盤であっても、すぐにブレイクダウンでボールを奪い返す青き壁。
しかし、無トライでは終われないS東京ベイは、試合終了のホーンが鳴ろうとも攻め立てる。TMOでノートライとなった直後、まとまったアタックを仕掛けられついにトライ。
24-10、後半42分に7点を奪われた。
だが、コンバージョンゴールの成功とともにノーサイド。
14点上回った埼玉ワイルドナイツが、5月29日に国立競技場で行われる決勝戦への切符を手にした。
試合後コメント
■ロビー ディーンズ監督
このような素晴らしい日にラグビー出来たことを嬉しく思います。
不戦敗によってボーナスポイントを与える所からシーズンがスタートしました。その後とてつもなく高い山を登ることが出来て、来週素晴らしい機会を与えて頂けることに感謝しています。
(第16節ではトライを取られたモールを今日はディフェンス出来たことについて)モールトライを取られるのは、チームとして嫌なこと。FWはプライドを持って取り組んできました。
ロックの2名には満足しています。ハアンガナ選手は特に序盤、モール、ラインアウトで非常に良いパフォーマンスをしてくれました。ヒーナン選手については、どんな言葉で説明しようとも足りることはありません。素晴らしい功績、足跡を残してきた選手です。
(決勝戦に向けて)東京サンゴリアスさんはプレーオフ常連のチーム。歴史に残る1戦になるでしょう。良い準備をしていきます。
■坂手 淳史キャプテン
1万5千人のお客様の前でラグビーが出来て楽しかったです。良いディフェンスが出来たと思いますし、埼玉ワイルドナイツのラグビーをお見せすることが出来ました。
もうひとつ、チームとして成長して決勝の舞台に立てるよう頑張っていきたいと思います。
(モールDFについて)準備していました。16節でも大きな得点源になってしまったと捉えていたので、この1週間でしっかり準備しました。だいたい良い形でDF出来たと思いますが、ただペナルティーを取られてしまった所は反省です。
(反則の多さについて)どの試合も少ないに越したことはない。反則の少なさ、規律は強調して練習しています。一発勝負のノックアウトステージでは、この規律が大事になってくると思います。今日はチャレンジしてのペナルティーではなく、もったいないペナルティーが多かった。自陣でのペナルティーは即3点を意味します。決勝では3点、モールチャンスに繋がらないよう、しっかり準備していきたいと思います。
(決勝戦に向けて)昨日の試合は見ましたが、これからもう一度しっかりと見たいなと思います。両チームともにフィジカルが強かったですね。持ち味を出した試合だったので、そこに対して準備していきたいと思います。
■堀江 翔太選手
自分たちがやろうとしていることを前半から出せたのではないかなと思います。今季は後半タイトな展開で迎えることが多かったので、前半リードして折り返すのも珍しかったですね。アタックでもディフェンスでも、プレッシャーは常に掛けていこうと話をしていました。それが出来たかな、と思います。
決勝戦でも、まだ僕たちが成長出来るチャンスはあります。どれだけ最後まで成長出来るか、ということにこだわっていきたいと思います。
■エセイ ハアンガナ選手
(自身がリーダーを務める)ラインアウトは非常に良かったです。ラインアウトモールに対するディフェンス含め、チームで準備してきたことに自信を持って相手を止めることが出来ました。
今季はウォーターとして試合に関わることも多かったですが、チームで与えられた役割を全うしようと務めました。その分ピッチに出れば自信を持ってプレーすることが出来たと思います。
(ヒーナン選手とロックを組みましたが)素晴らしいキャリアを築いてきた選手のパートナーとして出場出来たことを嬉しく思います。
■ベン ガンター選手
まずはフィールドに戻れて嬉しいです。前半はしっかりとチームとしてゲームを構築することに意識を向けました。強みのディフェンスにフォーカスして準備してきたので、自身としてもゲームにインパクトを与えることが出来たと思います。試合を通して良いパフォーマンスを出せたのではないかな、と思っています。
(決勝戦に向けて)まずはリカバリーをして、体力を戻すこと。そして火曜日にチームでコミュニケーションを取って、決勝戦に向けて準備していきたいと思います。意気込みはいつも試合前日に作るので、今はリカバリーに集中します。
■高城 佑太選手
(小山選手と交代して入った時には笑顔も見えたが)このような舞台でプレーすることもなかなかチャンスがないので、プレー出来たことが嬉しかったです。ディフェンスのチームなので、ディフェンスで貢献出来ればと体を張りました。
■山沢 拓也選手
プレーするエリアを大事にしていたので、どうやってエリアマネジメントをするか考えていました。ペナルティーから自陣に釘付けになってしまう部分もあり、結果的にディフェンスで対応出来たのでトライされることはなかったのですが、もっとプレーエリアを考えて、敵陣でプレー出来ればチームも良い流れに持っていけると思っています。
今日はディフェンスで前進するような場面は少なかったかもしれませんが、それでも相手は攻撃しながらも「どうしよう」となっている、嫌がっている姿も見受けられました。守備を強みとしているチームとして良かったなと思います。
相手の脅威はどこにあるのか、自分の隣には誰がいるのか、その隣の人は誰を見ているのか。横との繋がりと、相手をしっかり見て判断すること。その結果、今日1トライで終えられることが出来たので良かったです。
(決勝・東京サンゴリアス戦に向けて)アタッキングラグビーが特徴のチーム。埼玉ワイルドナイツとしてはどれだけディフェンスで対応出来るか、そして今日と同じようにアタックするエリアも大事になるでしょう。キープレーヤーはたくさんいるので、そういう人たちに自由なプレーをさせないようプレッシャーを掛けていきたいと思います。
(松田)力也のプレーが自分に出来るとは思っていません。力也のプレーをするのではなく、自分には自分らしいプレーがあるので、それをチームにサポートしてもらいながら遂行出来ればいいかな、と思います。
ここまで来たら、難しいことをやる必要はありません。自分らしい、自分たちらしいプレーをしたいと思います。
■竹山 晃暉選手
苦しい時間帯にチームに貢献することは、入団後なかなか出来ていなかったこと。前節のインターセプトトライは試合の終盤でしたが、今日は相手に流れが行ってしまいそうな場面でのインターセプトでした。しっかりと自分のプレーで貢献できたことは、財産にしていきたいなと思います。
(どのようにインターセプトに入ったか)僕より外に2人いて、その2人目へのパスを狙いに行っているシーンです。しっかり駆け引きしながら、そしてバーナード フォーリーさんの目の使い方を見ながら、僕のポジショニングが数秒単位で変化していた中でのインターセプト。相手にとって嫌なポジショニングに入る、ということが一つ大事だなと思っています。
それはゲームで学んでいるというよりも、チームの練習で経験出来ていることです。どこの対戦相手と戦うよりも、ナイツ(ノンメンバー)と戦う方が嫌なので。それぐらい「どうやって崩そう」と思わせてくれる、嫌なポジショニングをしてくれます。練習でたくさん経験をする中で「こうやったらいいな」ということを試合で実践しているイメージです。
(決勝戦に向けて)去年は怪我で決勝戦に出られず、悔しい気持ちがある中での優勝でした。今年は試合に出続けることが出来ているので、最後の最後まで楽しみたいと思います。
実は国立とは縁がなく、大学選手権の時も僕の時から秩父宮ラグビー場に変わりました。素晴らしい環境でプレー出来ることは誇りですし、国立で戦えることに感謝して、最後までチームに貢献できるよう頑張っていきたいと思います。
試合経過
試合開始
埼玉WKボールのキックオフで前半開始
前半7分
前半15分
S東京ベイ、ペナルティーゴール成功 7-3
前半38分
前半終了
埼玉WK 14 - 3 S東京ベイ
後半開始
S東京ベイボールのキックオフで後半開始
後半9分
後半11分
埼玉WK、山沢 拓也、ペナルティーゴール成功 17-3
後半14分
後半21分
[選手一時交代]ヒーナン ダニエル → 大西 樹
後半25分
後半26分
[選手交代]ハドレー パークス → ヴィンス アソ
後半28分
後半32分
後半40分
後半41分
S東京ベイ、埼玉WK陣ゴール前5m中央地点で獲得したペナルティーキックからクイックリスタート、できたラックの左側を狙い18番が中央にトライ。ゴール成功 24-10
試合終了
埼玉WK 24 - 10 S東京ベイ
ギャラリー
ギャラリー
試合の見どころ
ついに始まる、NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント。
レギュラーシーズンを2位で終えた埼玉ワイルドナイツは、同3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイと準決勝を戦う。
僅か2週間前に戦った相手と、2戦続けて拳を合わせることになった。坂手淳史キャプテンは「準決勝で戦うことは決まっていたので、互いに隠す所は隠して第16節では試合をしていたと思う。」と話しながらも、「(再戦が)楽しみです」と笑顔を見せる。
プレーオフトーナメントに先立ち行われたメディアカンファレンスでは、坂手キャプテンの口から『どんな時でも応援してくれているファンの皆様』への感謝の言葉が繰り返された。
「選手の名前が入ったタオルをグラウンドから見ると、背中を押されていると感じます。」
「青いジャージを着て、青いタオルを掲げているファンの人たちの前でプレーすることは特別。」
リーグワン初代王者を目指しノックアウトステージに突入した今、お一人おひとりの心強い応援が、間違いなく力になる。だからぜひ22日は会場で、選手たちを後押しして欲しい。
S東京ベイとの準決勝は、秩父宮ラグビー場で5月22日14時キックオフ。
80分間の戦いが終わった時に1点でも上回っていたチームが、決勝・国立競技場への切符を手にする。
今節の注目ポイント
相手の勢いを吸収する先発15人
ロビー監督は言う。「どのチームも、前半は勢いをもって挑んでくる。そのエネルギーを吸収するのが、スターティングメンバー15人の役割だ」と。
間違いなく激しくなるであろう接点で体を張るフォワードには、埼玉ワイルドナイツのラグビーを体現する選手たちが揃った。まずは相手の勢いをスポンジのように吸い取り、ワイルドナイツのゲーム基盤を作るにはうってつけである。
スリークォーターバックとフルバックにも、これが今季7度目のコンビネーションとなる5名が並ぶ。安定と信頼を置ける選手たちが後方に控える心強さは、何物にも代え難い。
一方、今季先発としては初の組み合わせとなるのがハーフバック団。体を張るディフェンスが得意な小山大輝選手に、ボールから手を離す直前まであらゆるオプションを持ち続ける山沢拓也選手。2人がどのようなゲームメイクをするのか、そしてどのようなインパクトを与えるか、楽しみにしたい。
チームに勢いと違いを与えるリザーブ8人
準決勝は総力戦となること間違いなし。23人で80分を戦い抜くからこそ、ベンチに控える選手たちにも大きな期待がかかる。
3人揃って登場することも多いリザーブのフロントローには、今季10度目となる16・17・18番の組み合わせが揃った。前半に組まれるスクラムを見て、違いを生み出すことの出来る選手たちである。
クレバーさが光るマーク アボット選手は、リーグ戦全試合に出場。大西樹選手も第10節以降、コンスタントに出場時間を重ねチームにエナジーを与えている。
スクラムハーフの高城佑太選手は、GR東葛戦に続く今季2度目のメンバー入り。アグレッシブにディフェンスへ飛び掛かる姿は、これまたフレッシュな勢いを生み出す。ヴィンス アソ選手は第13節以来、山沢京平選手は第15節以来のメンバー入り。ともにチーム内での連携が深まった今、絶妙なタイミングでのサポートにパスにと楽しみは尽きない。
リザーブから出場する選手たちそれぞれの役割にも、ぜひ注目して欲しい。
試合直前インタビュー
■坂手淳史キャプテン
良いプレシーズンを過ごした後、さあシーズンが始まるぞ!という時に新型コロナの影響で開幕2試合を行うことが出来ませんでした。チームとして、もう一度自分たちの考えや行動、自分たちのラグビーを見つめる時間を多く取れたのではないかな、と。そこを越えてからは、良い形で1試合1試合成長出来ていると感じます。
特に今年は第1・2節の不戦敗によって、勝点が大事なシーズンになりました。だから逆転で勝つことが出来たコベルコ神戸スティーラーズ戦、静岡ブルーレブズ戦が今となっては大きかったな、と思います。
レギュラーシーズンが終わってからバイウィークを挟みましたが、前半少し休んで後半にはミーティングと今までのラグビーを思い出しながらおさらいする時間を取りました。今週はしっかり準決勝にフォーカスして動き出しています。
チームの強みは、やはりディフェンス。前に出るディフェンスでボールを奪い、得点に結びつけていきたいと思います。プレーオフでの注目選手は、FBの野口竜司選手。後方でゲームをコントロールしてくれるし、声も出してくれる選手です。期待しています。
各々の役割を全う出来ればワイルドナイツは強い、ということを見せられれば、問題なく勝利を手に出来ると思います。ですがそこが中々、プレッシャーもあるので難しい部分ではありますね。だからこそそこを突き詰めていきたいなとも思います。
これまでも毎週、良い準備をしようとチームで掲げてきました。今週も変わらずみんなの気持ちを一つにして、一生懸命良い準備をして、その結果として良いゲームが出来るように。それがワイルドナイツのラグビーだと思うので、しっかり強みを出せるように頑張りたいと思います。
会場アクセス