MATCH INFORMATION
試合詳細
NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 第8節
VISITOR
埼玉ワイルドナイツ
埼玉WK
31
前半
10
35
後半
0
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
RH大阪
ヤンマー(大阪)
STARTING MEMBER
★ゲームキャプテン
RESERVE MEMBER
マッチリポート
前半
RH大阪ボールでキックオフすると、まずは自陣でのプレーが続く。
ラクラン ボーシェー選手、エセイ ハアンガナ選手が2人でボールに絡みにいけば、ノットリリーザボールのペナルティーを獲得。初めて敵陣22m内でボールを持つと今度はノットロールアウェーを誘い、ペナルティーゴールから前半5分、3点を先制した。
しかし直後、自陣でのペナルティーからRH大阪にPGを決められ3-3の同点に戻されると、相手ボールのファーストスクラムではFKを取られる。
よもや一気に崩れてしまいそうな場面だったが、そこはディフェンスの雄・埼玉ワイルドナイツ。高い位置でプレッシャーを掛けると、あっという間にターンオーバー。そのままボールを広く展開し攻撃を仕掛ければ、相手のDFラインを崩し切って最後は松田力也選手がトライ。自身でコンバージョンゴールも決め、前半12分、10-3と再びリードを奪う。
前半15分にはマリカ コロインベテ選手が自ら蹴り上げたショートパントをキャッチ。サポートに走り込んでいた小山大輝選手に柔らかいパスで繋ぐと、そのままインゴールまで持ち込んだ。しかしTMOでパスがスローフォワードの判定となり、残念ながらトライキャンセル。再び、DFからゲームを組み立てた。
前半22分、相手のダイレクトタッチから敵陣10m内でマイボールラインアウトを獲得すると、一度中央で当たったボールを戻してタッチ際でジャック コーネルセン選手が縦に抜ける。ペナルティーを誘い、再びのラインアウトをしっかりとキャッチすれば、モールから坂手淳史キャプテンが抜け出しトライ。17-3とリードを広げる。
前半29分にはまたしてもラインアウトから得点。今度はモールを押し込み、24-3と突き放した。
この試合唯一奪われたトライは前半34分。
パントキックの蹴り合いからRH大阪がボールを確保すると、キックパスで大外に振られトライを許す。
悪い流れのまま前半を終えたくない埼玉WKは前半38分、グラウンド中央で松田選手が縦に抜けると細かくボールを繋いだ。コーネルセン選手から内の小山選手へ、もう一度コーネルセン選手に戻しショートサイドにいたコロインベテ選手がDFを引き付ければ、更に大外へ回り込んだコーネルセン選手がステップを踏みながらトライ。
前半を31-10で折り返した。
後半
後半も埼玉WKらしいラグビーが随所で展開される。
キックオフから攻め込まれ自陣深い位置でのDFが続くが、ボールを奪い取れば逆サイドに開き一気に敵陣まで持ち込む。クレイグ ミラー選手の力強いゲインからあっという間に敵陣5mまで持ち込むと、ペナルティーでゴール中央での5mスクラムを選択した。
一度は自陣まで陣地を戻されたものの、またしてもインターセプトから素早く攻撃を仕掛けた埼玉WK。竹山晃暉選手のワンハンドパスに山沢選手のアシストでディラン ライリー選手が落ち着いてトライを決め、後半10分まずは28点差に広げた。
フロントローを含む6選手を一気に交代しゲームの締め括りに入る埼玉WK。
早速、コロインベテ選手に変わって登場した今季初出場のセミシ トゥポウ選手が力強いボールキャリーでラインを引き上げる。
後半13分、ブレイクダウンでボールを奪い取ると、山沢選手から竹山選手へと繋がり僅か10秒でトライを取り切った。
トライならずとも、相手ゴールまで迫ったプレーもある。
堀江翔太選手の強烈且つスキルフルなタックルでボールを奪い返すと、山沢選手が短く蹴ったボールでトライを狙いに行くが惜しくもノックオン。
敵陣5mでのマイボールラインアウトではモールを組みインゴールまで入ったが、アンプレアブルでスコアならず。
決め切れない時間が続く。
それでもスクラムから用意した攻撃を綺麗に展開したのは、後半21分。トゥポウ選手がスコアラーとなり、トライを取り切った。
自陣ゴール前でのFW戦に持ち込まれても、落ち着いてプレッシャーを掛け続ける埼玉WKのFW陣。ゴールラインを割らせることなく、ノックオンへと誘導する。
その後、福井翔大選手のタックル&ジャッカルからボールを奪い取ると、堀江選手のノールックパスから最後はマーク アボット選手がボールを地面につけ8トライ目。後半29分、59-10と大きく引き離した。
最後の仕留めは後半36分。
相手のパスが乱れた所を落ち着いて拾ったライリー選手が70m超の独走トライを決めると、松田選手がこの日全てのプレイスキックを成功させた。
試合最終盤にはRH大阪が攻め込み、埼玉WKのペナルティーも嵩んだが、堀江選手が落ち着いてチームのDFをコントロールしノーサイド。
計9トライを奪った埼玉WK、66-10の今季最多得点で6勝目を挙げた。
試合後記者会見
■ロビー ディーンズ監督
本日大阪で試合が出来たこと、また素晴らしいグラウンドと天気の下でラグビーが出来たことを嬉しく思う。いま世界ではたくさんのことが起こっており、様々な試練がある中でラグビーが出来ることに感謝しながら80分間戦っていた。早い時間帯の試合だったためコンディション等難しい部分もあったが、良いパフォーマンスで終始終えられたことはコーチ冥利に尽きる。RH大阪さんはエナジーのある素晴らしいチーム。このような結果を得られて嬉しく思う。
■坂手 淳史キャプテン
ビジターゲームだったが、関西出身の選手も多くおり、大阪で楽しいゲームが出来たことを嬉しく思う。たくさんのお客様に入って頂き、また良い天気の中、素晴らしいグラウンドで試合が出来たことは良かった。ゲームに関しても、最初から相手にプレッシャーを掛け続けるということを常に言いながらゲームに入った。その中で良いスタートが切れ、ゲームの中で自分たちのやるべきプレーを明確にしながら進むことが出来たことは良かった。一方でグラウンドに落ちたイーブンボールに駆け寄るのはRH大阪さんの方が早く、反省点も多々ある。もっと反応スピードを上げ、更に良いチームを作るべくレベルを上げていきたい。
■ディラン ライリー選手
トライが出来ているのは、インサイドとアウトサイドにいる選手たちの活躍があってこそ。最終的に自分の所にボールが回ってきているのだと感じている。私自身がトライすることでチームへ貢献することが出来るのであればとても嬉しいし、今後も自身とチームのパフォーマンスを引き上げられるよう頑張りたい。
試合経過
試合開始
RH大阪ボールのキックオフで試合開始
前半5分
埼玉WK、松田 力也 ペナルティーゴール成功 3-0
前半7分
RH大阪、ペナルティーゴール成功 3-3
前半10分
前半22分
前半29分
前半34分
RH大阪、RH大阪陣ハーフライン付近左中間で高く上げたパントキックを競り、こぼれたボールを確保しオフロードパスを繋ぎ埼玉WK陣中盤中央まで前進、次のフェイズで右の大外にキックパスを繋ぎトライ、ゴール成功 24-10
前半38分
埼玉WK、自陣10mライン付近右中間で山沢 拓也がキックレシーブ、パスを受けた松田 力也が中央でDFの隙間に切り込みハーフライン付近でラクラン ボーシェーにオフロードパスを繋ぎ相手陣に入ると、小山 大輝→松田 力也→ディラン ライリー→ジャック コーネルセンからオフロードパスを受けた小山 大輝がラインブレイク、左の大外のマリカ コロインベテに繋ぎ、DFをかわしながらながら再びパスを受けたジャック コーネルセンが更に相手をかわし左端にトライ、松田 力也 ゴール成功 31-10
前半終了
埼玉WK 31 - 10 RH大阪
後半開始
埼玉WKボールのキックオフで後半開始
後半9分
後半10分
後半13分
後半16分
後半21分
埼玉WK、敵陣中盤センタースクラムから左に展開し、大外でセミシ トゥポウがラインブレイクしそのまま走り切り右中間にトライ、松田 力也 ゴール成功 52-10
後半27分
後半29分
後半34分
後半36分
試合終了
埼玉WK 66 - 10 RH大阪
ギャラリー
ギャラリー
試合の見どころ
早くも交流戦の折り返しとなる3戦目。対するは、大阪に本拠地を構えるNTTドコモレッドハリケーンズ大阪だ。
関西のチームらしく『#サカテに取った告知』などユーモアを交えながら、この一戦を盛り上げようと積極的にSNSでも発信をしている。
埼玉ワイルドナイツはディフェンディングチャンピオンとして期待に応え、また試合内容で関西のラグビーファンの皆様を喜ばせたい。
2試合続けてのビジターゲームとなるが、今季大阪での試合はこの1戦のみ。3月に入り幾分暖かさを感じるようにもなった。お近くにお住まいの方にはぜひヤンマースタジアム長居に足をお運び頂き、温かい応援で選手たちの後押しをお願いしたい。
今節の注目ポイント
今季初のメンバー入り選手たち
7節まではウォーターとしてチームを支えてきたエセイ ハアンガナ選手とセミシ トゥポウ選手、そして昨シーズンのNEC戦に続き自身2キャップ目となる藤井大喜選手が今季初のメンバー入りを果たした。
藤井選手の魅力は、なんといっても力強いスクラムと高いワークレート。ハアンガナ選手は今季の得点源となっているラインアウトの要を務めており、トゥポウ選手は思い切りの良いランニングが持ち味である。今節、安定したセットピースからのトライ量産を期待したい。
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