フォトギャラリー建築実例

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Case

レジリエンスと
省エネ性
地球環境への
貢献を考えた家

フラットルーフの深い軒と片流れの大きな屋根が堂々とした印象を与えるこの家は、デザイン性や使い勝手、風水など施主様の家づくりの希望をとことん追求しながら、レジリエンスやエネルギーに対する問題意識とそれに対する具体的なアクションが盛り込まれた家です。屋根は太陽光発電に適した南西になっています。​

この家は耐震等級3で断熱等級6。地震に対する強さを備え、断熱性も高い水準を達成しています。
ただし、単純に高性能を追及した家かというとそうではありません。
施主様が家づくりを検討された際に抱かれた「家を建てる時にはたくさんのエネルギーを使うのに、その家で生活する中でさらに多くのエネルギーを使うことになるのはどうなのだろうか」という疑問と、「地球温暖化が進む中で、今から建てる家がそんなことではダメだ」というお考えを反映し、理想を具現化した家だといえます。

人が生活をする中でエネルギーを使うことは避けられません。その現実を前提として、「最小限のエネルギーしか使わずに生活ができる」そして「その消費エネルギーも自分の家で創り出せる」、そんな家を実現されました。

レジリエンスとエネルギーをとことん考え
選んだのはV2H

エネルギーの効率的な活用のために、まずは躯体の断熱性を極限まで追求されました。家の断熱性を大きく左右する窓には三層複層ガラス樹脂サッシ を、断熱材には高性能な吹付硬質ウレタンフォームを採用することで断熱等級6、気密性能を示す相当隙間面積C値も実測値で0.29c㎡/㎡に達しました。

その上で、太陽光発電や蓄電池、設備等を連携させ、エネルギーをAIでコントロールする「AiSEG2」 と創蓄連携システムを導入されました。
さらに、V2Hシステム「eneplat(エネプラット)」 も組み込むことで、太陽光で発電したエネルギーを車に充電することも可能に。
毎日の生活が地球に与える負荷を減らすことを考えた9.6kwhの太陽光発電と12.6kwhの蓄電池に、プラグインハイブリッド車のバッテリーが加わることで、万が一の停電時にも心強い備えになっています。

給湯は太陽光で発電した電気を効率的に活用できるエコキュート でZEH基準もクリアしています。

空調換気は全館空調熱交換気システム「ウィズエアー」 により、温度ムラが少なく家じゅうを快適な状態に保ちながらも省エネで、冷暖房使用の少ない4~6月にはPHEV車への充電を含めてエネルギー自給率は100%以上を達成されたそうです。家づくりにあたって施主様が目指された、「最小限のエネルギーで快適に生活ができ、その消費エネルギーも自分の家で創り出せる家」を実現されました。

テクノストラクチャーだからできる
柱のない広い軒下

2階のバルコニーが張り出しているリビング前の軒下。
バルコニーは約1.5m張り出しており、軒下にチェアやテーブルを設置してくつろぐのに十分な広さがあります。
夏の日射が室内に入ることを防ぐ効果も期待できます。

一般的な木造では下に柱無しで屋根やバルコニーを1.5m張り出させるのは強度上困難ですが、テクノストラクチャー工法では木と鉄の強い部材「テクノビーム」の強さを生かして実現しています。

また、サッシはエクセルシャノンの超断熱三層複層ガラス樹脂サッシを使用し、大開口でも外の熱を室内に伝えにくくなっています。

玄関ホールの吹抜けは
タイルの荷重を加味した構造計算を実施

家の顔である玄関廻りの外壁や、内部の玄関ホールと吹抜けには高級感のあるタイルを、玄関正面のニッチと玄関框には石貼りを選択されました。
タイルや石の施工の場合は一般的なクロス施工よりも部材が重く、工事が難しい上に構造体に負荷がかかります。
緻密な構造計算を1棟1棟行うテクノストラクチャー工法では、このタイルの荷重も加味して構造計算を実施。重い部材の場合はそれに応じた強度を確保できるよう構造部材を補強しています。

また、テクノストラクチャー工法で通常実施する構造計算に加えて、地震の揺れを吸収する制震ステムを採用し、繰り返す地震への強さを実現した「テクノストラクチャーEX」で行う4D災害シミュレーションも実施。震度7の地震波を3回繰り返して与えるシミュレーションで、巨大地震後も住み続けられる強度を確保していることを確認しています。

タイルの荷重を気にされたお施主様からも「それは安心できる」というお言葉をいただきました。

テクノストラクチャー工法の
強度を生かした33帖のLDK

ご家族がくつろぐだけでなく、ゲストをもてなすシーンも考えてプランされたLDK。
たくさんのゲストが着席できる長さ3mのダイニングテーブルを置いてもゆとりがあるLDKは33帖。さらに、2.7mの天井高さ(下がり天井部分は2.49m)が空間をより広く感じさせます。
タテにもヨコにも空間の広がりを実現できるテクノストラクチャー工法の強さを存分に生かしたLDKです。

テーブルの下やソファの下にはフロアコンセントを設置し、広いLDKでホットプレートやパソコン等を使用される際に電源コードが邪魔にならないよう配慮しています。

空間の表情をコントロールするのは調光機能付きコープ照明とダウンライト。この2つを組み合わせることで、空間のさまざまな表情を引き出すことが可能です

調理する場にも人が集まるようにしたい
料理好きの施主様こだわりのキッチン

複数人で一緒に調理ができるように壁面のL型とアイランドの併用で十分なスペースを確保したキッチンには、機能性とデザイン性が両立できるパナソニックのLクラスキッチンを採用されました。広めにスペースを確保したキッチンにどのように設備を配置していくのか、施主様は使い勝手とともに見た目のかっこよさにもこだわりながら熟慮されたとのこと。「あれこれ考えるのはワクワクして楽しかった」とおっしゃいます。

三方向からアクセスできる「ラウンドアクセスシンク」を採用されたのは、「食卓だけでなく、料理をするキッチンにも人が集まるようなくらしがしたい」という料理のプロセスもともに楽しむ施主様のご希望によるもの。
入居のお祝い会としてゲストを招いて施主様が腕をふるった際には、10人分のお料理をスムーズに盛り付けて提供できたことで、熟慮された動線が狙い通りであったことを実感。このキッチンへの愛着をさらに深められたそうです。

キッチンの延長線上に設けたコーナーパントリー。
保存している食品を取り出したり、調味料を補充したりするのに便利とのことで使い勝手に大満足されているそうです。

キッチンの木目の扉とパントリーの扉、パントリー扉のまわりの壁も同じ素材で統一、パントリーの扉は「かくし枠」を選択したことで、まとまりあるノイズレスな空間が形成されています。

よい音、よい画質とともに
ノイズのないインテリアにこだわった癒しの空間

コードやリモコンなど、必要ではあるがごちゃつきの原因となるものを、使い勝手を高めながらいかに目立たないように配置するかにも工夫を凝らされた施主様。テレビ・オーディオ機器のコーナーにもその考えが貫かれています。

石材を貼った壁にテレビを壁掛けで設置。配線は壁の中を通すよう計画されました。コード類のわずらわしさを一掃することでノイズのないデザイン性とお掃除のしやすさも実現しています。
施主様愛用の「Technics(テクニクス)」のオーディオ機器はテレビの下のテレビボード「キュビオス」に収められています。背面の石材とコーディネートしたテレビボードの両サイドにはTechnics(テクニクス)のスピーカー。よい音とよい画質で映画や音楽を楽しみたいというご希望を叶えた癒しの空間で活力を得ておられるそうです。

生活感をコントロールする
スタイリッシュな建具

タイルの色やテイストを統一することに加え、タイルの継ぎ目を極力減らす工夫などでノイズを極小化した玄関ホールは、デザイン性の高いパナソニックの建具を組み合わせることでスタイリッシュさをさらに追求。
LDKとシューズインクローゼットの入口にはシンプルでシャープな空間を演出するパナソニックのガラス引き戸「AirView(エアビュー)」を採用されました。
シューズインクローゼットのハーフミラー調ガラス扉は、閉めるだけで玄関ホールに一切の生活感を感じさせない空間に整えることができるのも、スタイリッシュな建具の力によるところが大きいといえます。

シューズインクローゼットには
パナソニックのエントランスパーツを採用

玄関土間からアクセスできるシューズインクローゼットの内部は、実用性を追求。玄関とリビングを直結させるウォークスルー型の空間に、靴や上着などしまうものに合わせて自由にプランできるパナソニックの「エントランスパーツ」を採用されました。

帰宅時には上着をかけ、靴を脱いで、身軽な状態でリビングへ直接アクセス、外出時は靴を選び、上着を着るという帰宅時と逆の順序で玄関へ向かえば身支度が完了できる動線です。

収納力と機能性にこだわって
シンプルさを求めた洗面所

下着やルームウェアを洗面所に収納する生活スタイルの施主様ご一家が洗面台に求めるのは収納力とシンプルさでした。
おもにご家族が使われる洗面台はシンプルでありながら機能性の高いパナソニックの洗面台「シーライン」を選択。室内物干しユニット「ホシ姫サマ」を設置することで室内干しにも対応できます。

独立されたご家族が帰省して宿泊する際のことを考え、2階にも同じシリーズ「シーライン」のワイドカウンタータイプ(奥行45㎝)を設置。「機能性の高い洗面台に満足」とのことです。

応接間は、フロアー仕上げで
モダンな仏間にも

応接間の床材は、基材に住宅の解体廃材や未使用材をリサイクルして利用し、植物由来の塗料を採用したエシカルな環境配慮型木質床材「サステナブルフロアー」で、ここにも施主様の環境へのお考えが表れています。

クローゼットはかくし枠を使用してスッキリと仕上げ、右側の扉は収納開き扉の扉材を使用して、お仏壇を納めるために軸まわしに現場造作しています。

2階ホールの一部は
L字コーナー引戸で個室化も可能

広々としている2階ホールは、L字コーナー引戸を引き出すことで個室化が可能。
1つの部屋として固定してしまわないことで日常的に空間を広々と使え、引戸を備えることでご家族の帰省時などには個室の確保も実現します。
L字コーナー引戸は上吊り引戸なので足元のレールが不要で、空間をすっきりと仕上げられるメリットがあります。