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ローカル5Gとは?メリットや活用事例、今後の課題を詳しく解説

投稿日:2022/01/20 更新日:2022/01/20
ローカル5Gとは?メリットや活用事例、今後の課題を詳しく解説
ローカル5Gとは、独自の5G通信システムを構築した通信のこと。パブリック5Gとローカル5Gとの違いを確認し、ローカル5Gを導入するメリットとデメリットを解説します。またローカル5Gを活用した事例とともに、ローカル5Gの現状と今後の課題・展望についてご紹介します。

ローカル5Gとは?

「5G」と呼ばれる「第5世代移動通信システム」は、大容量のデータを高速通信できると大きな注目を集めています。この5Gは通信キャリアが展開するネットワークで、「パブリック5G」と呼ばれます。それに対して、ローカル5Gとは企業や自治体が独自にネットワークを構築し、それを利用した通信のことを言います。わかりやすく言うと、「自営の5G」ということです。

パブリック5Gと通常の5Gとの違いとは?

ローカル5Gは、通信キャリアによるパブリック5Gと通常の5Gと、どのように違うのでしょうか?

パブリック5Gの特徴

パブリック5Gとは、ソフトバンク、NTTドコモなどの通信キャリアが展開するネットワークです。2020年3月から5Gの商用利用が始まり、全国各地でネットワークの整備が進められ、利用エリアが拡大しています。しかし、パブリック5Gは整備が整えられたエリアでしか利用できません。

ローカル5Gの特徴

ローカル5Gは、企業や自治体などが専用の5Gネットワークを構築し、データを送受信する通信のこと。パブリック5Gは、他のエリアで通信トラブル等が起きた場合に、ネットワーク全体に影響が出てしまいます。しかしローカル5Gは、パブリック5Gの範囲エリア外でも利用できます。

通常の5Gの特徴

企業や自治体が、通信キャリアから提供される5Gネットワークを利用する場合もあります。これはローカル5Gと似ていますが、ローカル5Gは通信事業者としての免許を取得しなければなりませんが、通常の5Gでは免許の取得は不要です。

ローカル5Gの導入によるメリットとは?

企業や自治体がローカル5Gを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

高速での通信

5Gは、大容量のデータを超高速で送受信できる上、超低遅延で多数同時接続が可能という特徴があります。ローカル5Gを導入すると、このような5Gのメリットを得られることが大きいでしょう。企業や工場が有するあらゆる機器や設備に接続できて、運営がスムーズになると期待できます。さらに、遠隔での操作など自動化を導入しやすくなります。

セキュリティ強化になる

パブリック5Gとは異なり、ローカル5Gは外部とは遮断された独自のネットワークで通信を行います。企業や自治体だけの独自のネットワークを使うため、外部にデータが流出するリスクを軽減でき、セキュリティ強化につながります。セキュリティ対策の一環として、ローカル5Gの導入を進めるケースもあるでしょう。

パブリック5Gの影響を受けない

パブリック5Gを利用して通信を行うのは便利ですが、通信キャリアで通信トラブルが発生した場合や、災害等が生じた場合に、影響がでる可能性があります。もしネットワーク通信にトラブルが生じると、企業や工場で使う設備や機器に支障を及ぼす可能性が出てしまうのです。そのため、パブリック5Gとは別のネットワークを構築したローカル5Gは、パブリック5Gの影響を受けずに日々の業務・運営ができるメリットがあります。

ローカル5Gの導入によるデメリットとは?

一方、ローカル5Gを導入することで生まれるデメリットはどんなことがあるのでしょうか?

コストがかかる

ローカル5Gを導入するデメリットは、コストがかかることです。導入にかかるコストは、導入の規模により異なりますが、ネットワークの構築には数千万円規模になる場合もあります。さらに電波利用料も発生します。ローカル5Gを利用するための電波利用料は電波法によって定められており、無線局の種類や出力、場所などによって、以下のように決まっています。

  • ローカル5G基地局 年2,600円/局
  • ローカル5G陸上移動局 年370円/局
  • 自営等BWA基地局 年19,000円/局
  • 自営等BWA陸上移動局 年370円/局

ローカル5G導入のために必要な設備等は、今後低価格化していくとみられていますので、将来的なコストを考慮して検討するといいのではないでしょうか。

周波数が限られる

ローカル5Gの周波数は、28.2GHz~28.3GHzと4.6GHz~4.9GHz。28.2GHz~28.3GHz帯は直進性の電波で障害物の影響を受けやすい特徴があります。そのため、障害物が多くある環境下では、通信できる距離が限られてしまうことが考えられます。ただ、以前はローカル5Gには28.2GHz~28.3GHzの周波数しか認められていませんでしたが、制度改正によってSub6帯と呼ばれる4.6GHz~4.9GHzも利用できることになり、大幅に利便性が高くなっています。

ローカル5Gの活用事例

ローカル5Gの活用事例

ローカル5Gを導入するとどのように業務が変化するでしょうか。ローカル5Gの活用事例をご紹介します。

スマート工場

IoTやAIを活用したスマート工場では、さまざまな設備とローカル5Gネットワークを繋げているケースがあります。製造現場の稼働状況や物流状況などをリアルタイムで把握することができ、工場全体として効率的に稼働することができ、生産性がアップ。それによって品質を向上させ、競争力を高めることができるようになります。

遠隔操作

ローカル5Gを導入していると、低遅延での通信が可能なため、タイムラグが少なくリアルタイムでやりとりが可能になります。すると遠隔地からパソコンで現場を確認しながら、ロボットや機器の操作が可能になります。また遠隔操作を利用して、24時間の監視が可能となり、設備や機器に不具合が生じた場合に、いち早く検知して対応できるようになります。

ローカル5Gの現状・今後の課題と展望

日本で2020年3月から始まった5Gの商用利用。通信キャリアが、競うように5G搭載のスマホの販売を行い、5Gへの注目は高まっています。さらにローカル5G制度が整備され、ローカル5Gの事業を行う企業が増えてきています。東京都では5G技術を活用した新たなビジネスの確立を促進するため、5G技術を活用したスタートアップ企業への支援を行っており、今後はこのような動きがさらに活発になっていくとみられています。

しかしローカル5Gの課題として、ネットワーク構築のための通信機器設備には高額のコストがかかることがあります。そのため、小規模で低価格で利用できる機器の開発が求められています。

ローカル5Gに関するお問い合わせはこちら

パナソニックEWネットワークスは、不正接続などセキュリティ面を強化しながら、大容量データ通信のネットワークの構築をサポートします。ローカル5Gに関するご質問・ご相談がありましたら、お気軽にお問合せください。

ローカル5Gの今後に期待

ローカル5Gの利用はまだ始まったばかりで、本格活用されるまではまだ時間がかかるかもしれません。しかし、将来の業務効率化を図るためには、ローカル5Gがひとつの鍵となっていくことは間違いないでしょう。自社でローカル5Gをどのように活用できるか、検討していってはいかがでしょうか。

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