Anchor Electricals Pvt. Ltd. 様

管理者実践研修
品質に主軸をおく経営とは何かを問う管理職研修を通じて、マネジメント力、課題解決力の強化を図った事例です。

海外支援事例

会社概要

  • 社名Anchor Electricals Pvt. Ltd.(アンカーエレクトリカルズ )
  • 設立1963年
  • 資本金9,500万円
  • 事業内容電設資材(配線器具、電路、電線、天井扇、照明ランプ、照明器具など)の製造および販売
  • 事業所 本社 ムンバイ(インド)

課題

アンカー社の背景

多くの社内文化

  • パナソニック電工が2009年に完全子会社化
  • 45年で15社がまとまって現時のAnchor社になる
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改善が望まれるポイント

  • 組織で仕事をすることに慣れていない
  • データ分析や、それに基づく意思決定を強化したい
  • 顧客視点の考え方を徹底したい
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研修の狙い

  • 創研が現地管理職研修を支援(中・長期)
  • 1.顧客重視の考え方理解
  • 2.組織における管理者の役割の理解
  • 3.論理的思考
  • 4.全員参加の改善活動の実践
  • 5.QC的考え方の徹底・導入
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研修の方向性

  • GM(部長)クラス約25名から研修スタート(英語で講義)
  • 1グループ5人で5グループ⇒テーマを決めてPDCAの実践(毎月発表)
  • 講義30%、課題演習70%と演習中心、最終回に試験
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管理職研修を通じてマネジメント力課題解決力の強化を図る

効果

1研修スケジュール

時期 研修内容
2月
  1. パナソニック理念研修
  2. 責任者の役割
  3. ケーススタディ
3月
  1. QC7つ道具及び課題解決のプロセス学習 シックスシグマ
  2. ケーススタディ
  3. テーマ推進グループ結成、テーマ設定
4月
  1. 新QC7つ道具及び統計的手法の活用
  2. ケーススタディ
  3. グループテーマ推進と個人事例発表
5月
  1. 新QC7つの道具 CP , CPK ,管理図の活用、PEW事例紹介
  2. ケーススタディ
  3. グループテーマ推進と個人事例発表
6月
  1. ドラッガー、デミング、カールソンの教えとQCサークルの意義
  2. 研修成果グループテーマ発表、個人発表
  3. 修了試験
写真:研修風景

研修風景

2成果と今後の課題

アンカー社経営者の言葉

  • 責任者が自分たちの問題に気づき議論するようになった → 課題設定能力、組織力
  • 論理的、統計的な考え方、プレゼン能力が向上した → QCツールの活用、Cp・Cpk活性化
  • 総務・人事部門でも統計的データ活用による改善ができるようになった
  • 研修期間内に大きな品質課題の解決ができたことはスゴイ

受講メンバーの言葉

  • 過去に習ったこと(PDCA , QCツール)の効果的な復習になった → 本物の使い方
  • 問題を探すことの大切さ、見える化の大切さを学んだ → 組織での役割(改善の重要性
  • データに基づく仕事ができるようになった → 営業部門でもQCツールが使えることを理解

工場の変化

  • 工場内に“品質重視の考え”が浸透 → 全員が目標を共有
  • 統計的手法を活用したデータの分析、効果の確認が実施されている → 品質の見える化
  • BOM研修のポイントがスタッフに教育展開されている

今後の課題

  • 全社レベルのマネジメントシステムの構築

お客様のコメント

アンカー・エレクトリカルズ社(アンカー社)は、経営者・管理者の業務実践力強化を目指して、ビジネス・オペレーション・マネージメント研修(BOM研修:管理者実践研修)を実施している。研修講師の三宅氏と笠井氏のおかげで現地社員にとって大変理解し易い研修になっており研修参加者からも好評であった。そこでアンカー社は、管理者全員にこの研修を受講させることを決定した。今やBOM研修はアンカー社にとって、最も優れた人材育成活動の1つになっている。

コンサルタントから一言

受講生とともに学ぶ1年間でした。個人個人は、毎月の学んだことを即実践し、翌月その内容をプレゼンすることを繰り返し、QCツール手法を体得。グループによる課題解決においては、人と人とのつながりが目に見えてきました。受講生との密なコミュニケーションにより、カリキュラム内容も進化できました。