展覧会情報
2026年 - 2027年の展覧会
※展覧会名、会期は変更になる場合があります。
美しいユートピア理想の地を夢みた近代日本の群像
イギリスの社会思想家、ウィリアム・モリスは自著『ユートピアだより』で暮らしと芸術の総合を唱えました。その思想が紹介された日本でも、「ユートピア=理想郷」は暮らしをめぐる理想と課題となります。そして近現代を通じあらゆる場所で、美術、工芸、建築など幅広いジャンルを結ぶ共同体が模索されました。20世紀の日本人の美しい暮らしを求める「ユートピア」と、そのゆくえを左右した人々の好みをたずね、かつての「来るべき世界」を振り返り、今日のユートピアを思い描く方法を探ります。
建築:瀧澤眞弓
撮影:1923年
上田市立美術館蔵
ジョルジュ・ルオー アトリエの記憶
1948年、パリ・リヨン駅の近くに最後のアトリエを構えたジョルジュ・ルオー。本展では、ルオー作品が生まれた場である「アトリエ」に焦点を当て、作品がどのような環境で、どのような画材を用いて描かれたのか、当館のコレクションと共に紹介します。展示室では、パリのルオー財団の特別な協力のもとルオーが実際に使用していた画材道具や机などを用いて、アトリエの一部再現も試みます。身近な家族でさえも立ち入りを制限されていた聖域である画家のアトリエの記憶を作品と共に紐解きます。
《クマエの巫女》
1947年
油彩/紙
パナソニック汐留美術館蔵
町田市立国際版画美術館所蔵長谷川潔展―パリに生きた銅版画家の軌跡
銅版画家、長谷川潔(1891-1980)。1919年に渡仏し、失われつつあった古典技法マニエール・ノワール(メゾチント)を独自の形で復興させたことで近代版画史に大きな足跡を残しました。他にもエングレーヴィングなどの様々な版画技法に熟達した長谷川が表現する深遠な精神世界は、今なお多くの人を惹きつけています。パリに生きた銅版画家としての長谷川に焦点をあて、同地における同時代の画家との交流も紹介しつつ、初期から晩年に至る名品を展覧します。
《狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)》
1963年
メゾチント
町田市立国際版画美術館蔵
吉田璋也のデザイン― 新作民藝運動がめざした未来
吉田璋也(1898-1972)は医師でありながら、陶芸・木工・染織・金工などの分野で新しい民藝を自らデザインし、“民藝のプロデューサー”として民藝運動に生涯を捧げました。生産・流通・販売体制の確立から、作品の蒐集、鳥取民藝美術館の開設、鳥取砂丘など地元の自然や文化財の保護まで、吉田璋也が多岐にわたって展開した「新作民藝運動」の軌跡を、関連する作品や資料総計約300点により紹介します。
1957年
鳥取県・牛ノ戸焼
鳥取民藝美術館蔵
撮影: 杉野孝典
スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし
グスタフスベリ製陶所は1825年の設立以来、スウェーデンおよび北欧デザイン史において主要な役割を果たしてきました。20世紀初頭、グスタフスベリのデザインは大きな変革を遂げ、あらゆる人に美をもたらすという理想により世界的な評価を勝ち取りました。本展はスウェーデン国立美術館のコレクションより、グスタフスベリを代表するもっとも革新的かつ愛されてきた陶芸家でありデザイナーである、ヴィルヘルム・コーゲ、スティグ・リンドベリ、リサ・ラーソン、カーリン・ビョルクヴィストの4人が手がけた、日常生活を彩るさまざまな作品を紹介します。
《スプリンガレ(馬)》
1950年代-1970年代
スウェーデン国立美術館蔵
Photo: Victor Fordell/Nationalmuseum