終了4秒前の決勝FGで再逆転
5年連続ライスボウル進出

12月13日、ヤンマースタジアム長居で行われたライスボウルトーナメント準決勝、パナソニック インパルス対富士通フロンティアーズの一戦は、終了4秒前にK#16佐伯眞太郎の43ヤードFGで勝ち越したインパルスが23対20で勝利。5年連続のライスボウル進出を決めた。
過去4年間、ライスボウルで戦ったライバル富士通とライスボウル進出を懸けた一戦。互いに譲ることができないという気迫が、終了間際までぶつかり合う大熱戦だった。
序盤から自陣深くからの攻撃を強いられ、なかなか優位なポジションを獲得できていなかったインパルスだが、守備が粘り強く富士通の攻撃を食い止めて均衡を保つ序盤だった。
第2Q序盤、富士通の攻撃にゴール前8ヤードに迫られるピンチに直面。しかしインパルス守備は相手の第4ダウン1ヤードのギャンブルを阻止。守備の奮闘に攻撃が応えたのはこの直後だった。
RB#42立川玄明、#5ミッチェル・ビクター・ジャモーのランで危険地帯を突破すると、QB#12荒木優也がWR#18桑田理介、TE#85Caleb Phillipsに立て続けにパスをヒット。さらに荒木のランで敵陣に侵入すると、敵陣45ヤード地点で迎えた第4ダウン2ヤードの状況でギャンブルを選択し、RBビクターへの短いパスが成功。捕球後に大きく前進してゴール前14ヤードまで一気に前進。RB#26藤本拓弥のランでゴール前2ヤードに迫り、WR#14ブレナン翼へのTDパスでインパルスが先制した。
富士通にFGを返されて7対3となった直後の攻撃では、WR#15大塩良至と桑田へのパスで敵陣に攻め込み、K佐伯の45ヤードFGで加点。10対3で試合を折り返した。
富士通の攻撃を止めて、自陣17ヤードから始まった後半最初の攻撃機会には、WR#84長沼晃平への34ヤードTDパスをヒット。17対3とリードを広げた。
モメンタムは完全にインパルスにあるかと思われたが、富士通の猛反撃が始まる。インパルス守備が2度、パスインターフェアの反則を犯したのをきっかけに、第4Q序盤にTDを返された。さらに、直後の攻撃ではQB荒木がQBサックを受けた際にファンブル。富士通にゴール前10ヤードからの好機を献上し、同点につながるTDを決められてしまった。
悪い状況は続いた。インパルスの攻撃が3ダウン&アウトに仕留められてしまった直後のパントは、飛距離が出ず。富士通にインパルス陣33ヤードからの攻撃を与えてしまい、勝ち越しFGを決められてしまった。
インパルスも直後の攻撃で4度シリーズを更新。敵陣27ヤードまで攻め込んだところで試みたK佐伯の44ヤードFGはバーに当たった。しかし、ここで富士通の反則があり、ドライブが継続可能になる。ゴール前5ヤードまで迫ってK佐伯の22ヤード同点FGにつなげた。
残り時間は2分57秒。富士通は自陣30ヤードから時間を使いながら前進し、インパルス陣33ヤードまで攻め込んだところで50ヤードのFGを狙うが失敗。
残り時間は42秒だったが、インパルスはWR桑田への2度のパスを足がかりに前進。終了4秒前に佐伯が43ヤード勝ち越しFGを決めて土壇場で再リード。直後のキックオフでは富士通がバックワードパスを駆使してインパルスのカバーチームの綻びを見つけようとしたが、CB#28西田健人がボールをアウト・オブ・バウンズにはたき出して激戦に終止符を討った。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也

フィールドポジションがずっと悪く苦しい展開が続きましたが、前半はターンオーバーもなく、刻んでよく辛抱してドライブしてくれたと思います。17対3となった後も、絶対このままでは終わらない、第4Q終盤までもつれると思っていました。過去、富士通に負け続けていた時のインパルスは重要な局面で攻めきれずに負けてきました。ここで勝ちきれるように1年を通じて練習してきたことが発揮できたと思います。
選手インタビュー
WR#18 桑田 理介
キャッチアップの攻撃でいいキャッチができたのは気持ちが良かったです。今季はコンディションの調整が間に合わず、初戦は欠場、2戦目から出場はしていましたが、あまりキャッチの機会に恵まれていませんでした。しかし、パスユニット全体が成長しているのを感じています。最後もドライブできる自信しかありませんでした。練習の時からタイムアウトがない状況など、様々な状況を設定して練習を重ねてきましたし、選手もコーチも一体となっていい攻撃ができたと思います。コーチと選手の信頼関係がより強くなったことが迷いのないプレーにつながり、それがいい結果を生んでいるように思います。ライスボウルは、今日の試合以上にもっと盛り上がる試合をして、最後に攻撃で勝つ試合にしたいと思います。
選手インタビュー
K#16 佐伯 眞太郎

なんとなく、こんな感じの試合になるだろうなと予測していました。(17対20でFGを蹴った時にポールに当たって失敗となったが、相手の反則でドライブが継続した時は)「まだチャンスはあるだろうな」と、意外と冷静でした。富士通の最後のドライブの時は、フィールドを見ていませんでした。富士通のキッカーは同じ年で、少し同情してしまう気持ちもありながら、もう一度必ず回ってくると信じていました。今年、頑張れたのは後輩のK/P#35小林(真大)がとても成長して、自分ももっと頑張らなければと思えたことが大きいと思います。ライスボウルまであと3週間、もしかすると今年が現役最後のシーズンになるかもしれないと思っている中で、悔いのない準備をしたいと思っています。
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