チャンスを確実に得点つなげ
インパルス開幕5連勝
10月26日、富士通スタジアム川崎で行われたX1SUPER第5節、パナソニック インパルス対東京ガスクリエイターズの一戦は、27対13でインパルスが勝利し、開幕5連勝を飾った。
今季初の関東遠征、しかも昨年は終了間際の逆転による辛勝という展開になった対戦カード。インパルスにとっては昨年からの成長が問われる試合となった。
試合開始のキックオフ時にインパルスはいきなりWR#82當間義昭のビッグリターンで敵陣42ヤードの好位置から攻撃を開始。RB#42立川玄明の3連続ラン、RB#26藤本拓弥の2連続ランでゴール前4ヤードに進んでK#16佐伯眞太郎の21ヤードFGで先制した。
守備も東京ガスの最初の攻撃を3ダウン&アウトに仕留めると、東京ガスがパントのスナップを後逸。インパルスはゴール前1ヤードからのチャンスをRB立川が1プレーでTDにつなげて10対0とリードを広げた。
次の東京ガスの攻撃機会もLB#4 Jaboree WilliamsのQBサックなどでエンドゾーン内からのパントに追い込んだインパルスは敵陣41ヤードからの攻撃機会を獲得。K佐伯の26ヤードFGを決めて、第1Qに3回あった攻撃機会をすべて得点につなげた。
第2Q序盤に東京ガスに1TDを奪われ、13対7となって以降は膠着状態が続いたが、インパルスは前半終了44秒前に得た自陣38ヤードからの攻撃機会にRB立川へのパスと、WR#14ブレナン翼へのパスで立て続けにシリーズを更新。前半終了12秒前にK佐伯が48ヤードFGを決めて16対7と2ポゼッション差の折り返しに成功した。
今季好調の東京ガスもこのままでは引き下がらなかった。第3Q終盤にFGを返され6点差に迫られた。
しかし、インパルスは第3Q終盤からRB#29牧田圭祐、RB#27岩月要のランとパスで前進。第4Q序盤のK佐伯の34ヤードFGにつなげた。
第4Q中盤からはRB#5ミッチェル・ビクター・ジャモーが登場。第4Q7分54秒にTDランを決めて復活をアピールした。
試合後コメント
ヘッドコーチインタビュー
ヘッドコーチ 高山直也
高山直也ヘッドコーチ
――この試合に向けてどんな準備をしましたか?
高山 シンプルな戦術に的を絞り、当たり前の事(ヒット・ブロック・タックル・スタート・フィニッシュ)のレベルで圧倒しようと準備を心掛けました。
――今日、できたこと、できなかったことを教えて下さい
高山 準備してきたプランの遂行力は上がってきました。試合中にアジャストできている事は評価できます。一方で、一発でTDをとられてしまうなど、これだけはやられないようにと皆で同じ頁にいたプレーをやられている事に、準備のレベルと日々求め合う事が足りないと課題を頂きました。
――次節のノジマ相模原の印象と、試合への展望をお願いします
高山 ノジマ相模原はエフォートの質も高く試合毎に精度が上がっています。長年一貫したチームビルディングをされており、それがチーム一丸となっている印象です。今季は新戦力も融合されている強いチームです。近年は初戦で対戦する事が多くありましたが、レギュラーシーズン最終節での対戦にもなりますので、攻撃、守備、キッキング、我々の強みを忘れる事なく、良い準備をして臨みます。
選手インタビュー
RB#42 立川 玄明
――MVPを受賞した感想は?
立川 攻撃ユニットでいただいた賞だと思います。嬉しいです。
――東京ガスは昨年、接戦を強いられた相手でしたが、どんな意気込みで試合に臨みましたか?
立川 去年試合を崩したのは僕がファンブルをしてしまったせいだったので今年はやってやろうという意気込みでした。
――スコアは27点でしたが、TDは2つという結果でした。この結果については?
立川 課題しかないと思っています。一人ひとり、「自分がやってやるんだ」という気持ちが足りていない結果だと思います。もっと貪欲にチーム内で競争します。
――今の課題を教えてください
立川 スキルポジションにポイントゲッターがいないこと。流れを変えるプレーができる選手がいない。個が弱いことです。
――次節のノジマ相模原戦に向けた意気込みを教えて下さい
立川 攻撃のスキルポジション(WR・RB・TE)で大量得点します。応援よろしくお願いします!
選手インタビュー
K#16 佐伯 眞太郎
――4FGを決める大活躍でしたが、どんな心がけで試合に臨みましたか?
佐伯 接戦が予想されたので、FGの機会が増えることを意識しながら準備していました。
今日もFGのフロントメンバー、SP#43片山佑介、H#12荒木優也と完璧なボールデリバリーをしてくれたので、自分は迷わず蹴るだけでした。FGユニットメンバーには改めて感謝したいですね。
――今季、コンディションを整えるために取り組んでいることは?
佐伯 11年目のシーズンを迎えましたが、ストレングスコーチやアスレチックトレーナーと会話をしながらコンディション調整をするように意識しています。
――キッカーとして、今季目標にしていることは?
佐伯 自分自身が日本一のキッカーになることはもちろんですが、スペシャリストとしてK/P#35小林真大とともに日本一のキッカーパンターになることを目標にしています。彼のキックも含めて一緒に応援してもらえたらと思います!
――次節のノジマ相模原戦に向けて、意気込みをお願いします。
佐伯 今年もキックリーダー(WR#17木下統之、片山、RB#19小泉誠実、DB#25山元耀、OL#67阪口友章)がリーダーシップを発揮して日頃から頑張ってくれています。ここからの試合もキッキングに注目してもらえたらと思います。
引続き応援のほどよろしくお願いします!
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