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役割の解放から、自分らしさに気づく

大人になると、だんだん増えていく役割や責任。「妻」「夫」「親」「上司」「部下」「先輩」「後輩」──そんなタグを24時間身に着けていると、家で、職場で、満員電車で、思わず「逃げたい…」と考えてしまうことがあります。ある旅行会社の調査によると、日本人の76%が現実逃避願望をもっているそう。逃げたいのは、みんな一緒。
とはいえ日々の役割に追われていると、わたしたちは自分の逃げたい気持ちすら無視してしまいがちです。だとしたら、本当に必要なのは「家での時間」でも「仕事の時間」でもない「第3の時間」なのかもしれません。

FUTURE LIFE FACTORYは、そんな逃避時間をポジティブにとらえ「3rd TIME(サードタイム)」と定義しました。それは、一人ひとりが普段の役割を脱ぎ捨て、自分を見つめ直したり、新しい自分を見つけたりするための豊かな余暇の時間です。 *3rd TIMEについてはこちら

昨今、働き方改革、ワークライフバランスなど、暮らし方を見つめ直す動きが盛んに議論されています。だからと言って余暇時間に何をすればいいのかわからない、そもそもそんなことを考える時間がないといった疑問を抱えている人もいるかもしれません。そこで、今回は「3rd TIME」プロジェクトメンバーで「ESCAPE BAG(エスケープバック)」というサービスを考えてみました。

プロジェクトメンバーインタビュー
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FUTURE LIFE FACTORY
デザイナー
大嶋 佑典

パナソニックデザイン本部所属し未来の豊かな暮らしをデザインで再定義するべく活動をしている。 「3rd TIME」のプロジェクトリーダー。
サーフィンとスノーボードをこよなく愛する。
https://panasonic.co.jp/design/flf/

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面白法人カヤック
ディレクター
松田 壮

エンジニアのバックグラウンドを活かして、クライアントのR&Dや新規開発事業、ブランディング等に関わるディレクションを担当。
家から会社まで徒歩8分。ワークとライフが行ったり来たりの鎌倉生活9年目。一児の父。
https://www.kayac.com/

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ONFAdd
クリエイティブディレクター
早川 和彦

住所不定をコンセプトとしたプロダクトブランドONFAddのクリエイティブディレクターを担当。
夫婦でデザイン事務所を運営している。
https://onfadd.com/

大嶋(以下O):今回、「3rd TIME」ってなんだろうというところを議論すべく、おふたりに集まっていただきました。そこでまず質問なのですが、そもそも「3rd TIME」ってとれていますか? おふたりは働き方もそれぞれ違いますよね。

早川(以下H):ぼくは普段夫婦でデザイン会社をやりながら、ほかの色々な企業やプロジェクトに参加するという働き方をしています。だから、家での時間と会社での時間と「3rd TIME」が一緒くたになっているかもしれません。

松田(以下M):ぼくは会社に勤めているので、家での時間と会社での時間は比較的切り分けられていると思います。自宅も会社も子どもの保育園も鎌倉にあるので、場所的な切り分けはないですが。

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O:「3rd TIME」には何をしていますか? ぼくの場合は独り身なので、スノーボードやサーフィンをしたりして、土曜の朝から日曜の夕方までしっかり遊んじゃいます(笑)

M:ぼくはまとまった時間で何かするというよりは、細切れに時間をとっている気がします。東京での打ち合わせの帰りに気になっていたお店に寄って、仕事とは違うインプットをしてみたり。

H:ぼくの場合も、サーフィンやキャンプのような、いわゆる一般的に言われるアウトドアと呼ばれる活動はしていないですね。ただ、結構外を出歩きます。特定の目的をもたずにうろうろしたり。移動すると、予測出来ない情報やインスピレーションも得られるので。

O:「3rd TIME」が、図らずして仕事の情報収集やインスピレーションを得る時間にもなっているというわけですね。

いま散歩とおっしゃいましたが、がっつり外で過ごすことだけがアウトドアでもないですよね。今回の「ESCAPE BAG」もアウトドアがテーマではあるのですが、本格的なアウトドアは想定していなくて。ちょっとドアの外に出たときに起こる偶然の出会いを大事にできればいいなと思ったんです。いまはインターネットを開けば人工知能がこちらの興味に合わせて色々オススメしてくる時代ですが、そういう時代だからこそセレンディピティのようなものが求められるのかなと。

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H:そう考えると、銭湯とかサウナも広義のアウトドアと言えるんですかね? 家にお風呂があるのに、あえて外に出ますよね。

M:“ドア”の概念を“自分のテリトリーの境界“と考えると、それもアウトドアなのかもしれない。「3rd TIME」というコンセプトを製品化したのが「ESCAPE BAG」ですが、これも自分のテリトリーというか、日々のループのなかから逃げたいときに使うバッグなんですよね。人によって「3rd TIME」の過ごし方が違うように、「ESCAPE BAG」の中身も変えられるといいなと思っています。

O:スポーツ観戦をするためのグッズを詰め込んだバッグとか、子どもの遊びを詰め込んだバッグも「ESCAPE BAG」になるかもしれませんよね。大人も子どものようにバカになって楽しむみたいな(笑)それもポジティブな現実逃避のひとつです。

M:家庭ではいいお父さん、会社では理解のある上司だけど、そんなの全部忘れてフェスとかで頭をガンガン振りたいぜ!っていうのも「3rd TIME」のあり方ですよね(笑)バッグはあくまでいろんな「3rd TIME」の可能性を届けるためのフォーマットなので。

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H:勝手に届くというのも、意外と「3rd TIME」への近道かもしれないですよね。今は余暇にどんなことをするかを、自分で意識的に探して選ばなきゃいけない感じがするんです。でも、身近な誰かに誘われて試してみたアクティビティが、実はすごく面白かった!ということも多々ありますよね。自分で選んだものだけが自分らしさではなくて、外からオススメされて全く違う体験をしてみたら新しい自分が発見できるかもしれないなと思います。

O:今回のアウトドアバージョンのESCAPE BAGで言えば、これを誰かにもらったことでアウトドアに新しい自分や、楽しさを見出してくれる人が出たらいいですよね。あるいは、オリジナルのESCAPE BAGをつくって誰かに送ってもらったり。そんなこともできるようになればいいなと思っています。

日々のループから“逃げたい”という気持ちは、負の感情としてとらえられがち。でも、一見マイナスに思えるその気持ちも、日々の生活でおざなりになりがちな“自分らしさ”を取り戻したり、自分をパワーアップしたりするチャンスと考えれば、ポジティブな原動力になります。

ちょっと寄り道したり、散歩したり、全く体験したことのない何かに没頭してみたり。そんな思い思いの「3rd TIME」が、あなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。

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