
捨てずに何度も使えるパッケージのコンセプトです。製品が送られてきたときの梱包材が、家の中で製品と共に使われ、ユーザーが製品を送り返すときにはまた梱包材として使われる、現代の「通い箱」です。四角い箱だけでなく、筒状や布状など、中に入れるものの形状やサイズに合わせて包み方を選ぶことができます。
「寿」という言葉は、禅宗では「長く続くいのちの祝福」を表します。 製品も梱包材も何度も使えるようにすることで 、それらの価値を最後まで活かすことを意図しています。
国産の樹木から生まれたファブリックデザイン
縁樹の糸
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竹で作られた筒状の「通い箱」。森林の破壊や土砂災害など、竹害の原因となっている放置竹林から採れた竹を利用している。air archetype “SEN” のファブリックの送付・返送・保管時に使用。返送するときはファブリックをくるくる巻き、筒の中に入れて発送する。
保管時は着物の収納の考え方を参考に、完全に密閉するのではなく、外気が筒の中を通り抜ける構造で湿気対策にもなり、長く使い続けられる。また玄関やクローゼットなどに筒を置いておくと、ファブリックが持つ機能の効果も期待できる。
再生素材で作られた布状の「通い箱」。製品の制作過程で発生した木の切れ端や間伐材、建築の古材などを原料にしたリサイクルファブリックを使用している。sound archetype “KYŌ” の木材パネルの送付・返送時に使用。返送したい木材パネルを布でくるっと包み発送する。
家で保管している間は、パネルに溜まった埃を拭き取ったり、手で触った際の皮脂や指紋を拭き取ったりするメンテナンスクロスになる。汚れや液剤が付着したときは、手洗いすることができる。