Introduction

sound archetype

- KYO -

自分で自由に組み立てられる空間オーディオのコンセプトです。建築の古材や欠損のある木材から再生した木をパネル状にして使用しています。接着剤や釘を使っていないため、簡単に分解でき、修理やアップデートを気軽に行うことができます。
「響」という言葉は、禅宗では「隠された深い意味」を表します。ユーザーが自分で組み立てることで、これまで隠されていたものの構造を理解し、修理やアップデートがより身近なものになることを意図しています。

サウンドスケープ構成
H.Takahashi https://htakahashi.com

[material]

建築の古材、節や欠損があるB品の木材、再生木材などを利用。統一された寸法モジュールで、運搬しやすく交換・アップグレードもしやすい。

[structure]

スピーカーボックスを用いず、物質を振動させることで音を発生させるアクチュエーターユニットを使用。木材パネルを三次元的に組み合わせてユーザーが独自の形状を作り上げ、パネルを振動させることで音を出す。

[disassembly]

電気で動作するデジタル部分(core: アクチュエーター)とそうでないアナログ部分(shell: 木材パネル)が分離していることで、適切なタイミングで分解・交換し、長く使うことができる。

[maintenance]

接着剤や釘を使っていないので、簡単に分解や差し替えが可能。組み立てから自分で行うので、構造を理解した上で分解し、お手入れや修理を気軽に行うことができる。

[upgrade]

組み立てる木質や形状、配置などにより音質が変化するので、好みのサウンドに調整できる。経年によるサウンドや外観のエイジングを楽しむことも可能。