- 活動レポート
留学記:AUS編 谷口宜顕 ⑪
皆さん、こんにちは。谷口です。
まずは、先週末に行われた試合についてご報告いたします。
8月17日(日曜日)、Elimination Semi-Final が開催されました。今回の対戦相手は、前回の留学記でも触れたとおり、リーグ最終節で戦ったチームであり、再戦の形となりました。
前回の試合では、ゲームの入りで流れを掴めず、簡単なミスを重ねてしまったことが大きな課題として残りました。そこで今回は、ゲームの入りを意識すること、そして戦術を明確にすることをテーマに掲げ、より集中した状態で試合に臨みました。
前半は、試合開始直後からアグレッシブなプレーで敵陣に攻め込みました。敵陣に入ってからは得点を焦ることなく、着実にスコアを重ねることで試合の主導権を握ることに成功しました。さらに、これまでリーグ戦で課題となっていたペナルティも、この日は非常に少なく抑えることができ、理想的なゲーム運びが実現しました。
後半に入ってからもチームの集中力は途切れることなく、一つひとつのコンタクトプレーにおいて、選手全員の気迫と覚悟が伝わってくるほどの熱意が表れていました。自分自身を含め、チーム全員が勝利に貪欲に取り組んでいる姿勢は非常に誇らしく、その時間を心から楽しむことができました。気がつけば、これまでの試合の中で最も短く感じるほどあっという間に80分が過ぎ去り、ノーサイドの笛が鳴りました。スコアボードと観客の歓声が、僕たちの勝利を確かに伝えてくれました。

試合を終え、ロッカールームでチームメイトと話している中で、自分が一つ勘違いをしていたことに気づきました。私は、この勝利で次はいよいよ決勝だと思い込んでいたのですが、実際には決勝の前にもう一試合残されていたのです。
これは、日本にはない独特のトーナメント方式によるものでした。リーグ戦を3位で終えた僕たちは今回の試合でリーグ4位と対戦。一方、もう一方の組ではリーグ1位と2位が対戦し、その勝者が決勝進出を決めるという仕組みになっています。そして次の試合は、「1位vs2位の敗者」と「3位vs4位の勝者」が対戦することになります。結果として、リーグ1位vs2位の試合では1位のチームが敗れたため、私たちは次戦でリーグ1位のチームと対戦することになりました。
この事実を知ったとき、一瞬だけ試合が一つ増えることに戸惑いました。しかし同時に、大きな喜びもありました。なぜなら、リーグ戦ではリーグ1位のチームに敗れ続けており、もしこのまま決勝へ進んでいたら直接対戦する機会は訪れなかったからです。次の試合で彼らに再び挑み、これまでの借りを返すチャンスを得られたことは、私にとって非常に嬉しいことでした。このチャンスを得たからには、次戦で必ずリベンジを果たし、決勝へ進みます。

留学も残り2週間となりましたが、最後まで全力で頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。



