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新年のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。
皆様がこの記事を読んでいる頃、埼玉パナソニックワイルドナイツはリーグワンへ始動し、すでに2試合を終えていることでしょう。昨年のこの時期は新型コロナウイルス感染症により試合を行うことすらできず、規定上、相手チームに勝ち点だけでなくボーナスポイントまで与えてしまいました。それに比べ今年は全く異なるスタートになったと言えるでしょう。とても厳しいスタートとなりましたが、結果として私たちを強くし、スポーツや人生において何が大切なのかを考えさせるものでした。
新年というこの時期は、自分たちが何を大切にし、何に感謝し、また多くのことを考える適切な時期です。なによりも先ず、自身の家族に感謝する時期です。皆様が立ち止まり、愛する人たちと一緒に楽しみ、祝う機会を得られていることを願っております。

ここで、(旧松下電器代表取締役)中村邦夫様が亡くなられたことを謹んでお悔やみ申し上げたいと思います。彼を無くして今日の私たちは存在しなかった、と言っても過言ではないほど、私たちの歴史において大きな役割を果たした人物です。私は彼に会う機会に恵まれましたが、彼は「チームとはなにか」を本当の意味で理解しておられました。

次に、皆様のワイルドナイツへの日々のご支援に感謝いたします。私たちの活動に対する皆様の関心はとてもありがたく、私たちのチームの重要な一員です。
私たちは、新シーズンに秘めている可能性に興奮しています。その興奮の一部は、何事にも保証がないという事実が起因しています。毎年、選手が進化しているように相手のチームも同様に進化してきます。ダニエル ヒーナンさん、谷田部洸太郎さん、ジョージ クルーズさんなど、長年ラグビー界を支えてきた選手たちが去り、もう一つの人生を歩み始めました。また、藤田慶和選手(ホンダ)、ハドレー パークス選手(リコー)は再びプレーを続けるために移籍いたしました。権裕人さん、笠原開盛さんは現在、社業に専念しております。
一方で大学を卒業し新しく加わった選手もおります。ダニエル ペレズ選手、長田智希選手、マノア ラトゥ選手、川崎清純選手、橋本吾郎選手などいずれも順調な滑り出しを見せています。ニュージーランドから来た元ハリケーンズのロック、リアム ミッチェル選手もチームにうまく合流しています。
ダミアン デアレンデ選手は、南アフリカ出身のチームメイト、ルード デヤハー選手と一緒に戻ってきました。
先日、同じく元ワイルドナイツ選手のサム ホワイトロック選手を含む2022年のワールドラグビーの「男子15人制 ドリームチームオブザイヤー」に選出されたダミアン デアレンデ選手とマリカ コロイベテ選手にはお祝い申し上げます。
NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23は、これまでで最も過酷な大会となるでしょう。私たちは多くの試練にぶつかることとなりますが、ラグビーの最大の魅力である何が起こるかわからない「不確実性」に立ち向かっていきます。そして、その試練を乗り越えるために、互いに協力し合うことが必要であり、スキルはもちろんのこと理解力や直感を養うことに力を注いできました。アイデアを出すのは一つですが、様々な方法で阻止してくる強力な敵がいる場合、実行に移すのは非常に困難です。
プレーヤーとして学ぶべき最も難しい習慣の1つは、エラーや逃したチャンスをくよくよ考えないことです。ラグビーは非常にダイナミックなゲームであり、多くの場合、起こったことに対する反応が、その出来事そのものよりも重要であることが多いのです。私たちも、そのような考えで準備を進めております。私たちの準備の背後にある哲学は、試合で経験するような難しい場面をより容易に解決できるようにトレーニングすることです。時間、スペース、フィジカルなどの要素をコントロールしながら、試合中にチームとして最も重要な時にパフォーマンスを発揮できるようなトレーニングを行っています。
熊谷ラグビー場での熱い応援をよろしくお願いします。
頑張ります。

ワイルドナイツラグビーと共に
ロビー ディーンズ

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