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ワイルドナイツが地元熊谷市でリーグワン優勝パレード。1万人が集まる
ラグビーリーグワンにおいて初代王者に輝いた埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、ワイルドナイツ)の優勝パレードが、9月11日、地元の熊谷市内で行われました。
このパレードは熊谷市が主催となり、小林哲也市長を実行委員長に同市議会、同商工会議所が一緒になって開催へと進めたものです。晴天に恵まれた当日、ワイルドナイツの選手とスタッフ総勢約70人は、熊谷市役所前からコミュニティ広場までの約400mを、1万人に及ぶ支援者の声援を受けながら練り歩きました。
スタート地点である熊谷市役所前では埼玉県立本庄高校吹奏楽部の皆さんによる演奏が行われる中、テープカットを実施。まず熊谷市の小林哲也市長が、「このパレードでワイルドナイツと地域との結びつきを強くし、次の一歩につながることを願います」と話し優勝パレードの開会を宣言しました。そして久保田代表が「この場を作っていただいたことに感謝いたします。昨年、熊谷市に移転し挑んだ新リーグでは、スタートの2試合が新型コロナの影響で不戦敗となりました。しかし、その後連勝し、優勝トロフィーを持ち帰ることが出来ました。今日、この喜びを皆様と分かち合い、われわれだけが出来る連覇に向かうきっかけにしたいと思います」と挨拶しました。
パレードに参加できなかったメンバーの写真を持ちながらファンに手を振る選手たち。
120人のボランティアと埼玉県警の方々がパレードの安心安全を支える沿道。地元のダンスチーム「ラポラ」のキッズチアと本庄高校吹奏楽部の皆さんの演奏に先導され、ワイルドナイツのメンバーが歩き出すと、集まった多くの地元ファンが選手の名前が入ったタオルや手作りの応援グッズなどを掲げて声援を送ってくれました。選手やスタッフは、この日参加できなかった各選手の写真を携えながら、優勝までの道のりで多くの支援を寄せていただいた地元の皆様に、心からのお礼を込め、笑顔で手を振り続けました。またこの日、チームのアンバサダーを務める福岡堅樹さんも駆けつけ、チームの輪に入りました。
最終地点のコミュニティ広場では、ステージ上で各種セレモニーが行われました。
まずは熊谷市の小林市長が主催者挨拶として「感動的な一年でした。この勝利を熊谷と埼玉の自信と誇りにしていただきたいと思います。来シーズンに向け、またワイルドナイツに大きな力をいただくことを熊谷の皆様にお願いします」と話しました。
続いて埼玉県の大野元裕知事が来賓代表としてスピーチしました。大野知事は、「リーグワン初代王者に輝いたことは、埼玉県民734万人の誇りです」「県としても地域振興やまちづくりの面で、ラグビーを通じた新たな価値を見出したい」と語り、「地域の皆様にはワイルドナイツにさらなる応援をお願いするとともに、チームがさらに地域から愛されるチームになることを祈念します」と結びました。
次に埼玉県スポーツ協会と熊谷市スポーツ協会からの表彰があり、県として大野知事から久保田代表に、市として小林市長からキャプテンの坂手淳史選手に、表彰状が手渡されました。
左から飯島GM、ロビー監督、坂手選手
その後、ワイルドナイツの飯島 均ゼネラルマネージャー(以下、GM)が挨拶に立ちました。飯島GMは「この夏、毎日のように練習見学に来ていた女子中学生から、ワイルドナイツの素晴らしさを学校内に伝えたいので力を貸してほしいという手紙をもらいました。私たちの活動がこの女子中学生にエネルギーを与えたと、喜びがわいてくる一方、彼女からのエネルギーで私もヤル気がわいてきました。人と人が関わることでエネルギーを与えたり、もらったりする。こうしたコミュニケーションをこの熊谷で行いたいし、こういう世の中にして行きたい」と思いを語り、新シーズンでのさらなる応援をお願いしました。
また、ロビー ディーンズ監督は、「リーグワンで成功に導いてくれたファンの皆様に、こうしてお礼を申し上げる機会をいただき大変うれしく思います。皆様からのサポートに選手たちは全力のパフォーマンスで感謝の気持ちを示しました。皆様の存在が私たちの活動の源泉です」と感謝し、「この熊谷を日本一、世界一のラグビーの聖地にして行きましょう」と述べました。
最後に選手代表として坂手選手がスピーチ、「優勝の日から4カ月を経ても、こんなに大勢の方が足を運んでくださいました。愛されているチームでラグビーが出来ている幸せを感じています。練習やあちこちの試合会場で、こうして応援してくれる皆さんがいるから僕たちは戦えるのです。来年も皆様と喜びを分かち合えるようにリーグワン2連覇を目指し、また努力していきます」と力を込めました。