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  • 活動レポート

#Week17

2021年も残り僅か。
宮崎合宿に束の間のオフ、と少し熊谷から離れている間に、夕方の冷え込みが厳しくなったことを実感する。

しかしグラウンドには、タンクトップ姿の選手とウインドブレーカー姿の選手が。
この両極端な練習着の選手たちが混在するのも、今の時期の醍醐味かもしれない。

★★★ 今週のピックアップ ★★★

小山大輝選手&大西樹選手

ともに北海道でラグビーを始め、大学では関東大学ラグビーリーグ戦を戦った小山選手と大西選手。
小山選手が1学年先輩だが、互いの呼び名は「タイキ」と「イツキ」。四六時中一緒にいたという大西選手入団1年目のエピソードから、開幕迫るリーグワンへの意気込みを2人に聞いた。

画像:小山選手
画像:大西選手

――お2人は北海道出身ですが、高校時代から面識があったのでしょうか

大西試合で対戦した程度で、特に話したことはなかったですね。2人とも北海道中部出身で、30~40分程の距離しか離れていないのですが、高校ラグビーの地区分けは別だったんですよ。

小山お互い関東の大学に進学したので、たまに会うと「大輝さん!」ってあの頃は後輩らしく可愛かったな(笑)

――いつからこれほど仲良くなったのでしょう

小山ワイルドナイツに入ってからだよね。樹が1年目の時には、本当に毎日ずっと一緒にいました。飲みに行くときも遊びに行くときも一緒でしたね。

大西大輝も寂しがりやだし、僕も暇だったので、ずーっと大輝の家に行っていました。週末や中日のオフはもちろん、大輝の家から会社に行っていたぐらいです。オフシーズンも一緒に北海道に帰って、お互いの実家へ行ったり。僕たちあんまりアウトドア派ではないので、ただ一緒に家に居て、映画を見たりぼーっとしていましたね。

小山僕の車のボディ部分には、2・3年前に樹が指で書き残した文字が今でも落ちずに残っています(笑)

――ぜひ、お互いを知り尽くしているからこそ出来る『他己紹介』をしてください

小山樹は甘えん坊ですね。先輩の懐に入るのが上手いな、と感じます。結構人を見てるよね?

大西もちろん、ふつうはこんな先輩との付き合い方をしないですよ!(笑)ちゃんと一定の距離を保っています。大輝と宮川(智海選手)だけです。

小山ラグビー面では間違いなく、チーム1の元気印ですね。練習中も試合中も、とにかくうるさい(笑)

――客席から観ていても、大西選手の声が一番良く届きます

小山意味のある言葉ならいいんですけど、「ウォウ」とか「いくぜGo Go!」とか叫んでいるんですよ(笑)

大西あー、なんか『元気ないな』と思ったら声を出すね。良いプレーした時にも叫んじゃうんですよね。チームも自分も勢いに乗せるイメージです。

――では逆に、小山選手のラグビー的な側面はいかがでしょうか?

大西高校から知っていますが、単純にラグビーが上手いです。ラグビーIQが高いですし、スクラムハーフというポジションだけどディフェンスがめちゃくちゃ上手い。頼りになります。

――小山選手のお人柄は、どういう方でしょう

大西大輝はめちゃめちゃシャイで気にしい。人の目は気にするけど、人に興味がない側面もあります。人に興味がないからなのか、心が広いからなのか、全く怒らないんですよね。怒っている姿を一度も見たことありません。
あ、あと僕たちの尊敬する先輩は金田瑛司選手です!

小山って言え、って瑛司さんに言われたので絶対に書いといてください(笑)

画像:大西選手
画像:小山選手

■ディフェンスリーダー2年目、増す存在感

――小山選手は、強化試合4試合目の対静岡BR戦で今シーズン初めて試合に出場しました

小山後半の40分だけだったのですが、昨シーズンの決勝以来7か月以上ぶりの試合だったので疲れました(笑)。ゲーム感覚をやっと取り戻してきた感じです。やはり体を当てると消耗しますし、ゲームフィットネスもまだまだですね。

――ご自身としては何が良くて、何が課題だったのでしょう

小山エリア脱出のキックに今シーズン力を入れているのですが、そこは安定してきたかなと思っています。課題はやはり、疲れてきた時のパスの安定性ですね。もっとパスを安定させて、素早い捌きが出来たらな、と考えています。練習では出来ていたことが、試合では出来なくなることがあるので、そこの経験値とゲームフィットネスがリーグワン開幕までの課題です。

――今シーズンの目標を教えてください

小山昨シーズンから何人かの選手たちと一緒にディフェンスリーダーを務めています。DFリーダーの具体的な役割は、コーチ陣による対戦相手の分析を踏まえ、自分たちのDFスタイルをどうアレンジするか考えること。
チームの屋台骨であるディフェンスを任されると聞いた時は驚きもしましたが、ワイルドナイツにおいてスクラムハーフはディフェンス面で重要な役割を担っています。入団3年目までは円陣で発言をすることもなかったのですが、昨シーズンから発言の機会を増やせるようにと努力をしています。今季はDFリーダー2年目、昨シーズン以上にチームを引っ張れるよう頑張りたいです。

画像:小山選手
画像:小山選手

■豪快、だけど繊細

――大西選手はどのようなオフシーズンを過ごされていたのでしょうか

大西トレーニングは一切せず、一度ラグビーから完全に離れました。ウエイトトレーニングだけはしていたのですが、2・3ヵ月は家でアニメばっかり見ていましたね。心のリフレッシュが出来ました。
チーム練習が始まって純粋に今楽しいですし、怪我もしていないので、調子も良いです。

――昨季決勝戦、大西選手はリザーブの中で最後にピッチに立ちました。「1秒でも早く決勝の舞台に立って活躍したかった」と当時おっしゃっていましたが、今シーズン決勝の舞台に1秒でも早く立つためには、何が必要でしょうか

大西安定感がある選手になろうと努力しています。ロビーさんもムラがない選手は使いやすいと思いますし、何より試合に出ている選手たちにはムラがないと僕自身感じています。僕は体が大きいわけでもないので、80分間通して高いスタンダードでプレー出来る選手になることが必要です。
ただ、気分的にムラがあるのでそこは課題だと理解しています。調子が良い時は80分間問題なくプレー出来るのですが、ひとつ大きなミスをしてしまうと気持ちが乱れてしまうんですよね。

――どうしたら、ミスをした時にも気持ちを安定させられるのでしょうか

大西僕は今週の試合に出られるのかどうか、常に当落線上にいるような選手なので「ミスをしたくない」がまず最初に頭に浮かびます。昨シーズンは1つの大きなミスで、数試合外れたこともありました。
やっぱり精神的にキツい時もありますが、このチームに入ったらからには仕方がないと割り切ることも大切だと感じています。例えば、誰かが怪我したとか調子悪いとかがあれば、僕にも出番が回ってくる。試合数が多い分、ローテーションで出場メンバーを回す可能性だってあります。だからこそいつでも出られるように、とチャンスはずっと狙っていきます。

――6番から8番まで複数ポジションをこなされますが、大西選手が一番に目指したい背番号は何番でしょうか

大西7番ですね。6番や8番はどちらかという攻撃のイメージがあると思うのですが、7番は縁の下の力持ちタイプ。80分間、ブレイクダウン周りでの仕事量を求められるポジションです。面白いです。

――7番にもライバルはたくさんいますね

大西ロッキー(ラクラン ボーシェー選手)やシュンさん(布巻峻介選手)は、間違いなくポジション争いをする選手たちです。
毎回試合に出られる選手とは違って、精神的にも疲れますし、プロ選手なのでシビアに考えないといけない部分もあります。ですがここまで来たら、もうあとは自分のやるべきことをやるしかないですね。

画像:大西選手
画像:大西選手

■いよいよメンバー争いも佳境に

――プレシーズンの強化試合も、これまでに4戦4勝です。強化が進んでいる理由は何だと考えられますか

小山日本代表の選手たちがいなくても、やるべきことが明確だったこと。コーチ陣が細かい所まで落とし込んでくれたことが大きいです。日本代表に頼らずとも良い準備が出来ていた、といいますか。シーズンの序盤で既に、チームがまとまってきていると感じていました。
あとはやっぱり、堀江(翔太)さんやシュンさん、谷(昌樹)さんらリーダー陣がチームに残っていたことも影響していると思います。

大西堀江さんがいたことはやっぱり大きいですね。あんな人、今まで見たことないです。ラグビーIQが高すぎます。

小山説明するのが難しいんですけど、堀江さんって自分の役割以外のことも出来るんですよ。特にディフェンス面では、1人以上の役割を担ってくれています。

――欧州遠征に行っていた日本代表組が合流した今、チームはどんな雰囲気でしょう

小山良い競争が生まれています。合流前にチームが良い状態だと、ジャパン組も焦りがあると思うんですよね。11月とは全然違う雰囲気で、オンザフィールドではバチバチになってきました。

――開幕が待ち遠しいです。では最後に、お2人からファンの皆様にメッセージをお願いします

小山トップリーグ最後の優勝を飾って迎える、リーグワン初年度。初代王者を獲れるよう、今年も精一杯努力してきます。応援よろしくお願いします!

大西新リーグになり試合数も増えるので、僕も出場機会が増えると思います。ぜひ、僕のプレーを見て欲しいです。
チームにどれだけコミット出来ているか、という物差しが出場機会に反映されてくると思うので、まずは自分のスタンダードを上げて、チームの優勝に貢献出来るよう頑張ります。
応援よろしくお願いします!

(&rugby/原田友莉子)

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